梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

母子家庭の親子

こんにちは。裕美(34歳・保険会社勤務)です。

私の家は「母子家庭」です。

家族は私と息子の翔馬(3歳)だけです。夫とは息子が1歳の時に離婚しました。理由は夫の浮気でした。

離婚調停で親権は私になり、夫は息子の養育費を大学進学まで支払うことで合意しました。夫婦は離婚しても、息子は父親(夫)に会いに行ってもかまいません。夫ですが、浮気した女と別れて、今は一人で暮らしています。

 

息子と2人だけなので、生活は自分で生計をたてなければなりません。普通の事務職やパートでは生活ができないので、知人の紹介で大手保険会社の営業職員をしています。

結婚前は証券会社の営業アシスタントをしていました。もともと話すのは苦手ですが、生活がかかっているので、そんなことは言ってられません。

営業アシスタントの経験を活かして、営業職にチャレンジしました。最初は契約が取れずにしんどい思いをしましたが、息子のために必死でがんばって、営業主任までたどり着くことができました。今は既契約者とも親しくなり、仕事も順調です。最近ではネット生命保険が増えたため、風当たりが厳しくなってきましたが、たった一人の家族のためにがんばっています。

息子は西町にある「梅実保育園」に通わせています。息子ですが、最初はお友達となかなか打ち解けることができなかったのですが、徐々に慣れてきて、今では多くのお友達ができました。

 

「梅の実」のママメンバーでも母子家庭の親子がいます。

まずは私と同じ中央町に住むアンナさん(29歳・ダンサー)は、娘のレナちゃん(3歳)の2人暮らし。ご主人はレナちゃんが小さいときに離婚しました。アンナさんの仕事はアーティストのバックダンサーをしながら、ダンススクールを主宰しています。レナちゃんは息子と同じ保育園に通っています。お母さんが仕事で関東以外の遠隔地に行くときはレナちゃんも一緒に連れて行きます。お母さんが仕事をしている姿を身近で感じることができるメリットがあります。

次は大阪に住む志貴子さん(34歳・銀行員)は、娘の花織さん(中3)の2人暮らし。ご主人は花織さんが小学生の時に離婚し、当時住んでいた東京から大阪へ引っ越ししました。志貴子さんが今の仕事に就職するまでは志貴子さんのご両親のお世話になりましたが、現在はご両親の家の近くのマンションで親子で暮らしています。花織さんは中3の受験生。塾には行かずに自分の力で高校受験に向けてがんばっています。

最後は愛知に住む亜由美さん(31歳・化粧品店店員)は、息子の球児くん(5歳)の2人暮らし。ご主人は球児くんが小さいときに離婚しました。亜由美さんはご主人からの暴力を受けたことがあり、これ以上暮らせないと思い離婚を決断しました。慰謝料を請求したのに却下さて、精神的苦痛を与えられました。その後は亜由美さんのご両親のお世話になりながら就職活動をし、結婚前に勤務していた今の会社に再雇用されました。現在は店長として、後輩の指導に尽力しています。球児くんは地元の幼稚園に通っています。

他にもありましたが、今回は省略します。

 

母子家庭は夫の離婚や死亡が大半ですが、子どもを持っても彼氏と結婚しない「シングルマザー」もいます。亜由美さんのようにDV(ドメスティックバイオレンス)被害に遭われたり、病気や障がいを持つお母さんもいます。

母子家庭のお母さんは、フルタイムで働いている人もいますが、会社やお店を経営している人もいます。多くの母子家庭のお母さんはパートや派遣で働いている人がほとんどです。父子家庭の父親のように多く収入を稼ぐことが困難です。管理職も一部の大手企業や女性の多い職場を除き、昇進することができません。中には生活保護を受けながらパート等で働いたり、就職活動中の人もいます。

母子家庭は「児童扶養手当」が支給されます。かつて国会などで問題になった「児童(子ども)手当」と似ていますが、児童扶養手当は母子(父子)家庭の世帯でしか支給することができません。支給できる子どもの年齢の上限は高校を卒業する18歳まで(障がい児は20歳まで)です。子どもが高卒以上の年齢の場合は支援がありません。

母子家庭の子どもは公立高校進学までだったら何とかやりくりはできますが、私立高校進学や大学などの高等教育に進学するのも大きな壁になっています。奨学金制度もありますが、学校の成績が優秀だったり、スポーツや芸術面で優秀な人しか奨学金をもらえることができません。欧米では奨学金制度が充実しているのに対し、日本では不十分です。

生活がうまくできずに、親子で無理心中をする人たちもいます。子どもを虐待する母親もいます。

日本では母子家庭の支援を十分にやっていますが、今の状況では不十分です。すべての母子家庭の親子が安心して生活できる支援をしてもらいたいです。

これ以上、多くの親子が不幸にならないために…。

 

私たち母子家庭の親子は、いろんな困難に負けずにがんばっていきます!

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