梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

激論!!~第2次安倍内閣の1年~

こんばんは。翔希(中2)です。

久々の「激論」シリーズ。2014年最初の回は「第2次安倍内閣の1年」について。

安倍自民党政権は2012年の衆議院議員解散総選挙以後、経済がやや上向きになり、「アベノミクス」という流行語まで言われるほどに。その後、2013年の参議院選挙でも民主党日本維新の会などを抑えて議席を確保するほどの大躍進に!そして「東京オリンピック」招致のプレゼンでも活躍し、ついに「東京オリンピック」招致が決定しました。某女性キャスターが「お・も・て・な・し」と言ったことで流行語にもなりました。

反対に「福島原発」の汚染水問題や一部の内閣官僚らの失言、2014年4月からの「消費税8%増税」、「特定秘密保護法」などの問題も残っています。

 

そこで、いつものようにこの安倍内閣についてをメンバーたちが討論。

メンバーはレギュラーのぼくとコウコウ(パンダ・♂3歳)、隼人くん(高3)、準レギュラーのたま(アメリカンショートヘアー・♂2歳)、達志くん(中3)、明日香(中1)の6人。

そして、今回はちょっと趣向を変えまして、安倍内閣支持派のメンバー2人と安倍内閣批判派のメンバー2人を加えて、10人で討論をしました。

安倍内閣支持派からは正四郎(中2)と光一くん(高1)、安倍内閣批判派からは有華さん(中3)と俊雄(中2)が参加しました。

場所はいつものファミレスでは狭いので、今回は「こばと学園」寮内の「梅の実学園」事務局の会議室を借りて、討論開始です。

 

俊雄「あ…今日は初めて参加します。よろしくお願いします。」

隼人「こちらこそ。」

翔希「俊雄はある事情があって、安倍内閣に物を申したいとのことで、オレが誘ったんだ。」

コウコウ「何かあったの?」

翔希「まあまあ、このことについては後ほど。というわけで、安倍内閣の政権についてどう思う?」

達志「どちらかといえば、ちゃんとやっている方かな?民主党では不安定な政治が続いていたし、維新の会は橋下さんの発言などでおかしくなっているしね。」

たま「民主党日本維新の会も終わりだよね。いずれも国民の信頼は得られないよね。やっぱり自民党はしっかりとした政策をしているし、国民の信頼は得ていると思う。」

明日香「でも私は自民党には期待できないと思う。福島原発の汚染水漏れの問題があるのに、それを隠して東京オリンピックを招致できたのはおかしいと思う。」

有華「それは言えてる。前の解散総選挙もそうだったけど、今回の参議院選挙も不正選挙に近かったと思う。自民に半数の議席が当選するのって、超気持ち悪い。」

達志「公明と民主、維新、共産などは当選された人もいたのに、生活の党だけがゼロだったんだよね。何となく不正選挙のにおいがしてきた。」

正四郎「それはないじゃないですか?選挙管理も今は厳しくなってきたから。」

たま「そうとは言えないけど。自民の系列会社の「ムサシ」が今回の参議院選挙を不正するための投票用紙読み取り機を新たに開発して、それを使ったんだからね。」

光一「生活の党が1議席でも入っていなかったらおかしいですよね。確かに。」

隼人「衆議院解散総選挙参議院選挙も、期日前投票、当日の投票が超満員だったのに、投票率が少ないのもおかしいしね。」

翔希「反対に各地の首長選挙の投票はガラガラだったしね。話は変わって、支持派と批判派のメンバーたちが来たってことで、各政策についてを議論したいと思うんだ。尚、「特定秘密保護法」については別の機会で討論するとして、それ以外の政策でお願いします。」

コウコウ「どの政策からいくの?」

翔希「まずは支持派の立場から、この政策がよかったって思うことはありますか?」

光一「やっぱり景気が上向きになったこと。民主党政権ではずっと景気が回復できなかったのに、自民党政権になってからは景気が上向きに回復したことはすごいと思う。あと、ぼくの父は大手企業の役員をしているので、企業の法人税が下がることは大きいって言っていましたね。」

達志「でも一国民は消費税8%を払わないといけないですよ。それに景気が回復したのは一時的で、その後は民主党政権時代と同じですよ。」

コウコウ「企業の法人税引き下げは全部の会社なの?」

たま「大手企業だけじゃない?よくても中堅企業も対象になるとは思うけど。反対に中小企業や零細企業は対象外だからね。」

俊雄「ぼくの父(芳雄・43歳・メーカー勤務)の会社は中小企業で、中小企業に対する法人税引き下げはないと思う。父の会社の社長も法人税などの支払いが大変だと聞いた。」

