梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

いじめ~不登校と中退~

*前回の記事はこちら!→http://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2017/11/03/180000

こんばんは。知代(17歳)です。

前回は学校でのいじめについてお送りしました。

今回はいじめが原因で不登校になったり、高校を中退した人たちについてお送りします。

 

私はベルギーに住んでいます。この時間では朝ですが、メールをしています。

私は中学時代に環境が合わずにいじめに遭い、不登校になりました。その後はフリースクールに通い、中学校に通わないまま卒業しました。卒業後は私の希望で海外留学をすることになり、ベルギーに移住し、ジュスティーヌ(17歳)一家の家にホームステイをしながら、現地の二次学校(日本では中高一貫校)に通っています。

 

私のようにいじめで不登校になったり、高校を中退した人たちがたくさんいます。

いじめが原因で不登校になった方、高校を中退した方の体験を教えてください。

 

~返信~

>私は不登校生です。小学校の時にいじめに遭い、学校は行かなくなりました。学校給食の完食運動で、教師からのいじめを受けて、やがて同級生からのいじめに発展しました。それで学校に行かなくなり、地元のフリースクールに通っています。親の希望で中学校は行ってくれと言われて、行きましたが、やっぱり校門の門をくぐる前に吐き気がして、そのまま行かなくなりました。(咲弥香・中1)

>オレも不登校。小学校は普通に行ったけど、中学に入って、教師からのいじめで学校に行くのを辞めた。親は何にも干渉しなかったよ。(真佐人・中1)

>ウチも不登校を経験しました。中学時代にいじめに遭って、学校に行かなくなりました。高校受験のため、中3で復帰しましたが、中学時代は地獄でしかないです。今は県内の公立高校に通っています。(佐也加・高2)

>オレも中学時代に不登校を経験しました。理由は同級生からのいじめでした。高校は昼間の高校には進学せず、通信制高校に進学し、そのまま卒業しました。現在は都内にある「甲武大学」に通っています。(蒼・大学2年)

>私も不登校を経験しました。小学校から学校に行かなくなり、フリースクールに通っていました。高校は通信制高校を卒業し、愛知にある「ナディア学院大学」に通っています。(セレッサ・きつね・♀4歳)

>ぼくも不登校でした。小学校の時にいじめで学校に行かなくなり、引きこもりの状態が続きました。高校にはまったく進学せず、ずっと引きこもりでした。しかし、これではいけないと思い、「高認」(高等学校卒業程度認定試験)を受験して合格しました。しかし、学校に行ってないためか、勉強ができず、現役での合格はできませんでした。予備校に通って、1年浪人で「埼京大学」に進学しました。(乾・大学1年)

>ウチも不登校を経験しました。ウチも中学時代にいじめられて、学校に行かなくなりました。高校は地元の公立高校に進学しましたが、卒業した中学がその高校との「連携型」の中高一貫校のため、作文と面接だけで合格できました。(莉音・高1)

>ぼくも中学時代不登校になりました。高校受験があるために中3の時に復帰しましたが、高校に入った今でも人間関係には苦労しています。(信平・高1)

>ウチは不登校も高校中退も経験しました。中学の時にいじめで不登校になりましたが、中3の時に高校受験があるため、ガマンして学校に通いました。高校進学後にまたいじめに遭って、今度は本当に不登校になり、高1の2学期の時に中退しました。今は親のすすめで都内のファミレスでアルバイトをしています。(智花・17歳・飲食店アルバイト)

>オレは高校中退を経験しました。中学までは普通に通っていましたが、高校は県内の私立高校に進学したものの、価値観が合わず、次第に学校へは行かなくなりました。高2になる前の3月末で高校を中退し、その後は職場を転々としました。今は親族の紹介で地元の新聞社の販売店に就職し、新聞の配達員をしています。不登校は高校だけでなく、中学でもありました。学校へ行く意味がないように思います。(呉郎・21歳・新聞店勤務)

>ぼくは都内にあるオルタナティブスクールに通っています。オルタナティブスクールは日本の正式な学校ではないので、日本の学校に籍を置かなければなりません。きっかけは姉が小学校の時にいじめで不登校になり、学校側の対応に親が不満を持ち、今のオルタナティブスクールに「転校」しました。それでぼくも姉と同じオルタナティブスクールに通っています。姉ですが、中学からアメリカに単身留学し、今は高校生で、地元のハイスクールに通っています。(リノン・ねこ・♂1歳)

