「いらっしゃいませ！」
あ、こんにちは。彩佳（25歳・飲食店アルバイト）です。
私は都内のカフェで働いています。アルバイトのホールスタッフです。
場所は南町にあるカフェ「WabiSabi」。
従業員は副店長の真有さん（24歳・飲食店勤務）、オーナー・店長でもある真有さんのご主人、私を含めたアルバイト・パートのホールスタッフとキッチンスタッフ6名の8名で運営しています。
うちの店のウリですが、和と洋をミックスしたランチメニュー、フード、スイーツ、ドリンクがメインです。
私の仕事ですが、お客さんがやってきたら、笑顔であいさつ。お客さんに注文を聞いて、そのオーダーをキッチンスタッフに伝えます。できあがった料理をお客さんの元へ運びます。お客さんが帰った後は後片付け。食べ終わった料理があったら、食器を下げます。
また、簡単なコーヒーや紅茶、カクテルなどのドリンク作りもホールスタッフの仕事です。
レジは真有さんが担当しますが、真有さんが休みのときや忙しいときは私らスタッフもレジを担当します。
キッチンスタッフでは料理やスイーツを作ります。うちの店では調理師免許を持つスタッフはいませんが、真有さんが「食品衛生責任者」の資格を持っています。「食品衛生責任者」は、調理師や栄養士の免許を持っていない人が、飲食店を経営するために必要な資格です。都道府県で講習を受けて、修了して初めて資格を取得することができるそうです。調理師や栄養士、製菓衛生士の資格がある人は初めから食品衛生責任者の資格を取る必要はありません。
飲食店はカフェを含め、いろいろな形態の飲食店があります。それぞれの飲食店でそれぞれの仕事をしている人たちがいます。
今日はそんな人たちを紹介します。
～ホールスタッフ～
ホールスタッフは先ほど紹介したとおり、お客さんに注文を聞いて、できあがった料理を運ぶ仕事です。
私以外でホールスタッフをしている人たちを紹介します。
まずは中央町にあるカフェ「process dining cafe」でアルバイトをしている一広（23歳・飲食店アルバイト）。
仕事は私がやっているのと同じですが、イベントを企画したり、メニュー開発に参加したりと、幅広い仕事も担当します。
次は東町にあるうどん店「一楽」でアルバイトをしているパー子（ぶた・♀5歳）。
仕事自体は私がやっているのと同じですが、違うのが、商品がうどんやそば、かやくご飯などのサイドメニューが中心です。コーヒーなどのドリンクを作ることはありませんが、お客さんにお出しするお茶を作ったりします。
「一楽」では、すま子さん（52歳・飲食店パート）もパートのホールスタッフをしています。
次は南町にあるファミレス「スカイパーク」に勤務する智花（17歳・飲食店アルバイト）。私よりも若い17歳ですが、昼間勤務のアルバイトのホールスタッフをしています。智花はいじめが原因で高校中退をして、親の勧めで今のファミレスでアルバイトをすることに。
仕事は私がやっているのと同じですが、商品がハンバーグやオムライス、和風御膳など、家族で楽しめるメニューが中心。ドリンクはドリンクバーがあるので、ほとんど作ることはありません。
「スカイパーク」では、有佳（19歳・飲食店アルバイト）、久雄さん（31歳・飲食店アルバイト）もアルバイトのホールスタッフをしています。
～キッチンスタッフ（料理人）～
次はキッチンスタッフをしているメンバーたちを紹介します。
まずは北町にあるカフェ「DUN（ドゥン）」を経営するキーさん（さる・♂8歳）。
奥さんのアオさん（さる・♀8歳）と数名のスタッフと一緒に運営しています。
キーさんの仕事は和食を中心としたランチ＆ディナーメニューを作っています。スイーツも少し。キーさんは調理師免許を取得しています。
次は愛知にあるコーヒーショップに勤務する由真子（22歳・飲食店アルバイト）。
由真子は高校卒業後、今の店を含めて、過去3件の飲食店でアルバイトをしています。いずれもキッチンスタッフです。由真子自身は調理師免許などは持っていません。