隼人「中小企業に対する支援は自民党はほとんど無視なんだよね~。正四郎はどれがよかった?」

正四郎「ぼくの両親(健四郎・44歳・公務員&峰子・43歳・中学高校教師)は教育に携わる仕事をしています。安倍さんは教育政策に力を入れているので、幼児教育無償化や学力テストの復活などに期待をしていますね。両親が自民党を支持しているので、社会保障の適正化を期待しているそうです。特に生活保護政策については改正をしてほしいと両親もおっしゃっていました。不正受給をする人たちが多いために、受給者に対する制裁を加えるべきだと。」

たま「確か、生活保護って、8月にほとんどの世帯で保護費の引き下げがあったよね。その後、2年目、3年目も段階的に引き下げになる予定。」

有華「舞子(中3)から聞いた話だけど、「梅の実」のある大人メンバーの一人が生活保護を受けているんだけど、その方は年金も一緒に受けていて、年金の分を差し引いた額として生活保護を支給しているんだけど、今回の引き下げで生活が苦しくなったって聞いた。」

コウコウ「確か、同じチームのツネ子さん(76歳)?」

有華「何で知っているんですか!?」

コウコウ「一応下北チームのキャプテンだからね。認知症で入院しているダンナさんの2人家族なんだけど、年金はツネ子さんはもらえることができたんだけど、ダンナさんは若い頃に転職回数が多くて、長い期間に定職に就くことができなかったことが原因で、法律で年金をもらえる年数に達することができなかったんだ。それで年金がもらえなくて、一時は仕事をしていたんだけど、5年前に認知症にかかって働けなくなってしまって、入院を余儀なくされたんだ。子どもたちは親たちの支援は一切しないって言われて、それで生活保護を受けることになったんだ。」

正四郎「でも、ツネ子さんの子どもたちが経済的支援をしないといけないじゃないですか!?今度の改正で、子ども(または親)の扶養が義務付けられるんですよ。」

コウコウ「それがツネ子さん夫婦は子どもたちから縁を切られているんだ。子どもたちみんな過去に親とごたごたがあって、ずっと嫌な思いをされたんだ…。特に父親から暴力を受けたことが何回かあって、父親が認知症になったと聞いたときは自業自得だって言い放って、もう二度と親とは一緒に住みたくないし、経済的支援はしたくないって、みんな言っている。子どもたちはみんなそろって「親は早く死んでくれ!」って言っている。」

明日香「ひどい!!」

有華「ツネ子さんの子どもたちは過去に嫌な思いをしたから、そういう態度になると思う。虐待やDVを受けた人たちは、ずっと心の傷を背負ったまま生活しなければならなくなる。今の政府は劣悪な家庭環境を持つ人たちに対する支援は全くの皆無。現在の生活保護制度は、子ども(または親)の扶養義務はないんだけど、今度の改正で、子ども(または親)の扶養義務になってしまったら、生活保護が受けにくくなって、自殺や餓死をする人が増えると思う。」

コウコウ「今回の生活保護の引き下げで、ツネ子さんは、西町メンバーで弁護士をしている憲男さん(35歳・弁護士)を代理人として、審査請求をしたんだ。憲男さんの話では審査請求が下りなかった場合は全国で裁判を起こす予定だそう。」

翔希「ツネ子さん以外では関西メンバーの佑介さん(26歳)も生活保護を受けていて、地元の弁護士に代理人を立てて審査請求をしたそう。」

達志「「梅の実」メンバーで生活保護を受けているのって2人だけ?」

翔希「そう。これは個々のプライバシーの問題なんで、他のメンバーたちに拡散して漏らすことは禁止にします。今回話したことはこのメンバーだけの秘密にすること。いいですね!」

隼人「わかった。みんなも守るように。」

全員「はい。」

たま「生活保護に関係することなんだけど、「生活困窮者自立支援法」の新設や生活保護費の引き下げに伴って、就学援助の引き下げや所得制限があるかもしれないんだ。児童扶養手当も10月に引き下げになって、今後も引き下げになる予定。」

