梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

家庭の応急処置

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こんにちは。絵津子(43歳・看護師)です。

今日は「救急の日」です。

今日は「家庭の応急処置」についてお送りしたいと思います。

 

私自身、都内の総合病院で看護師をしています。現在は副看護師長をしており、後輩の指導も行っています。

 

話は変わって、家庭の応急処置ですが、ほとんどの家庭は知らない方が多いです。

しかし、家庭の応急処置を知らないで、安易に病院に駆け込んだり、救急車まで呼ぶのはもってのほか。特にただのかぜや軽いけがで救急車をタクシー代わりに呼ぶ行為は大きな社会問題となっています。反対に自分は大丈夫だと思い込んで放置すると、取り返しのつかないことにもなりかねません。

 

というわけで、症状別に家庭の応急処置方法を紹介します。

(かぜ)

症状が現れたら、まずは市販のかぜ薬を飲むこと。ただし、鼻のかぜなのか、のどのかぜなのか、症状に適したかぜ薬を選ぶこと。熱がある場合は氷枕や熱冷却シートで冷やし、安静にしてください。食事はビタミンCを含んだ食品をとったり、食べやすいものを摂ってください。水分補給は必須。それでも症状が治まらない場合はかかりつけの内科・小児科で診察を受けて下さい。

尚、市販薬ですが、小児の場合は市販薬が飲める種類と飲めない種類があります。特に乳幼児の場合は飲める市販薬が限られます。薬によっては重大な副作用が起こる恐れがありますので、飲む際は慎重に。高齢者や妊娠中・授乳中の女性、他の病気で治療を受けている方も同様です。

(腹痛)

下痢:単なる食あたりや水あたりの場合は市販薬で様子を見ます。食べ物は絶食し、腹痛の症状が治まった場合は徐々に普通食に戻していきます。水分補給は必須で、水やスポーツドリンクが適しています。しかし、市販薬を飲んでも改善されない、嘔吐や熱がある場合、便に血が混じったりなどの便の異常がある場合は、かかりつけの内科・小児科で診察を受けて下さい。特に食中毒の症状は一刻を争いますので、家庭医学の本やネットで調べ、該当する食中毒の症状がある場合はすぐに病院へ。病院へ行く前に嘔吐物や便を持参するといいでしょう。

便秘:便秘は女性に多いです。まずは食物繊維を含んだ食品を積極的にとること。水分補給も必須。便秘薬の服用はどうしても便が出ないときに服用してください。

(けが)

すり傷は消毒薬で消毒するか絆創膏を貼ります。軽い切り傷は消毒薬で消毒してから絆創膏を貼ります。深い切り傷の場合はハンカチやガーゼなどで止血をしてからすぐに病院へ。

(やけど)

軽いやけどの場合は水や氷水で患部を冷やします。その後に塗り薬で消毒をします。やや重いやけど~重いやけどの場合はすぐに水や氷水で患部を冷やし、すぐに病院で診察を受けてください。

(腰痛・肩こり)

基本的に湿布薬と塗る鎮痛剤で様子を見ます。それでもおさまらない場合はかかりつけの整形外科で診察を受けて下さい。

(異物を飲み込む)

特に小さい子どもに多いです。異物の種類にもよりますが、かかりつけの病院や自治体の救急電話で何を飲んだのかを説明し、病院へ行く前にできる応急処置をします。応急処置が終わったらすぐに病院へ。異物によってはすぐに病院へ直行しなければならない場合があります。

(ねんざ・骨折)

ねんざの場合は湿布薬で様子を見ます。それでも改善されない場合はかかりつけの整形外科へ。

骨折や脱臼は患部を固定してから病院へ直行してください。

(感覚器の病気)

目:単なる疲れ目、ドライアイの場合は市販の目薬で様子を見ます。コンタクトレンズを使用している方は毎日連続しての使用はせず、1週間に1回、できれば毎日レンズを洗ってください。目は洗眼薬で洗い、コンタクトレンズを使用しない日はメガネをかけて目のケアをしてください。結膜炎・ものもらいの場合は市販の目薬がありますが、ひどい場合はかかりつけの眼科へ。白内障緑内障の症状は眼科でないと治すことができませんので、症状がある方はかかりつけの眼科で診察をしてください。

鼻:鼻炎の場合は市販の点鼻薬、鼻炎薬で様子を見ます。ひどい場合はかかりつけの耳鼻科へ。鼻血の場合は動かさず、ティッシュなどで止血をしてください。その後に横になってください。鼻血は症状によっては重い病気を罹患している恐れがありますので、本やネットで調べて、該当の症状がある場合は病院へ診察を受けて下さい。

耳:耳に関しては家庭の市販薬が存在しないので、かかりつけの耳鼻科で診察を受けて下さい。

(花粉症)

花粉症の症状がある場合は一刻を争う症状は少ないので、まずは市販薬で様子を見ます。病院へ行ける日・時間に病院へ行って、検査を受けます。花粉症の診断を受けた方はその人に合った治療を受けることになります。

 

一応よくある病気・けがの応急処置の方法を紹介しましたが、症状によって応急処置の方法が違いますので、詳しくは以下のホームページで調べるか、家庭の医学の本を参考に適切に処置をしてください。

家庭の医学(gooヘルスケア):http://health.goo.ne.jp/medical

 

もしもの時に必ず役立つ!緊急・応急処置Q&A

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イラストで覚える救命処置と応急手当―ガイドライン2010対応

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子どもの病気・けが 救急&ケアBOOK (PriPriブックス)

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子どもの救急相談は全国の自治体で24時間受け付けていますので、そちらも活用してください。電話番号は全国同一の短縮番号「#8000」です。電話をするとお住まいの都道府県の相談窓口に転送され、小児科医や看護師につながります。

大人の救急相談は東京・大阪・奈良が24時間対応を行っています。電話番号は3都府県とも短縮番号「#7119」です。山形などの一部地域は自治体独自の電話番号で対応を行っていますが、それ以外の地域は残念ながらありません。

もし家族が病気やけがをした場合、焦らずに慎重に応急処置をしてください。

 

というわけで、絵津子でした。

お大事に。

 

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