梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

和服は着る?

こんにちは。三之助(ぞう・♂2歳)です。

今週のおしゃべりカフェは「和服」です。

和服、つまり着物は日本文化にしかないファッション。結婚式や葬式時のフォーマルなときや、夏祭りの浴衣…と、いろいろなシーンに合わせて着ることができます。

しかし、西洋の洋服の登場で、着物を着る人はほとんどいません。着物は帯を締めるきつさや値段の高価さで敬遠する人も少なくありません。ただ、ファッションの一部として着物を楽しむ人たちもいます。

今日は3人のメンバーたちといっしょにおしゃべりしたいと思います。

メンバーは真治さん(専門学校2年)、守道さん(71歳・狂言師)、ぼく・三之助です。

 

三之助「今日の「梅の実弁当」です。献立はご飯(梅干しつき)、焼き魚(鮭。キャベツのせん切りつき)、いかと野菜のからし酢みそあえ、里いもの煮物、漬物(たくわん)、果物(ピンクグレープフルーツ)です。では、いただきます。」

3人「いただきます。」

三之助「ん~おいし~。あっさりとしていますね。」

守道「薄味に仕上げてくれているのは、私にとってありがたいです。おいしいです。」

真治「オレ自身はあまり好きではないですが、一人暮らしなので、野菜が入っているのはいいですね。」

 

~お弁当を食べ終わったところで、本題です~

三之助「今日は緑茶を飲みながらおしゃべりしたいと思います。今日は和服についてですが、3人そろって和服を着ています。まずはぼくですが、浴衣ですね。青の帯に青のチェック柄の浴衣です。実家の呉服屋にある商品の一つです。守道さんはどんな和服ですか?」

守道「私は仕事で着ている袴を着ています。仕事は狂言師をしているので、着物は毎日欠かせません。」

三之助「シックな色でいいですね。次は真治さん。」

真治「オレですが、和服に少し洋風をアレンジしました。着物はエンジの柄物のごく普通のものですが、帯は流行のデニム生地で作りました。」

三之助「わ~つすご~い!帯がやわらかいデニムでできているんですね。あれ?下もなんか違うね。ちょっと立ってみてください。」

真治「普通の着物より短めにリメイクして、下は同じ着物生地で作ったハーフパンツ、靴は長めのミドルブーツでコーディネートをしました。ちなみに帯とハーフパンツは自分で作りました。」

三之助「えーーつ!!すごーーい!!着物をリメイクするなんてすごく器用ですね。ぼくにはまねできない~(>_<)」

守道「今の若者って、着物でアレンジをして楽しむんですね。私は伝統的な着物にこだわるので、どうかと思いましたが、着こなしもいいですね。」

真治「ありがとうございます!この着物なんですが、自分の家から譲り受けたものです。実家は石川で、伝統工芸が盛んな町です。実家にいる父親が着物を着なくなったので、それをもらって、普段着用にリメイクしました。」

三之助「こういう服のリメイクって好きなの?」

真治「ほとんど趣味ですね。リメイクは和服だけでなく普通の洋服でもやっています。着れなくなった服をいろいろな服や小物にリメイクしていますね。学校はファッションではなく、美容師の専門学校に通っています。大学進学のために上京して、一応卒業しましたが、在学中に美容師になりたいと思って、4年生の時に今の専門学校に願書を出して、書類選考で合格しました。大学卒業後に今の専門学校に進学しました。美容師を目指して勉強していますが、周りはファッションにうるさい子が多くて、自分もよくコーディネートをしています。ちなみに大学では社会学を専攻して、高校の教員免許を持っています。」

守道「教員免許をお持ちとは、すごい努力家だね。友達も同じようなファッションをするの?」

真治「いろいろですね。普通に既製の洋服をコーディネートをしたり、自分で服をリメイクしたりさまざまですね。美容師の業界はみんなおしゃれが多いので、ヘアスタイルやファッションもいろいろ研究をしています。ただ、美容師は接客業なので、社会人としてのマナーは必須です。学校では接客マナーの授業もあるので、それを覚えるのに必死です(>_<)」

三之助「美容師は大変だよね~。お客さんを接客しないといけないしね。ぼくの家でもある呉服屋も接客が厳しいので、常に親(三次郎・ぞう・♂9歳&ふみ子・ぞう・♀9歳)からよく怒られますね(T_T)」

守道「社会人としてふるまうには大事だよ。あいさつもろくにできなかったら、社会人としては失格だからね。狂言師の世界も礼儀作法が厳しいので、あいさつからおじぎ、社会人としての振る舞いまで小さい頃からたたき込みます。私の一族では息子2人が狂言師として小さい頃から修行して、今は表舞台に立っています。娘夫婦の息子、私にとっては孫(一平・小6)ですが、孫も狂言師として、私の元で修業をしています。一応学業を優先しながらですが。孫は神奈川にある私立小学校に通っていますが、孫が通う小学校ではあいさつなどの礼儀作法が厳しいところなので、孫も学業と修行の両立をがんばっていますよ。」

三之助「一平もがんばっているね。見た目はすごく礼儀正しいし、まじめで努力家だしね。」

真治「狂言師だけでなく、歌舞伎や落語なども同じように厳しいじゃないですか?」

守道「歌舞伎は特に厳しいね。歌舞伎は小さい頃から修行をして、表舞台に立っている人が多いね。落語も師弟関係が厳しいからね。」

三之助「ぼくも落語は好きなので、よく勉強をしています。話は脱線しましたが、着物を着ない人って多くありませんか?」

守道「確かに多いね。洋服のほうが着替えが楽だし、近所はみんな洋服の人が多いですね。」

真治「あと、着物って、値段がけっこう高価じゃないですか?浴衣はスーパーなどでも売っているので、安く手に入りますが、フォーマルに着る振り袖や留袖などはかなりお高いので、普通の人はなかなか手に入りにくいですが。」

守道「着物は高いから買わない、着ない人は多いですが、結婚式や葬式などのフォーマルな場では必須。特に女性は絶対に1枚は持たないといけない。着物が買えない場合はレンタルもあるので、それを利用するのもありだと思う。」

三之助「ぼくの店でも着物のレンタルをやっていますね。着物は買えないけど、結婚式で必要な人が多いので、よくお客さんがレンタルに来ています。着つけはうちのお母さん(ふみ子)がしてくれるので、結婚式当日にお店に来てもOK。」

真治「それにオレもそうですが、着物を洋風の素材にアレンジをする女性が多いですね。帯にレースでコーディネートをしたり、靴をブーツやサンダルに合わせたりといろいろです。着れなくなった着物を洋服や小物にリメイクをするお店も最近登場していて、中高年の女性を中心に人気がありますね。」

三之助「着物をそのまま捨てるのはもったいないし、環境にもよくないしね。着物をリメイクをするお店があると、着物も再利用しやすいしね。着なくなった着物もいろいろな形で楽しむのもいいですね。」

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(左から真治、三之助、守道)

 

男性も女性も着物をもっと活用しましょう。

 

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