有華「「梅の実」メンバーの中には母子家庭・父子家庭の家族もいるんだけど、高校卒業前の18歳までの子ども(障がい児は20歳まで)がいる母子家庭・父子家庭に対して、児童扶養手当が支給されるんだけど、年金引き下げに伴って、児童扶養手当が大幅に引き下げになるかもしれないって、舞子から言われた。特にパートなどの非正規社員で働いていたり、病気や障がいで働けない家庭は大きな打撃を受ける可能性があるんです。私は絶対に反対です!!」

明日香「あと、「生活困窮者自立支援法」って、何?」

隼人「高齢や病気、障がいがなく、働くことが可能な生活保護当事者や生活保護を受けていない生活困窮世帯に対して、就労支援や住宅支援をする法案なんだけど、住宅支援も一時的な期間しか支援しないし、住宅の見取り図を見ると、檻が付けられていない牢獄者の部屋のようだった。就労支援も正社員としての求人っていうのがほとんど少なく、多くが非正規社員ブラック企業の求人だと思う。あと、生活保護法の改正予定の一部に働く予定がなければ、生活保護を強制的に打ち切る法案があるそうだ。」

俊雄「…ぼくの父は中小企業で働いていますが、父の会社が…倒産されるかもしれないんだ。今いる従業員のほとんどがリストラされるかもしれないんです…。父は今の会社がなくなったら、就職が難しいんです!!」

正四郎「もしリストラされても、就職はあるんじゃないの?」

俊雄「それが…ないんです…。ぼくの父は中卒で、建設作業員や運転手などで働いたのちに今の会社に採用されました。今の会社は高卒以上が条件で、父は面接を受けた結果、不採用でしたが、父は何とか社長に頭を下げました。それでやっと採用されたと言ってました。もしリストラされた場合、母(さえ子・41歳・事務パート)の給料があるので、生活保護を受けることはありませんが、母もパートで収入が少ないので、家族でギリギリの生活をしなければなりません…。ぼくももうすぐ高校受験が控えているので、どうしたらいいのかわからないし、本当に…つらいです…(涙声)。」

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隼人「翔希、ある事情って、そういうことだったの?」

翔希「この討論の呼びかけをしたら、俊雄からメールが来て、お父さんのことで深刻に悩んでいると聞いて、それで2人でそのことを話して、それでオレが俊雄を誘ったの。場所もいつもの南町のファミレスではなく、俊雄の経済的負担を考慮して、ここにしたんだ。」

コウコウ「そうだったんだね。オイラたちは経済的に余裕があるから、なかなかその気持ちに応えることができないけど、もし俊雄やツネ子さんたちのような当事者だったら、一言ではないと思う!!」

有華「私もそう思います。年金や失業保険も含めて、日本の社会保障が行き渡らなくなったら、本当の意味で戦争が起こると思います。」

明日香「戦争って、海外との戦争ですか?」

有華「それとは別で、エジプトやシリアのような国民紛争が起こると思います。昔で言うなら、江戸時代以前に起こった「農民一揆」のようなものでしょうか。」

光一「話はずれますが、憲法改正も議論になっていますよね。」

隼人「憲法改正の中で「集団的自衛権」について議論になっている。自民と維新が賛成の方向になっているけど、公明が慎重の立場をとっている。中国・韓国の問題についても、公明党自民党に対して、早期解決をしてほしいと訴えている。」

たま「公明党は「創価学会」の党だからね。中国と韓国に創価学会がある関係もあるし、創価学会の歴史の中に中国との交流が「聖教新聞」によく報道されているしね。」

達志「たま、聖教新聞を購読してるの?」

たま「いや。「こばと学園」の図書館の新聞閲覧の中に5大誌や地方新聞と混ざって、聖教新聞や「赤旗」などが置いてあって、資料収集のためにたまに閲覧しているけど。」

明日香「「こばと」って、いろいろ置いてあるんだね。私が通う「武蔵女子大学附属」の図書館ではそんなものは置いていない。」

隼人「ま、どこの学校でもそんな新聞は置いてないよ。え…と、話は変わって、今度は批判派の立場から、この政策に対する批判についてを教えてもらいたいんだけど。」

有華「私だけでは意見をいうのはなんなんで、他のメンバーからの問題提議について聞いてきました。それを議論してもらいたいと思います。まずはエリサ(ねずみ・♀1歳)の意見です。「脱原発についてどう思いますか?私は自民党政権になってから、脱原発の政策は実現しそうにないと思います。それに一部の自民党議員が「東京電力」の株主になっているし、福島原発の汚染水問題も放ったらかしにしています。私は自民党を許せません!」とのことです。」

