こんにちは。佳唯(24歳・管理栄養士)です。
今日は「介護と給食」についてお送りします。
給食は学校給食のイメージがありますが、給食は小学生などの子どもたちのものだけではありません。
給食は学校のほか、会社の仕出し弁当、保育園、病院、介護施設が対象です。
その中で、介護施設の給食は高齢者や障害者を対象とした施設の給食を作っています。ここでは高齢者の介護施設の給食についてお送りします。
高齢者の介護施設は特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、デイケアセンター、高齢者専門病院、高齢者専用マンションなどがあります。
給食のシステムは学校給食のような完全給食、仕出し弁当の2種類。完全給食では栄養士・管理栄養士が献立を作成し、調理員がそれに従って調理をします。仕出し弁当は給食業者が委託をして、できあがったお弁当は高齢者の元へ。在宅の高齢者に対し、施設がお弁当を作り、高齢者のお宅に届ける「配食サービス」をしているところもあります。
高齢者の栄養についてですが、働いている方や在宅されている方、寝たきりの方などさまざまですが、エネルギー量は控えめです。ビタミンやカルシウムなどの栄養は若い人と変わりません。
気を付けなければならないことは、噛みやすい形にすること。高齢者の歯は歳とともに衰えてきますので、口に入れやすく、噛みやすく。若い人のように噛みにくい形だと、のどが詰まったりする恐れがあります。特に寝たきりの方はのどが詰まって、肺炎を引き起こすことになりかねません。
味の方は薄味で。高血圧などの病気をお持ちの方は薄味を徹底的に。そうじゃない方もなるべくは薄味にしてください。ただし、薄味ばかりだと飽きてしまうこともあるので、酸味や香り、甘味を取り入れるなどのアクセントをつけるとおいしく食べれます。
高齢者がいるご家庭は、薄味にすること、噛みやすい形にすることを心がければ、簡単においしくご飯が作れます。配偶者だけでなく、成人の子どもさんも高齢者に対する食事の配慮をしてください。
高齢者に対する施設の給食サービスは全額自己負担。かつては介護保険で一部負担をしていましたが、それが廃止になり、高齢者本人または家族による自己負担となりました。介護職員の不足の問題もありますが、高齢者と家族に対する負担が重く、特に貧困世帯では支払いが困難になってしまいます。国や自治体で高齢者とその家族の負担を軽くする制度を急がなければなりません。
高齢者の食事は毎日の生活において楽しみの一つ。家族で楽しく食事を楽しみたいですね。
というわけで、佳唯でした。
また明日。
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