梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

チャットジャッジ~特定秘密保護法は必要?不要?~

こんにちは。コウコウ(パンダ・♂3歳)です。

今月のチャットジャッジですが、緊急企画です!

 

特定秘密保護法は必要?不要?」

 

特定秘密保護法案が2013年11月に衆議院で、12月に参議院で与党(自民党公明党)の賛成多数(衆議院みんなの党も)で可決、成立されました。

特定秘密保護法案、略して秘密保護法は外交や国防など、「特に秘密にすることが必要であるもの」を特定秘密として指定し、取扱者の適正評価の実施や漏えいした場合の罰則を定めた法律で、法律化は2015年ごろの予定です。

秘密保護法は民主党日本維新の会をはじめとした野党だけでなく、一般国民や芸能人、マスコミ界からも反発が起こり、海外からも多くの方が批判をしています。

 

そこで、秘密保護法が必要なメンバーと不要なメンバーそれぞれ4人ずつ集まって討論したいと思います。

ファシリテーターはぼく・コウコウです。

必要派メンバーからは正四郎(中2)、山村さん(36歳・製薬会社勤務)、豊重さん(49歳・ジャーナリスト)、奈央美さん(27歳・外交官)です。

反対に不要派メンバーからは舞子(中3)、たず子さん(54歳・主婦)、龍二さん(37歳・新聞社勤務)、猿之介さん(46歳・公務員)です。

それぞれ、一般の子どもメンバーと大人メンバー、マスコミ界のメンバー、国家公務員のメンバーから選出しました。

 

まずは必要派メンバーのプレゼンから。

>秘密保護法は、特定の分野について知られてしまうと、テロ攻撃を行う恐れがあるから必要だと思います。ぼくは子どもですが、日本や世界の情勢について関心があります。修正についてはこれからしなければならないと思いますが、国民の安全を守るためには必須です。海外ではすでに秘密保護法があります。(正四郎)

>戦争について、日本は太平洋戦争(第2次世界大戦)以後は行っていません。海外の国の中で日本を批判している国は北朝鮮、韓国、中国です。北朝鮮はご存知の通り日本海沿岸にミサイルを落としています。韓国は竹島問題、中国は尖閣諸島の問題で、日本を攻撃しています。これら3国は日本と戦争を希望していますし、今の日本の与党も戦争をしたいと思っています。秘密保護法は日本が戦争に導くための法律なので、可決してよかったと思っています。(山村)

>秘密保護法について、多くのマスコミは批判をしていますが、私は必要だと思います。日本は情報を漏えいする唯一の国で、特に外交や国防では情報は厳守しなければなりません。秘密保護法を制定することで、日本国、国民を守ることができます。(豊重)

>私は外交官をしていて、世界各国の国の識者たちとの交渉をしています。多くの国の人と話し合ううえで、機密内容を守らなければなりません。国の安全を守るうえで秘密保護法は絶対に必要だと思います。秘密保護法がないままでは海外からの信頼は得られないし、現在ある関連法では不十分です。(奈央美)

 

他のメンバーからの意見があります。

>日本の秘密保護法について、アメリカでも多くの方たちが批判している人もいます。しかし、アメリカ人の多くが日本の秘密保護法の成立に期待をしています。防衛や外交に関する機密内容を漏えいされると、今後の外交に大きく影響するからです。日本とアメリカ、他の国との信頼関係を築くためにも、秘密保護法は絶対に必要不可欠です。(マルクス・45歳)

>私は潜水艦関連のエンジニアをしています。潜水艦は防衛省がらみの内容を扱うため、機密情報が漏れると大変なことになります。秘密保護法の制定によって、機密情報を洩れることを未然に防ぐことができます。(克明・46歳・造船会社勤務)

 

不要派メンバーからの反論です。

>こんな不完全な状態での法案は今すぐに廃止にすべきです!!「国民の安全を守るため」って言っておきながら、国民の信頼を得られると思っていますか!?(舞子)

>国防だけでなく、他の機密内容まで秘密にする可能性があります。国民の知らないところで勝手にヘンな法案が勝手に成立されたら本当に怖いです!!(たず子)

>国民の知る権利が崩壊する恐れがある。取材もしにくくなってしまう!(龍二)

>国家公務員だけでなく、一般国民も罰せられる可能性がある。日本は昔の「徴兵制度」のようになってしまう。(猿之介)

 

続いて、不要派メンバーからのプレゼンです。

>秘密保護法は国際原則の「ツワネ原則」に違反している箇所が多くあります。海外の秘密保護法は「ツワネ原則」に従って作られています。日本の秘密保護法は「ツワネ原則」に従って作られているようには思えません。父(厚・45歳・弁護士)を含め、多くの弁護士たちは秘密保護法を批判しています。このままでは国民の生活が不自由になってしまいます!(舞子)