>みなさんありがとうございます。不登校や中退はこんなにもいたんですね。やっぱり、不登校や中退をする際に、親ともめたことはありますか?(知代)

>ありました。私は当時小学校低学年でしたが、自殺をしようとしました。でも死にきれずに、公園で野宿をしました。(咲弥香)

>小学校低学年の子どもが自殺を考えるのはあんまりないよね。(佐也加)

>その当時の子どもって、あんまり物心ついてないしね。(真佐人)

>自殺を考えたことってある?(蒼)

>オレは中1のときですね。ビルから飛び降りて死のうとした時に中学の先輩である篤久(高2)に助けられました。篤久がいなかったら、今の自分はないと思います。(真佐人)

>ウチは中2と高1の時に2度自殺をしようとしました。結局は死にきれませんでした。(智花)

>オレも中学の時に自殺を考えたときがあった。でも死ぬことはできなかった。結局は死ぬ勇気なんてなかったんだよね。(蒼)

>私も自殺を考えたことがありました。学校に行くんだったら、死んだ方がマシだと思い、電車に飛び込んで死のうとしました。しかし、私の行動に不信に思った駅員に呼び出され、警察に補導されました。あとで母親(範子・43歳・翻訳家)が駆けつけて、結局は家に戻りました。(知代)

>私もあの後、公園で野宿をしているところを警察に見つかり、そのまま補導されました。あとで母親が駆けつけて、家に戻りました。(咲弥香)

>ウチは不登校を経験しているけど、自殺は考えないかな。(莉音)

>ぼくも。(リノン)

>自殺なんかしたら、地獄に落ちるっていう話は聞いた。(信平)

>結局は自殺はダメ。自殺をする・した人間は楽かもしれないけど、残された家族の方が大変なことになるよ。(呉郎)

>学校が危ないところなら、逃げる以外ないよ。私はこのまま学校にいるよりも、逃げる以外ないから。(セレッサ)

>ぼくは引きこもりしかないね。親は迷惑をかけるけど、学校に行くのも嫌だったし。(乾)

>いじめから逃げるには私立やインターナショナルスクールの選択肢はあるんだけど。「梅の実」のメンバーの中にはいじめを理由に私立中学やインターナショナルスクールに進学した子も結構いるし。(信平)

>確かにいるけど、金持ちの子とか成績が優秀な子だけに限定されるよ。オレみたいな貧乏人は私立中学なんて無理。(真佐人)

>ウチが卒業した小学校では京都や奈良などの私立に進学した子がいるけど、それはごく一部。多くが地元の公立しか進学しない子が多いです。(莉音)

>ウチが住む秋田は私立中学は全くないし、地元公立中高一貫校は競争率がすごく高いし。仮に試験に合格しても抽選は避けられないし。(佐也加)

>私立高校は頭のいい学校とバカがいる学校と大きく分かれるよ。オレが通っていた高校はバカがいる学校。(呉郎)

>ずっと不登校は続けているけど、高校は行きたいです。高校受験で普通の高校には進学できますか?(咲弥香)

>中学でまるまる不登校では全日制の高校は厳しいと思う。やっぱり中3で学校に復帰しないと、希望する高校進学が難しい。(佐也加)

>ウチも全日制の高校は行きたかったので、中3の時に無理して復帰しました。結局は学校の成績が足りないために、高校進学は閉ざされそうになりましたが、進路指導の先生が連携型中高一貫校である今の学校をすすめられました。その後は進路指導の先生が作文と面接の指導を受けて、本番にのそんで、見事合格しました。あの時は高校に進学できなくて、どうしようかと思いましたが、進路指導の先生のおかげで今の高校に進学することができました。(莉音)

>やっぱり不登校を経験している子は通信制高校しか選択肢がないと思います。私も中学までまるまる不登校だったので、高校は東京にある「こばと高校」の通信制に進学し、そのまま卒業できました。通信制高校は学力試験や内申書は必要ないし、書類選考で進学ができます。(セレッサ)

>オレは都内にある「日新大学附属西高校」という通信制高校に進学してそのまま卒業しました。オレも書類選考でそのまま進学できました。もともとインドアなので、自分に合っていましたね。(蒼)

