梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

今の会社が嫌

こんにちは。賢一郎(25歳・メーカー勤務)です。

ぼくは普通の会社員。

北町にある「日之出エンジニアリング」という自動車部品会社に勤務しています。職種は営業。

大学卒業後に入社しました。

 

でも、今の会社が嫌いです。

本当は大手企業に就職したかったんです。

 

大学は中央町にある「東都大学」を卒業。専攻は経済学部でした。「東都」は名門の「早勢大学」や「慶明大学」よりレベルが低いですが、そこそこ就職率が高い大学でした。

しかし、就職活動は厳しかったです。第1希望が最大手の「川原重工業」。会社説明会にも参加し、いろいろなところで会社にアプローチをしました。大学でも部活のことやバイトのこと、自分の趣味・特技、自己PRをアピールしました。

しかし、書類選考で不採用になりました。「川原重工業」は「東西大学」や「早勢大学」などの一流大学卒でしかも優秀な人しか採りません。あと、親やきょうだいが「川原重工業」の社員・役員、他の一流企業の社員、芸能人、スポーツ選手、政治家であると、採用に有利です。学生が企業へ一定期間研修へ行って、学生と企業と結びつき、早期に就職しやすい「インターン」組も自動的に採用されます。「川原重工業」に限らず、他の大手企業も同じシステムです。

 

ぼくの場合は全く対象外です。父親はとある中小企業の社員、母親は近所の会社のパート従業員という家庭です。きょうだいも上のきょうだいは就職できずにアルバイト生活。下のきょうだいは学生です。大手企業のコネは全く縁がありません。

就職活動は「川原重工業」のほかに何十社ものの大手企業に応募しましたが、ほとんどが書類選考で不採用。書類選考を通過しても、1次試験で不採用になった会社もあります。

 

大学の就職課に相談しましたが、「ちょっとランクを下げて、中小企業に応募するべきだ」って言われました。中小企業は大手企業に負けないくらい、独自のアイデアや責任を持って仕事ができるのが魅力ですが、大手企業のように福利厚生も充実していませんし、いつつぶれるかわからない会社もあります。中小企業の多くが今問題の「ブラック企業」です。ワンマン経営の社長が中小企業には多いです。

ぼくは中小企業には就職したくありません。父親の仕事の不満を家で漏らしているのを目の当たりにしているので、中小企業の悪さを思い知らされています。

でも、結局は中小企業である今の会社に採用されました。4年生になっても一向に就職が決まらず、卒業ギリギリで就職が決まりました。大手企業は4年生の初め頃に採用が決まってしまうので、残るのは中小企業しかありません。

希望している企業に就職できずに不満だらけですが、母親が「仕事があるだけでもありがたいことよ」って言われ、そのまま就職しました。

 

あれから3年。仕事は慣れてきました。うちの会社は幸いブラック企業のようなひどい会社ではなかったのですが、それでも経営が厳しい会社です。

 

ぼくはやっぱり大手企業に就職がしたいです!転職をして人生を楽になりたい!

でも、そんな勇気がありません。仮に会社を辞めても、大手企業に就職できるのはほんの一握り。多くが中小企業に就職するかアルバイトや派遣で働く以外ありません。それに、求人もほとんどない状態。

友達も大手企業に就職したのは1人だけ。多くが中小企業に就職したり、アルバイトや派遣などのフリーターがほとんど。友達の中には就職が決まらずにずっともやもやしている子もいます。

 

親も友達も転職をせずにこのまま会社に残ったほうがいいって言われます。

本当に転職した方がいいのか、今の会社に残ったほうがいいのか迷っています。

神様は何で不公平なんだろう?本当につらい選択です。

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