達志「福島原発の事故は、直接的には民主党の責任だけど、もともとはあの場所に原発を建てたのは自民党東京電力の責任だと思う。汚染水の問題も東京電力だけ責任を押し付けているけど、汚染水の問題を無視して、東京オリンピック招致を成功したくて、隠していたからね。一部の海外メディアでは汚染水問題を隠ぺいする日本を批判しているところもある。」

たま「本来だったらスペインなどの国がオリンピック招致をすべきだったんだよ。安倍のマジックにみんな引っかかっているんだよね~。」

光一「福島原発の事故が起こってから、各地で脱原発運動が活発に起こっていましたよね。解散総選挙では脱原発を推進する生活の党を中心に落選させている。今は参議院議員になっている山本太郎もかつては落選されたけど。」

コウコウ「山本太郎って、天皇に手紙を渡したことで問題になったよね。」

正四郎「それで与野党の議員たちが議員辞職しろって批判を浴びたんだけど。」

隼人「手紙の内容が原因で、天皇が気分を害されたと訴えたなら別だけど、何も言われなかったら問題ないんじゃない?山本太郎も一応大人なんだし、気分を害する文章は書かないと思うけど。天皇園遊会は、天皇と一緒に写真を撮ることは禁止になっているけど、物を贈ることは禁止されていないみたいだけど。それで禁止になっていたらはじめから手紙なんて書かないって。それよりも麻生さんなどの問題発言の方が問題だと思う。」

翔希「麻生さんといえば、自民党議員160名ほど集まって、集団で「靖国神社」を参拝したニュースで、中国・韓国が批判していたしね。公明党や一部野党議員からの批判もあったし。」

正四郎「今は原発がなかったら、この国の電力はなくなると思う。火力発電では電気代が上がるし、再生エネルギー開発にはものすごく時間がかかるし。自民党脱原発を掲げる政党ではないから、いずれはほとんどの原発は再稼働すると思う。」

達志「原発に限らず、エネルギー政策は世界レベルで協力しなければならない時が来ていると思う。日本は日本だけでやるだけでなく、中国や韓国などのアジアの国との協力が不可欠になると思う。」

有華「そうですね。次は東海メンバーのまゆかさん(高1)の意見です。「同じ東海メンバーの連太郎さん(37歳・主夫)&可愛さん(37歳・臨床心理士)夫妻は結婚7年目ですが、2人の間には子どもがいません。5年前に不妊症の検査で、奥さんの可愛さんが「不妊症」と診断されました。現在不妊治療には一部健康保険が適用されているものもありますが、ほとんどが自己負担です。自民党政権では、法改正で不妊治療の年齢制限が42歳までになるなど、不妊治療がしにくくなります。これは本当に問題になっています。私も許せません!」とのことです。」

明日香「もし私が可愛さんの立場だったら、人ごとではないと思いますね!不妊症は遺伝的なものから、「子宮筋腫」などといった子宮や卵巣による病気が原因などさまざまです。少子化で子どもを作らなければいけないのに、全く逆の立場をとっていますね。」

隼人「自民党野田聖子さんも不妊治療の末に50代で初めて出産したからね。今の少子化担当大臣は女性の不妊症について全く分かってないよね。」

達志「あの…、不妊症は男性にもありますから。男性の性器の中に精子がない病気があるそうですからね。」

隼人「ゴメンゴメン!そうだったね。いずれにしても不妊症問題は少子化対策をしなければならない政策の一つだから、子どもを作りたくても作れない人を放り出すことは絶対にダメだと思う!」

コウコウ「それをするんだったら、海外で不妊治療する以外ないよね。」

有華「最後はメープル(プードル・♀2歳)の意見です。「私には幼い弟(マジパン・プードル・♂0歳)がいます。ママ(フェアリー・プードル・♀8歳)が仕事をしているので、その間に弟を預けるのは無認可の保育園です。自民党政府では幼児教育無償化を実施する予定ですが、対象となるのは幼稚園と子ども園、認可保育園だけです。弟のような無認可保育園の子どもは対象から外されます。あと、義務教育化も反対です。義務教育にするのは小さな子どもにとってはかわいそうです。」とのことです。他のメンバーからも同じ意見がありました。」

