梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

阪神・淡路大震災~あの思いを忘れない…~

「梅の実学園」代表のクミン(くま・♂3歳)です。

東日本大震災」が発生してからもうすぐ1年になろうとしています。

復興に向けてがんばっていますが、今日はお伝えしなければならないことがあります。

 

それは、1995年1月17日に阪神・淡路大震災があったことです。

阪神・淡路大震災」は、神戸市を中心に兵庫県南部地域に「震度7」の大地震がありました。

家の中はめちゃくちゃ、家やビルが崩壊され、多くの方が犠牲になりました。

 

今日は「阪神・淡路大震災」の被災者の生の声を聞こうと、関西へ。

東京からはボランティア部を代表して、ぼく、ピグモ(カバ・♂4歳)、優(中1)、俊介(高1)の4人でやってきました。

待っていたのは、関西メンバーの麻里(小5)、翔平(中1)、一幸さん(36歳・鉄鋼会社勤務)の3人です。

3人とも神戸に住んでいます。

 

その中で震災の経験者である、一幸さんに話をうかがうことができました。

東京の4人「よろしくお願いします!」

一幸「こちらこそよろしくお願いします。」

(ここからは一幸さんの語り口です。しっかり見て下さいね。)

 

阪神・淡路大震災被災されたのは私が大学生のときでした。

私は希望の大学に入学し、両親やきょうだいたちと共に幸せな日々を過ごしていました。

しかし、この震災が私の人生を暗転させました。

 

いつものように、私も家族も眠っていました。

午前5時44分…

 

ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ…

ガシャーーン!!!

一幸「え…?わーーーーーつ!!!

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家の中はがたがた動き、タンスなどの家財道具が倒れ、台所にあった食器は割れてしまいました。

窓ガラスが割れ、家はつぶれてしまいました。

 

家は2階建てで、2階にいた私は無事でした。

危ない!と思い、同じ2階にいたきょうだいたちと一緒に外へ出ました。

 

外へ出ると、あたり一面戦場でした!!

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近所の家は火災に遭い、煙が充満していました。

他の近所の家も、学校も、店も、がれきの山でした。

 

1階にいる両親は建物の下敷きになりました。

一幸「父さーん!母さーん!いたら返事して!!」

きょうだいたちも両親の安否が心配でした。

 

神戸は道路も鉄道も寸断され、水道やガス、電気などのライフラインが止まってしまい、食料もなく、医療も壊滅状態でした。

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1階にいた父親はがれきの下から自力で出てきて無事でしたが、被災してから3日経って、母親が救助されましたが、遺体で発見されました…。

私はこの震災で母親を亡くしました。

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また、母親だけでなく、近所の住民の方や高校までの同級生とその親・きょうだい、大学の先輩たちも亡くなりました。

母を亡くし、住む家を失ってしまった。これからどうしたらいいのかわからない…と頭の中は真っ白でした。

 

そんな私たちを元気づけたのは、全国から駆け付けた「ボランティア」のみなさんでした。

大学生を中心に多くの若者たちが「炊き出し」や食料の配給、救援物資の運搬等を行いました。

現役の看護師が被災者の健康状態をチェックしたり、避難所の中で妊婦の出産を助産師が取り上げました。

そんなボランティアのみなさんの温かな励ましと支援に奮起し、私もボランティアとして参加しました。

きょうだいたちも、他の被災者の方たちもボランティアに。中には高校生や小学生たちも参加しました。

 

震災から半年が過ぎて、避難所から仮設住宅への入居が決まり、しばらくはそこで暮らしました。

社会人になり、やがて仮設住宅からマンションに引っ越しました。

 

震災から17年が過ぎ、道路や鉄道、ビル、マンション、店舗が建て直し、ほぼ完全に復興しました。

 

現在、私は今の妻と結婚し、娘2人をもうけ、幸せに暮らしています。

きょうだいたちはそれぞれ独立しました。父親ですが、父親1人だけ置いて行くわけにはいかないと、私の家で同居していましたが、数年前に認知症のため、専門の老人ホームに入居しました。

 

震災は本当に恐ろしいものでした。この恐ろしさを後世に伝えていくために、自分の子どもにも語り合っています。

 

~一幸さん、ありがとうございました。

 

クミン「ぼくも…本当に恐ろしくて、「東日本大震災」も人ごとではなかった。改めて、「阪神・淡路大震災」を忘れてはいけないと思う。みんなはどう?」

俊介「ぼくも同感。住む家がなくなって、家族や友達も失って、本当につらいと思う。」

ピグモ「神戸は完全に復興したね。でも、「心のケア」など課題は多いね。」

優はずっと涙が止まらなかった。彼女も震災の恐ろしさを痛感したみたい。

 

一方、震災を経験していない麻里と翔平はどう思っているのかな?

麻里「本当にびっくりした。電気も水道もみんな止まってしまって、何もできない状態からあんなに復興したんだから、神戸のパワーはすごいね。」

翔平「ぼくの学校でも震災の被災者を招いて、震災の恐ろしさや人の温かさなどを語り合いました。写真で見てもすさまじかったのに、被災者の生の声を聞くと、本当にすごかったんだなって思いました。」

 

そして一幸さんは?

一幸「これからも震災のことをいろんな人たちに伝えたい。今日は「梅の実」のみなさんとこうして語り合うのは初めてなので、どう伝えたらいいのかわかりませんでした。でもみんな共感を持ってくれて本当にうれしい。本当にありがとうございました。」

クミン「こちらこそありがとうございました。震災は神戸や東日本だけでなく、新潟なども地震があった。震災を語るだけでなく、これから地震を防ぐにはどうしたらいいか、常に気をつけないといけないね。」

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というわけで、あっという間に時間が過ぎました。

 

それからぼくたち7人で震災の犠牲者の追悼式典に参加し、犠牲者の方々のご冥福を祈りました。

 

神戸や東日本に限らず、全国・全世界で地震があり、毎年家や家族を失っています。

あと何年後かには「東南海(または東海、南海)地震」が発生する可能性があります。それを防ぐための準備をしなければなりません。

 

ぼくたち「梅の実学園」も人々の幸せを祈っております。

 

今日は「阪神・淡路大震災」についてお送りしました。

 

*ここで参考リンクです*

阪神・淡路大震災の状況などを展示した資料館はこちらです。

人と防災未来センターホームページ:http://www.dri.ne.jp/

また、神戸市の高校で全国初の「環境防災科」ができました。この高校のホームページはこちら!

兵庫県立舞子高等学校・環境防災科ホームページ:http://www.hyogo-c.ed.jp/~maiko-hs/

兵庫県の震災関連のページです。

兵庫県(震災復興関連)ホームページ:http://web.pref.hyogo.lg.jp/town/cate2_206.html

 

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