仕事はサンドイッチや軽めのデリ、スイーツを作る仕事をしています。たまにコーヒーや紅茶を作ったりすることも。由真子はいずれは調理に関する資格を取得して、正社員を目指しているそうです。
次は大阪にある和食店に勤務する則明（25歳・料理人）。
調理師の専門学校を卒業後、今の店で修業をしています。
現在は一部の料理の盛り付けや野菜の下ごしらえなどを担当しています。朝は早く出社し、仕事が終わった後も明日の料理の準備や調理の練習とかなりハード。料理人の世界って厳しいですよね～(>_<)
～店舗運営～
最後は店舗運営の仕事です。チェーン店の店では正社員の扱いです。
まずは大阪にあるチェーン店の定食屋に勤務する玲二さん（26歳・飲食店勤務）。高校卒業後に今の会社に入社しました。最初は別の店舗でアルバイトからスタートし、2年後に正社員に昇格され、のちに今の店舗に異動になるのと同時に店長に昇進しました。
仕事は調理や会計、ホール、従業員の人事管理と幅広いです。プライベートでは1児（たんぽぽ・4歳）のパパ、また、高校時代の友人とともにインディーズでバンド活動もしています。
次は智花たちがいるファミレスに勤務する孝（21歳・飲食店勤務）。高校卒業後に今の店を含めてアルバイトをしていましたが、長く続いたのが今の店だそうです。仕事ぶりを認められて、アルバイトから正社員に昇格されました。現在は店長より2番目のポストであるマネージャーという職です。
仕事自体は玲二さんがやっているのと同じです。
最後は孝たちが勤務する店を管轄するフード会社「エスフードサービス」に勤務する紀正さん（35歳・フード会社勤務）。
紀正さんは大学卒業後、今の会社に入社し、系列の店舗で接客等を担当。後に店長に昇進しました。30歳を機に、働きながら夜間の調理師専門学校に進学し、仕事と学業の両立に成功し、調理師免許を取得しました。33歳で商品開発部に異動になりました。
仕事は孝たちの店を含め、系列の店舗のメニュー開発を担当しています。売り上げの状態についても時々店舗を訪れて、店舗スタッフとのやり取りをしています。
また、紀正さんと同じ会社に勤務する国彦さん（45歳・フード会社勤務）は、入社後に系列の店舗で店長を歴任した後、店舗運営を管轄する部署の営業マンです。主な仕事は店舗の売り上げ管理や新店舗の立ち上げなどを担当。また、課長として部下を指導しています。
他にもいましたが、スペースの都合上、省略します。
飲食店の仕事は正社員として勤務するのはほんの一握り。多くがアルバイト・パートとして勤務します。アルバイト・パートは他の職種も同じですが、時給制で、交通費も社会保険もほとんどありませんし、退職金もありません。まれにアルバイト・パートから正社員に昇格する場合もあります。
チェーン店では正社員イコール店長職がほとんどで、自分の仕事をしながら、後輩たちを指導しなければなりません。また、店長などの管理職についても残業代の支払いがないなどのトラブルも多いです。いわゆる「名ばかり管理職」。残業代や賃金の支払いを巡って、フード会社との裁判沙汰になっているところもあります。また、普通の会社と同様に、長時間労働で過労死・過労自殺をした社員たちもいます。それらを巡って、労災認定を認める裁判も発生しています。
飲食店の仕事のお楽しみは、食事がついていること！休憩時間はお店のランチまたはディナーの一部が食べれます！老舗の和食や洋食などは修行中の料理人がまかないを作ってくれます。ただ、店舗によっては食事がついていないところもあります。
飲食店の仕事は高校生から50代の方まで誰でもなれる仕事です。好きな料理の世界で仕事がしたいっていう人は挑戦してみてくださいね。
以上、飲食店の仕事についてお送りしました。
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