コウコウ「こないだ、幼児教育無償化についてチャットをしたんだけど、関東メンバーの優太(中1)のママのあずみさん(38歳・公務員)と話す機会があって、少子化問題について熱く語っていたんだ。あずみさんは地元の市役所の職員をしていて、今は違う部署にいるんだけど、その前の8年間が子育て支援の部署を担当していたんだ。地元に住む人たちに対する子育て支援について相談したり、事務手続きをするなどの業務を経験していて、自身も娘(花音・4歳)がいて…あ、優太にとったら妹なんだけど、その子育て法についてもすごい考えを持っていると聞いた時は驚いたよ。」

隼人「どんな子育て法なの?」

コウコウ「いろいろあるんだけど、野菜たっぷりの手作りの食事を作ることや、週に1回は家族と過ごす時間を設けることなどなど、ごく普通なんだけど。習い事も娘が興味を持って、これをやりたいと自分から言うまではさせないそう。今はピアノだけをやっていて、塾や書道などはやっていないんだって。月に1回は隣の家の家族と一緒にホームパーティーをするのが日課なんだそうで、その隣の家が同じ関東メンバーのタイム(レッサーパンダ・♂3歳)一家なんだ!!驚いたのは、家庭医学の本にあずみさんとパパの靖彦さん(39歳・メーカー勤務)がらくがきをした付箋があちこちに貼ってあって、家族が病気やけがの時の処置や対処方法に追記をして、いつでも見れるように目の届くところにおいてあること。しかも今度は優太がらくがきに加わることになって、家族3人、誰が見てもわかるようになったそう!」

翔希「あはは…家庭医学の本のらくがきね…。もともとは優太が病気の時の経験からヒントを得たんだよね~。話は変わって、幼児無償化については?」

コウコウ「あずみさんの話では、幼児教育無償化には賛成だけど、義務教育には反対の立場だそう。幼児教育無償化は子育て負担軽減としてはすごくいいことで、アメリカなどのほかの国では幼児教育の無償化は当たり前なんだそう。義務教育は小さい子どもの年齢では発達に悪影響を及ぼす恐れがあるから、好ましくないんだって。義務教育にするんだったらせいぜい高校までが理想だそうって話していたよ。」

たま「幼児教育無償化が実現する代わりに高校教育無償化が廃止の方向になるそうだけど。」

隼人「廃止っていうよりは所得制限を設けて、公立高校だったら高校生全員に無償化の機会を与えさせないことにしたんだ。高校無償化になる高校生世帯はごく一部だけになる。アメリカなどのほかの国では幼児教育も無償化になっているけど、高校教育も無償化になっているんだ。義務教育ではアメリカなどの一部の国では高校生年齢までの子どもでも義務教育になっているところもある。」

俊雄「あの…、同じチームで、同じ学校の先輩の登美子さん(中3)が高校教育無償化の廃止に反対の立場をとっているんです。登美子さんのお父さんが会社をリストラされて、生活はお母さんのパート収入だけなんです。生活保護は受けていませんが、就学援助を受けているんです。同じチームの太牙(小5)も就学援助を受けています。お兄さんの龍介くん(17歳・フリーター)は中学卒業後は高校に進学せずに働いています。2~3件のバイトを掛け持ちしながら、たった一人の家族を支えています。龍介くんも本当は高校に行きたかったんだろうと思います。ぼくも父のような犠牲者は増やしてほしくないです。」

達志「そうだよね。幼児と高校生を差別するのはおかしいと思いますね。」

光一「ぼくのような金持ちは貧困者の気持ちは理解できないですが、もし日本が発展途上国のような貧困・飢餓になってしまったら、同じような気持ちになりますね。自民党は貧困者には冷たく、金持ちには甘い政党だと思いますね。自民党政権に反発している人たちは、民主党日本維新の会共産党などに投票すると思います。」

有華「少子高齢化だって、逆の立場をとっていますね。子どもを増やさないといけないのに、逆に減らす政策をするし、高齢者に対する年金を減額させたり、介護保険を悪用したり…と、本当にひどい…。私は政党で選ぶよりも、本当にがんばってくれる政治家の方に投票したいです。今の政治家はそんな人たちは少ないです、いや、いないです。政治家のみなさんは国民の声を無視せずに私たちの声に耳を傾けるべきです。」

翔希「そうですね。みんないろいろな考えや立場を持っていますね。あ、もうこんな時間なので、この続きは次回にしましょう。」

 

気が付けばもうこんな時間。

というわけで、今回の討論はここまで。

さっきの討論、もうちょっと話したいな。

 

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