>高校に進学できなかったら、「高認」があるので、中学卒業後にフリースクールや塾などで勉強をして、高3の年齢で「高認」を受験するのも手だと思います。(乾)

>でも、「高認」って、大学受験資格を与えるだけじゃないですか?(セレッサ)

>そうです。「高認」は大学受験資格がもらえるだけで、高校を卒業したことにはならないんですよ。大学進学を目指すんだったら、受けるのもいいと思います。(乾)

>私は大学に進学するかどうかわからないので、「高認」は考えられないですね。(咲弥香)

>ウチも高校を辞めているけど、いつかは高校に再入学をしたいです。通信制高校は中学卒業していれば誰でも進学はできると思うので、考えてみます。(智花)

>ぼくは留学を考えています。今のオルタナティブスクールは中学はないので、地元の公立中学に行かなければなりません。留学を目指して英語の勉強をしています。将来は北欧の学校に進学したいです。(リノン)

>えらいね。北欧の学校だったら、教育支援も整っているし、外国人も受け入れてくれるから、おすすめだと思います。私の場合は母親が英語とフランス語の通訳と翻訳家をしているので、英語とフランス語は母親から教わりました。海外へ留学するには語学は必須なので、今からでも学んでおくといいと思います。(知代)

>でも、義務教育である小学校と中学校は行きたくないのに、義務教育でない高校は行きたい子は多いんだね。(真佐人)

>やっぱり中卒だと、仕事をする上で不利になるし、最低でも高卒の資格はいるしね。(蒼)

>オレは高校を中退した人間なので、学歴は関係ないわって思うけど、仕事を探すとなると、高校中退の学歴では厳しいわ。やる仕事は限られてくるし。(呉郎)

>私が住むベルギーの学校は18歳までが義務教育なんですよ。だから18歳までは学校に行かないといけない。しかし、日本のように決まった学校に行くことはないし、地域内であれば、好きな学校を選べることができるし、その学校で嫌なことがあれば、別の学校に転校することもできます。ホームスクーリングも認められているので、自宅で勉強をする子もいますよ。(知代)

>海外では義務教育の対象者が違いますからね。海外は学校の整備や教育カリキュラムの制定など、大人がやらなければならないのが義務教育の本来の目的。姉が住んでいるアメリカも各州の教育省が権限を持っており、その州によって教育方針やカリキュラムが違うんですよ。ホームスクーリングもアメリカでは当たり前で、いじめだけでなく、スポーツや芸能活動、病気による長期療養など、さまざまな目的でホームスクーリングを選んでいる子どももいるそうです。(リノン)

>ホームスクーリングって、日本でいえば通信制高校のことですか?(佐也加)

>そうです。ホームスクーリングは高校だけでなく、小学校や中学校も対象となっています。いじめで不登校になった場合は、ホームスクーリングは必要だと思います。(リノン)

>それだったら、通信制高校があるように、通信制の小学校や中学校も作るべきだと思います!それだったら、不登校の子どもが昼間の学校に行かなくて済むし、家で学校教育を学ぶ選択肢もあってもいいと思います。(佐也加)

>昼間の学校で毎日同じようなメンバーで、同じように授業を受けるのには苦痛を感じました。ウチも通信制の小学校と中学校を新設してほしいです!(莉音)

>やっぱりフリースクールは日本の学校ではないので、フリースクールに在籍しても、地域の公立学校の籍を置かないといけないです。日本の小学校や中学校に通信制があれば、嫌な生徒や先生に会うこともなく、家で気軽に勉強できるから、ほしいです!(咲弥香)

>それだったら、文科省に訴える以外ないよ。不登校の問題は不登校の当事者が声を大にして訴えないと、誰も動いてくれない。私たちで訴えようよ!(セレッサ)

>オレは人前で話すのは苦手なので、遠慮しておくけど、応援はするつもり。不登校の問題は昼間の学校以外選択できないのはおかしいし、いろんな選択肢があってもいいと思う。(蒼)

>義務教育は昼間の学校しか認められないのはおかしいし、通信制の学校の選択があってもいいと思う!これ以上不登校生を増やさないためにも、いろいろな学校を選択できる制度を作ってほしいです!(知代)

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不登校の子どもや若者が輝いて行けるような社会に。

次回は大人社会のいじめについてお送りします。

 

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