梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

今の職場・仕事に満足?~労働と社会保障~

*前回の記事はこちら!→http://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2015/09/11/190000

こんばんは。賢一郎(25歳・メーカー勤務)です。

前回は「残業代ゼロ」についてお送りしました。

今回は労働と社会保障などの問題についてお送りします。

 

ぼくは大学を卒業後、中小企業の会社に就職して3年。満足のある職場ではありません。

給料は安いし、社会保険は入社後3か月間は加入できず、自分で国民健康保険国民年金に加入しなければならなかった。しかも大学在学中に奨学金をもらっていたので、その返済で今でも苦労している。

ぼくは今の会社を辞めたいけど、奨学金の返済が残っているし、辞めてしまったら後悔してしまうから迷っている。もし無職だったら、親に頼らざるを得ない。

 

みんなはどう思いますか?

 

~返済~

>賢一郎は今の会社は正社員だよね。オレは辞めないほうがいいと思う。中小企業とは言えども、せっかく正社員で働いているんだから、辞めてしまったら一生後悔するぞ。転職してもブラック企業とか非正規社員しかないぞ。オレみたいになってしまったら終わりだぞ。(大作・32歳・フリーター

>オレは今の会社を運悪くリストラされて、今はアルバイトを掛け持ちしている。大学の奨学金の返済で自分の好きなことがほとんどできない。(又三・25歳・フリーター

>又三の前の会社が倒産して、クビになってしまったんだよね。友達も会社に就職できずにずっと転職活動をしていて、奨学金の返済ができずに差押えされて、結局は親のすねをかじっている状態。(賢一郎)

>オレも奨学金の返済中。失業中の間は減免してもらいながら返済したし。昔は返済免除ができたんだけど、学生支援機構になってからはそれがなくなって、失業中であっても返済しなければならないのがつらい。(大作)

>大学の奨学金を利用していたのが、社会人になって地獄のような返済があるのは嫌ですよね。正社員で安定した生活を送っている人ならまだいいのですが、非正規社員や無職だと返済が難しい。親にも迷惑がかかるし、自公政権は若者をつぶすことばかり。(裕一・大学2年)

>ウチは仕事してないから超楽♪ 家事手伝いはおいしい職業だよね~。毎月おこづかいがもらえるし、こんな幸せな日は絶対ないよ~。(アユミ・20歳・家事手伝い)

>家事手伝いって、家の手伝いはしているのですか?(裕一)

>してない。大学や専門学校に進学してもやりたいことがないし、自分のやりたい仕事なんてないし、「家事手伝い」として、親のお小遣いをもらった方が超楽♪(アユミ)

>おい!親に甘えている暇があったら働けよ!!アルバイトでもいいから。肩書きだけ「家事手伝い」としながらも、実際は進学も就職もしない「ニート」って超ムカつくわ!!(大作)

>男子は「家事手伝い」っていう肩書がつけにくいですからね。進学や就職もしなかったら「ニート」っていうレッテル貼られる。(賢一郎)

>家事手伝いって、ニートと混同しやすいですよね。(厚子・短大2年)

>私は社会人経験がないまま今の夫(勝巳・37歳・公務員)と結婚しました。働いたのは短大時代で飲食店のバイトをしただけ。(衣都美・22歳・主婦)

>私は何も働かないまま今の主人と結婚しました。主人は当時在った短大の職員で、現在は短大の敷地内にある大学の職員をしています。私は当時短大生で、入学のときに主人と知り合いました。学生時代のアルバイトは高校を通じて一切していませんでした。親がバイトを禁止にされていたので。もし今の主人と巡り合わなかったら、短大を卒業して、家事手伝いをして、結婚の準備をしていましたね。(冨美子・37歳・主婦)

>女性は結婚して家庭を持つ人が多いから、家事手伝いの選択肢がありますね。ただ、一歩間違えると「ニート」の扱いを除外するために家事手伝いの肩書を悪用する女性が増えますね。(貴里子・25歳・メーカー勤務)

