梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

小児がん克服記

こんにちは。昇(小5)です。

前回は検診のときに、自分の病気のことについて、ちょっとだけ話しました。

今回はぼくの病気の克服記について話したいと思います。

 

ぼくが病気になったのは3歳の頃。

当時は何も覚えていませんでしたが、お母さんの毅子(37歳・ケアマネジャー)が働いていた病院の託児所で見つかりました。背中に異常を感じたと当時の保育士さんが言っていました。

お母さんが働いていた病院では小児科がないため、まずは地元の総合病院へ。がんの可能性もあるため、東京にある「慶明大学病院」に紹介状を書いてもらい、そこへ行くことに。

検査の結果、「神経芽腫」でした。

その時のぼくは本当の病気のことを知りませんでした。先に病気を知ったのは、お母さんとお父さんの安則(45歳・百貨店勤務)でした。

両親はとてもショックを受けて、呆然としたそうです。

 

すぐに入院し、抗がん剤治療へ。

大きな点滴を受けました。

その何週間後に手術。

執刀したのは担当の白浜先生(41歳・小児科医)。手術は全身麻酔をするので、眠っている間に終わりました。

でも、目が覚めた直後に痛かったのを覚えています。

その後は、抗がん剤放射線治療。

治療自体はそんなに苦にはならなかったのですが、一番嫌だったのが、抗がん剤の副作用で髪の毛が全部抜けてしまいました。頭だけでなく、眉毛まで。

髪の毛がなくなったことで、友達にからかわれたことがありました。とても悔しかったです。

あと、吐き気がしたり、むくんだり…今になってわかることなんですが、がんの治療って、想像以上につらかった。

抗がん剤は点滴だけでなく、注射や飲み薬もあります。通院の時は毎日薬を飲みましたね。

それから2年がたって、再び検査をしたら、ぼくの体の中のがん細胞が消えていました!

ぼくの病気は完治しました!!

 

幼児の時に発病したので、小学校入学には間に合いました。

しかし、完治しても5年間は通院しないといけないので、お母さんと一緒に病院へ行くのが日課になりました。

 

そして、ぼくの病気ががんだったのを知ったのは、小3の時でした。白浜先生が教えてくれました。

ぼく自身も何も知らないままつらい治療を受けていたので、何の病気なのかは知りたかったです。

本当の病気を知った時はショックを受けましたが、こんな大きな病気を完治するまでがんばった自分もすごかった。今は自分自身をほめたい。

 

小5になった今では、がんの再発はありません。検診も積極的に受けています。

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でもがんは、大人も含めて、毎年多くの方が亡くなっています。

ぼくみたいにがんを完治するためには、早期発見・治療が肝心です。

ぼくの場合は幸い託児所の保育士さんが異変に気付いたことで、早期に治療することができました。

 

将来の夢ですが、今のところまだ決まっていないけど、野球選手か福祉や看護の仕事を希望しています。

入院したことで、先生や看護師さんに励まされたことが印象に残っています。最近では男子の看護師も増えていますしね。

「梅の実」のメンバーの中では、大きな病気を克服した人たちがたくさんいます。みんなそれぞれ大きな目標を持っています。

 

これからつらいこともたくさんあると思いますが、病気を克服したことを思い出しながら、前向きにがんばっていきたいです。

 

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