***出演***
智恵子(30歳・栄養士)
(一言)
私は都内の小学校に勤務する栄養教諭です。
栄養教諭の仕事は、主に子どもを対象に食育に関する授業をします。対象は1年生から6年生までの全学年。
学校の授業では、5、6年生の家庭科の授業が中心ですが、社会や生活科、理科、総合学習などで授業を担当することが多いです。
栄養教諭は誕生してからまだ新しい国家資格。子どもの食環境や家庭環境などで、食がおろそかになってしまったことから、子どもに正しい食育を身につけさせることから始まりました。
各学年ごとに学ぶ方法が異なるので、子どもの興味や関心が持てるような授業づくりを心掛けています。
しかし、栄養教諭は学校の栄養士でもあります。当然ながら、学校給食の仕事もしなければなりません。栄養士の仕事をするのと同時に、栄養教諭の仕事もしなければならない、仕事の量も栄養士だけの時と比べて非常に多くなってきました。
栄養教諭は、栄養士または管理栄養士の資格がなければ、資格を取ることができません。今の学生では、短大卒が栄養教諭2種免許+栄養士、大卒が栄養教諭1種免許+管理栄養士(または栄養士(管理栄養士養成課程を修了した場合のみに限る))のセットでないとダメなんです!!すでに学校の栄養士として働いている方は、大学などで講習を受け、単位を取得してはじめて栄養教諭の仕事に就くことになります。
栄養士・管理栄養士の勤務先は学校をはじめ、病院や食品メーカーなど広範囲ですが、栄養教諭の勤務先は小学校、中学校、一部の幼稚園、学校給食センターだけに限られます。
栄養教諭は栄養士・管理栄養士と同様、昼間の学校だけしか資格を取ることができません。一般の企業などで働いている方が栄養教諭になりたい場合は、職場をやめなければなりません。その間の2年間または4年間は親や配偶者に頼るか、自分でアルバイトをして生計をたてなければなりません。それに関しての問題は、国は考えないといけません。
*栄養士(管理栄養士)についてはこちら!→http://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2012/11/11/120000
仕事の量は多く、疲労感も感じますが、子どもが好きで、食が好きな方にとってはとてもやりがいのある仕事だと思います。私自身も子どもを持つ母親なので、食に対する喜びや感動を子どもたちに継承していきたいです。(智恵子)
(他のメンバーからひと言)
>私は都内の病院の管理栄養士をしています。私自身も子どもを持つ母親なので、子どもの食育を教える栄養教諭はとても頭が下がります。自分の子どもにも食に対する関心が持てたらいいな。(フェアリー・プードル・♀8歳)
>ウチは料理が好きで、趣味としてはやっていきたいけど、小学校で食育を強制的に学ばされたから、関心が持てにくくなった。食育は家庭でやるべき問題。学校まで首突っ込むのはいや!!だから、強制的に子どもに教えさせる栄養教諭っていらないと思う。(茅美・中3)
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