ニートは男女関係なく、誰でも起こりうる。転職を繰り返している人たちはどうしょうもないけど、就職もしない、進学もしない、ただ遊んでいるだけのニートは社会から厳しく言われると思う!特に親のすねをかじっている人は。(賢一郎)

障害年金生活保護を受けている人もある意味ニートですよね。(厚子)

>ぼくは転職を繰り返していて、未だに就職が決まらずに生活保護を受けているのに、何で生活保護を受けている人たちが悪者にされなきゃいけないんだ!!ぼくは好きで生活保護を受けているわけではないし、その生活保護も引き下げになって生活が苦しいのに。ぼくは死んだ方がいいわ!!(佑介・26歳)

>佑介、転職活動をしながら生活保護を受けるのは悪くはないけど、何もしないで遊んでいるだけの方が問題なんだ。(大作)

>ぼくは死んだ方がいいんだ、ぼくは死んだ方がいいんだ…あーーーーーーーー!!!!!!!(佑介)

>ちょっと!死ぬなんて考えてはダメですよ!!生活保護も年金と同様に引き下げになったのは知っているよ。周りの風潮で生活保護に対する差別や偏見が多すぎますよね。(裕一)

>あ、さっき進次郎(大学2年)がかけつけて、落ち着かせたから今は大丈夫。オレが代わりに話すけど、佑介は確かに生活保護は受けているけど、自分から受けたわけではないんだ。本当は職がなかったら、実家に帰ろうとしたんだけど、両親から「二度と来るな!!」って追い返されて、仕方がなくひとり暮らしをせざるを得なくなったんだ。両親やきょうだいからの援助は一切ないし、扶養義務も断られた。全くの一人ぼっちなんだ。何とか就職をさがしていたんだけど、全く見つからなくて、借金までして自分を追いつめられていたんだ。それでオレの知り合いの弁護士にお願いして、借金の任意整理をしてもらって、仕事のスキルをつけるために地元の障害者作業所で訓練を受けている。工賃はアルバイトの給料よりも非常に少ないけど、何も働かないよりはましだと思うから。佑介は「アスペルガー症候群」という発達障害があって、コミュニケーションが他の人よりも困難なんだ。2次障害でパニック障害などがあって、さっきのチャットで混乱して、収拾がつかなくなっちゃて…。佑介のアパート近くに進次郎のアパートがあるので、進次郎がバイトなどの用事がない限り、何か問題があったら進次郎が家までかけつけるようにしてもらっている。オレは家が遠いので、1か月に1回しか顔を見ることができないけど。(克・27歳・電力会社勤務)

>そうか。全然知らなかった。ゴメン。(大作)

>佑介さんは親に頼らずに一人ぼっちで生活をしていたのですね。生活保護のこととか借金のこととか、就職のこととかでずっと一人で抱え込んでいて、誰も相談にのれなかったのがつらかったですね。でも、克さんのような味方の方たちもいるので、ゆっくりと自立に向かってほしいですね。あの、話は変わりますが、生活保護と借金に関係することなんですけど、千葉に住んでいた母親と当時中学生の娘さんの話です。ご主人と離婚して、ご主人の借金を肩代わりされて、借金を返しながら娘さんを育てたんですが、働いている職場が学校の給食のパートの調理員で、時給が安くて親子2人でとても生活ができない状態だったんです。借金の返済が大きくて、生活保護を申請したんですが、働いていることを理由に断られたんです。当時住んでいた公営住宅の家賃が払えなくて、裁判所から強制執行されることが決まって、強制執行前に娘さんを殺害して、母親は逮捕されました。後の裁判員裁判で懲役7年の実刑判決が下りました。母親の殺意は許されないことですが、あの時生活保護を受けながら職場で働いていける状態までできていたらと思うと、本当につらいです。国と行政のやり方には怒りを覚えますね!(日奈子・45歳・スーパーパート)

