梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

学校の掟~部活動~

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***出演***

麻子(中1)

直之(高1)

拳太(高2)

あんず(うさぎ・♀2歳)

寿鈴(高1)

紳太郎(中1)

 

(一言)

部活動は中学と高校では欠かせない存在です。

部活は運動部と文化部があり、一部の高校や中高一貫校では運動系・文化系の同好会、委員会、研究会などがあります。

 

部活の活動方針や活動時間は各学校や部によって異なりますが、運動部と文化部の吹奏楽部は毎日、吹奏楽部以外の文化部では週に2~5回くらいです。

全国大会で活躍している「強豪校」では毎日練習があります。強豪校では全国大会で優秀な成績をとることを目標としているので、強豪校の卒業生の中にはスポーツ選手として活躍されている方もいます。

反対に週に2~5回程度活動しているアットホームな部もあり、部活と勉強の両立がしやすくなります。

 

一番問題なのが時間の無駄遣い。特に公立中学では部活の種類が豊富でない割には入部・参加を強要されます。全国大会で優秀な成績を残している強豪校は別として、そうでない学校・部は毎日練習があり、休日には地元の地域の試合に行かなければなりません。レギュラーの選手だけでなく、補欠の選手も一緒です。夕方の練習だけでなく、早朝に練習する「朝練」もあります。朝練は高校でもありますが。

理由は「高校受験の内申書」です。部活は基本的に自由参加なのですが、暗黙の了解で部活の参加を義務付けているんです。部活に入らないと、高校受験の際の内申書に書けないからです。公立中学の部活は運動部か吹奏楽部に入らないと、内申書に響きます。吹奏楽部以外の文化部でも同じですが、「幽霊部」に近い部が多く、学校としては認めないんでしょうね。学校によっては入りたい部活がなく、いやいや入らされた子も少なくありません。

部活の種類は高校や中高一貫校ではバラエティがありますが、公立中学ではほとんどワンパターンです。(軟式)野球、バスケ、バレー、卓球、ソフトボール、サッカー(男子のみ)、ソフトテニス、水泳、陸上、剣道、柔道、吹奏楽、美術、パソコンなど…。学校によっては文化部は吹奏楽部だけのところがありますし、バスケ、バレー、卓球、ソフトテニスは男女である部とない部があります。これは少子化の影響もありますが、安全面の問題や自治体の予算の問題、保護者の意向など、いろいろな問題が絡んできます。生徒の好みやスケジュールを無視した活動は生徒を疲弊させます。

部活は中学・高校共通としての問題は、教師の仕事の多忙さです。中学や高校の先生たちは普通の授業やクラスの指導、不必要な事務処理など、仕事が山積みです。これに部活の顧問を担当すると、ほぼ毎日仕事があり、休みはほとんどありません。部活動の仕事はボランティア的業務で、手当はほとんど出ません。教師たちの待遇の劣悪さが教師たちを疲弊し、やがて過労死や過労自殺をすることになりかねません。海外からも「日本の教師たちは働きすぎだ」と批判しています。

 

部活は生徒たちの好みに合ったものを選びたいもの。部活の問題は学校や自治体、国を挙げて考えなければなりません。(麻子)

 

(ほかのみんなからひと言・生徒編)

>ぼくは文化部に入りたかったのに、吹奏楽部しかないため、好きでもない卓球部に入りました。自分の希望している部活がないのは本当に地獄です。(紳太郎)

>ウチは中学ではソフトテニス部に入り、高校では(硬式の)テニス部に入っています。ウチも中学から硬式のテニス部に入りたかったのですが、学校ではソフトテニスしかないため、仕方がなく入りました。高校受験があるし、3年間はガマンしました。今の高校に合格し、希望していた硬式テニス部に入れたのでホントによかったです!(亜里沙・高1)

>ウチはチアリーディング部に入っています。小さい頃からチアをやっていたので、初めからチアリーディング部のある私立中学に進学しました。地元の公立ではチアリーディング部がないので、中学の3年間を違う部に入って無駄を過ごすのが嫌だったので。(美希菜・中2)

>ぼくは部活には入っていません。その代わりに小さい頃から所属している地元のテニスクラブで練習をしています。理由は通っている中学に硬式テニスがなく、ソフトテニスしかないからです。私立進学の選択肢もありましたが、最終的には今の中学に在籍したままクラブに所属する選択をしました。内申書の問題も確かにありますが、今の硬式テニスで結果を出すことが先だと思います。(昌宏・中2)

>ウチは高校では(フィギュア)スケート部に入っています。中学では部活には入らず、地元のフィギュアスケートクラブに所属して、ノービスやジュニアの大会に出場し、結果を出しました。高校ではスケート部のある私立高校を受験し、そのまま合格しました。妹も地元の公立中学に在籍しながら、ウチと同じスケートクラブに所属しています。スポーツや芸能活動など、いろいろな分野で活動している子は強制して部活に入る必要はないと思います。生徒もそれぞれの好みや目標がありますから。(架純・高2)

(ほかのみんなからひと言・教師編)

>私は神奈川県内の公立中学で教師をしています。部活では男子バレーボール部の顧問をしています。私自身、バレーボールの経験はなく、学校側の指示で顧問をさせられています。うちの学校の部は強豪校ではないので、特に目標を持って入った子はおらず、中には自分の学校に希望する部活がなく、近隣の中学校から入部した子もいます。部活の顧問以外では通常の授業や生徒指導で忙しく、すごく疲れています。私自身、家庭を持っていますので、仕事のために無駄な時間をつぶしてほしくないです!部活動の問題は国や自治体が動かないと解決には程遠いと思います。(秀彰・42歳・中学教師)

 

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