***出演***
ナディン(15歳)
ベイジル(20歳)
(一言)
今日は私が住む南アフリカです。
南アフリカは他のアフリカ諸国では珍しい経済大国で、GDPが約3000ドル、アフリカ諸国では唯一のG20参加国でもあります。
学校教育は7歳から始まり、7~14歳までが対象の7年制プライマリースクール(日本では小学校・小中一貫校)、14~19歳までが対象の5年制ハイスクール(日本では高校・中高一貫校)、7歳以下が対象のナーサリースクール(幼稚園)またはプレイスクール(保育園)、19歳以上が対象の4年制の大学などがあります。学校教育は各州が教育を管轄し、学期も4学期制です。義務教育は7~16歳までで、プライマリースクールの全学年とハイスクールの最初の2年間です。12年生(日本では高3)修了時に「マトリック」という国家試験を受験し、合格すればハイスクール卒業と同時に大学入学資格を得ることができます。
食べ物では牛肉のミートローフなどの南アフリカ料理がおなじみ。日本でも広く飲まれているルイボスティーも南アフリカが発祥です。
南アフリカではスポーツが盛んな国で、特にサッカーはワールドカップに出場するほどのメジャーなスポーツ。各地に国内リーグがあり、そこで活躍する選手たちがいます。他にはラグビーやテニス、モータースポーツなど、いろいろなスポーツで活躍する選手たちもいます。
南アフリカの問題と言えば、貧困や治安の問題です。
南アフリカではアパルトヘイト廃止後に起きた失業問題で、各地で治安が悪化し、殺人や強盗などの事件が起きています。貧困も多く、大きな問題となっています。HIV(エイズ)の感染者も増加し、多くの方がエイズで亡くなる方もいます。感染経路は圧倒的に性行為で、中には女性や少女が被害に遭うケースがあります。
南アフリカでは1948年に「アパルトヘイト」が法的に確立され、白人と非白人(黒人やアジア系の住民など)を隔離させて、白人が使用する場所を非白人らが入ることを禁止にしたり、選挙権は白人のみしか与えられず、仕事も白人と非白人で大きな差別が生じていました。学校教育も今は無差別に教育を受けれますが、その昔は非白人の生徒は義務教育ではなく、教育予算も非白人に対しては一切ありませんでした。これにより、非白人による反アパルトヘイト運動が活発化し、1980年代には反対運動が激化しました。この反対運動が原因で多くの国民が亡くなる事態となり、1994年にアパルトヘイトが廃止になりました。廃止後は白人・非白人の対立や格差の是正、非白人間の対立の解消、経済制裁による経済不況からの回復に努めました。1998年のローマ会議において、アパルトヘイトは「人道に対する罪」に規定されました。南アフリカに限らず、アメリカなどでも人種差別が横行し、どんな肌の色であっても、差別は絶対に許せないです!
今日は南アフリカについてお送りしました。(ナディン)
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