>私もそのニュース知っています!本当に許せないですね!お母さんの行為は悪いことをしていますが、そこまで追い詰められたのは国と行政、離婚した元夫の責任ですよ!!貧困家庭を支援しなければならないのに、そこまで不幸に追い詰められるのは許せないです!!(有華・中3)

東海道新幹線で70代の男が自分で灯油のようなものを自分の体にかけて、自分で火をつけて焼身自殺をした事件、あれも生活が苦しくなって追い詰められた事件ですよ。(裕一)

>でも周りの乗客を巻き込んでいるからね。誰もいないときに自殺をするならともかく、周りの乗客を巻き込むのは非常識ですよ。(ベルサーチ・きつね・♂7歳)

>なんか、「硫化水素自殺」と似ているね。(彗太・23歳・IT関連会社勤務)

>どっちにしても自殺は許されない行為ですよ。誰も相談する人がいない、支援をする人たちもいないんじゃ、話にならないですよ!(勲・57歳・メーカー勤務)

>ぼくもそう思います。生活保護にしろ、高齢者や障害者の年金にしろ、誰もが安心して生活できる社会保障がなかったら、日本では生活ができにくいです。一人親家庭児童扶養手当や失業手当もそう。(達志・中3)

>こないだの派遣の問題とか、残業代ゼロの問題もそうです。政府と経営者はいい思いをしているだけで、一般の労働者たちには何の恩恵もない。若い人も年輩の人もみんな働きにくくなっています。それにニートは悠々自適に生活をしている人はごく一部で、多くが就職ができずに親に頼ったり、生活保護障害年金などに頼らざるを得ない人たちがほとんど。特に35歳以上のニートが急増しているんです。この世代は「就職氷河期」だった時代。その人たちが大学や高校時代に就職に失敗して、転職を繰り返している人たちが多く、転職の繰り返しに疲れて、働くことをあきらめてしまった人たちが増えています。発達障害もこの世代では大人、特に30歳を過ぎてから診断される人たちがほとんどで、その後の支援も遅れていて、どうすることもできない状態になっています。子ども、特に乳幼児のうちに診断された場合はその後の療育で改善されることがありますが、大人の場合は脳の発達ができあがってしまっているので、訓練を受けてもほとんどが改善されません。それに2次障害で精神疾患を併発している人たちも多く、精神疾患の治療のために薬漬けにされている人たちもいます。亡くなった兄も子どもの頃から発達障害の特性があり、家族誰一人気づかれませんでした。発達障害と診断されたのは30歳を過ぎてから、しかも兄の死後間もない日でした。兄は発達障害に気づかずにいじめや父親からの虐待、転職の繰り返しに職場いじめとつらい思いをくり返されて、それを苦に自殺を図りました。私はもう少し兄の異変に気づいていれば…と、時々後悔して、涙が出ることがあります。(理佐・24歳・公務員)

発達障害だけでなく、身体障害、知的障害精神疾患特定疾患といった障害者に対する就労支援も遅れていますね。身体と知的の場合は障害者雇用をする会社が増えてきましたが、精神疾患は障害者雇用をする会社がきわめて少なく、義務化になったのもつい最近です。それでも就職できない障害者は多いです。(村岡・43歳・介護関連会社勤務)

>日本は「借金国」で、選挙や公共事業にはお金を使うけど、労働や福祉、教育などにはお金は一切使わない体質。自民党政権では特にそう。公明党と連立を組んでも同じ。高齢者や障害者、一人親家庭、貧困家庭、就職ができない若者など、あらゆる支援をしなければならないのに、支援が全く行き届いていない。これでは日本の未来なんて何もない。この回はもっと語りたいけど、長くなってしまうので、この続きは次回にしよう。(隼人・高3)

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あらゆる就職弱者に対する支援がない日本はつぶれるだけです。

 

(つづく)

 

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