>国民の知る権利、報道の自由が奪われる可能性があります。マスコミだけでなく、芸術分野や文学、一般の人がやっているブログなどが取締りにかかってしまう可能性があります。戦争は多くの国民は反対しています。かつて戦争で多くの母と子が悲しみに叫んでいました。私自身は戦争を体験していませんが、戦争によってかけがえのない家族が奪われてしまうのは嫌です!!今の安倍政権は戦争をしようとする恐れがあります。(たず子)

>オレは政治面を担当する新聞記者をしています。毎日国民に正確な情報を報道する義務があります。秘密保護法が成立してしまうと、自由に取材ができなくなり、国民の知る権利を奪われてしまいます。知る権利を奪われてしまうだけでなく、新聞・出版業界は急激に仕事が減ってしまう恐れがあります。(龍二)

>私は文部科学省のとある部署に配属する国家公務員です。秘密保護法は国家公務員の間でも賛否両論になっています。私自身は反対の立場です。ほんの些細な秘密でも漏らしてしまうと罰せられる可能性があります。秘密保護法の罰則対象者は公務員だけでなく、マスコミや一般人などほぼすべてです。内部告発でも罰せられる可能性があります。(猿之介)

 

他のメンバーからの意見があります。

>ぼくはフィンランドに住んでいますが、ヨーロッパでは日本の秘密保護法に対する批判が多いです。政治やマスコミだけでなく、人権団体からも批判が多いです。「ツワネ原則」では公務員以外は罰せてはならないと書いてありますが、日本の秘密保護法は一般の国民も罰則対象になっています。一般の国民は罰せてはいけないと思います。(ミルコ・11歳)

>芸能界からも秘密保護法に反対の人たちが多くいます。中には大御所の芸能人たちまでもが反対をしている人たちもいます。秘密保護法は秘密の範囲があいまいなため、政府与党はどれだけが秘密なのかが明らかにされていません。自民党マニフェストでは秘密保護法成立については書かれていませんでした。オレ自身は自民党には投票しませんでしたが、多くの国民たちは消去法で自民党に投票してしまったことを反省しなければならないと思います。(ワタル・36歳・シンガーソングライター)

 

必要派メンバーからの反論です。

>反対派の人たちは日本の安全についてはわかっていないようですね。ふだんの社会でも鍵をかけないと危ない時代なのに、国の安全についても鍵をかけないと危ないっていうことを理解すべきです!!(正四郎)

>戦争を経験した高齢者を含めた多くの国民は戦争に反対のようですが、オレのように戦争を賛成している国民もいるんです!石破幹事長の言っている通り、秘密保護法反対の国民こそが「テロリスト」です!!(山村)

>問題になっている法案内容については修正しなければならないと思います。不完全なままでは納得いかないですからね。「ツワネ原則」にのっとった法案内容に修正する必要性が、政府は必要だと思います。(豊重)

>国民の安全を守るために、秘密保護法は必要ですが、国民の納得がいかないままでは、歯車がくるってしまいます。修正については政府は考えなければなりません。(奈央美)

 

以上で終了です!

それではオイラがジャッジします。

結論は…日本国民や海外に納得いくような法案の修正が必要!!

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自民党は国民の知らないところで秘密保護法を作り、公明党も協力をしました。野党をはじめ、多くの国民の意見を無視して、法案を成立させました。しかも強行です!!

法案の内容は修正箇所が多く、国連などが制定した「ツワネ原則」に違反した箇所が多いです。特に国民の知る権利を奪ったり、罰則者を広く対象にすること自体おかしいのです。これは日本国民だけでなく、海外からも多くが批判しています。

何も修正しないまま法律が制定してしまうと、昔でいう「徴兵制度」のような閉鎖的な国になってしまう恐れがあります。国民は政府与党の動きを監視しなければなりません。

 

あと、余談なんだけど、後日「激論!!」シリーズでも秘密保護法について話し合う予定です。

 

今日はチャットジャッジ・第13回目「特定秘密保護法は必要?不要?」をお送りしました。

 

*参考リンク*

ウィキペディア(特定秘密の保護に関する法律):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E7%89%B9%E5%AE%9A%E7%A7%98%E5%AF%86%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E6%B3%95

ウィキペディア(ツワネ原則):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E3%83%84%E3%83%AF%E3%83%8D%E5%8E%9F%E5%89%87

ウィキペディア報道の自由):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E5%A0%B1%E9%81%93%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%B1

ウィキペディア表現の自由):http://wpedia.goo.ne.jp/wiki/%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%B1

秘密保護法とは?(日本弁護士連合会):http://www.nichibenren.or.jp/activity/human/secret/about.html

特定秘密保護法に反対する学者の会:http://anti-secrecy-law.blogspot.jp/

特定秘密保護法が成立「知る権利」損なわれるおそれ(朝日新聞デジタル):http://www.asahi.com/articles/TKY201312060265.html

特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会:http://anti-secrecy.jimdo.com/

 

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