梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

みんなの受験対策(その10)

こんにちは。あずみ(38歳・公務員)です。

今年最後のおしゃべりカフェは「受験」・第10弾です。

今日は3人のメンバーたちと一緒におしゃべりしたいと思います。

メンバーは私・あずみ、巴実さん(43歳・管理栄養士)、淳子さん(44歳・美容関連会社経営)です。

 

あずみ「今日は千葉のご当地グルメをお送りしますが、今回は「うなぎ」です!うなぎは東京や大阪、愛知、静岡がおなじみですが、実は千葉でもうなぎ料理があり、成田市佐倉市では地元の郷土料理としても親しまれています。今回は地元のうなぎ店に出前をしました。うな重のセットです。では、いただきます。」

3人「いただきます。」

あずみ「う~ん、おいし~。とろけるお味で、家族に罪悪感を感じそう(ワラ)。」

巴実「うなぎは久々に食べました。ふっくらと焼き上がっておいしいです。」

淳子「うなぎは東京で仕事に来た時に食べますが、地元にもあるんですね。おいしいです。」

あずみ「やっぱり、おいし~(*^。^*)」

 

うな重を食べ終わったところで、本題です~

あずみ「今日は家で飲んでいる紅茶を飲みながらおしゃべりしたいと思います。今回は普通のアールグレイです。今日のお題は「受験」ですが、今回は私たちではなく、私たち3人の子どもたちの受験について、親の立場と役割について話したいと思います。まずは私ですが、息子(優太・中1)が中学受験で東京の「鳴海学院」に進学しました。」

巴実「私のところは娘(和絵・中3)も受験生ですが、今回は息子(逡・高2)を中心にお送りします。息子ですが、高校受験で青森の私立の「青森学園」に進学し、学校の寮で生活をしています。」

淳子「私は2人の息子です。ともに高校受験で地元の公立高校に進学し、大学は別々で、上の息子は大学受験で「早勢大学」の経済学部に進学し、下の息子(淳貴・大学1年)は大学受験で「慶明大学」の商学部に進学しました。ちなみに上の息子は大学を卒業し、愛知の自動車メーカーでPRの仕事をしています。」

あずみ「ありがとうございます。中学受験、高校受験、大学受験を経験していますね。では、併願の学校の受験はしましたか?まずは巴実さん。」

巴実「息子は今の学校1本です。息子は小さい頃から卓球をやっていて、国内や海外の大会に出場しています。息子が中3の時に家の卓球台で練習をしているところに、今の学校の卓球部の監督が訪れて、そこでスカウトされたんです。」

あずみ「すごい!それでどうしたんですか?」

巴実「その日は主人(創一・46歳・学校職員)も一緒だったので、息子と一緒に話をしてから、その監督を帰らせました。後日私と主人、息子と相談して、青森にある学校の見学の予約をして、現地まで行きました。ちなみに青森の学校は卓球の強豪校で、全国大会や国内外の大会で優秀な成績を残している生徒がたくさんおり、卓球部の練習も見てきました。それを見て息子が「ぼく、この学校に行きたい!」と言って、いろいろと家族と相談して、受験することに決めました。地元の私立高校でも併願受験ができれば可能ですが、ちょうど今の学校の受験と首都圏の私立高校の受験日と重なってしまうため、今の学校1本で受験しました。もし落ちた場合は公立の受験や地元私立の「市原学園」や「埼玉共栄学園」を受けていたと思います。」

あずみ「卓球のために青森の学校に行くのは大変でしたでしょう。お金とかはやっぱりかかりましたか?」

巴実「私立なのでやっぱりかかります。学校の授業料以外に寮の費用もかかるので、親としてはけっこう大変です。ちなみに娘も私立の「埼玉共栄学園」を希望しているので、2人の子どもの学費は大変です。」

あずみ「うちの息子も私立なので、お金はかかりますね。うちは4校で、通っている「鳴海学院」は第2志望で、第1志望が「慶明大学附属」なんですよ。他は地元の「京都国際大学附属千葉」と公立中高一貫の「県立千葉海岸中学校」です。いずれも事前に学校見学会に参加して、家族と相談して志望校を決めました。」

淳子「お2人とも子どもさんは私立なんですね。私の息子たちはともに公立1本です。下の息子は進学校の「県立富里高校(注:実在する千葉県立富里高校とは一切関係ありません)」に進学しましたが、上の息子は進学校よりも2番目のレベルの高校に進学しました。私としては私立の滑り止めも受験してほしかったのですが、2人が幼い時に元主人と離婚して、母子家庭となったので、お金のことを考えて私立は受験しなかったんだと思います。」

巴実「母子家庭は大変ですよね。子どもたちが在学・卒業した中学校でも母子家庭の子がいて、母親が朝から晩まで働いている人がいました。」

淳子「私も今の会社を経営する前は生命保険の営業をしました。パートの仕事だと生活ができないので、朝から晩まで仕事をしていました。会社を経営している今でも朝から晩まで仕事をしていて、家事もまともにできませんでしたね。私がいつも帰りが遅いから、子どもたちがすごくさみしがっていたんだと思います。今は会社も軌道に乗りましたが、それでも子どもたちも私のことを気を使っていて、大学も奨学金を借りて進学しました。上の息子は貸与の奨学金を借りており、卒業後に返済があります。下の息子は奨学金の返済が嫌だったので、高校時代では学校の成績がトップで、それを3年間維持してきました。それで大学は入学金も授業料も一切無料の特待生として進学しました。親としては助かりますが、特待生は1つでも単位を落としてしまうと特待生から外れてしまうので、下の息子は毎日一番前の机で授業を受けて、教員たちにもどんどん質問しています。」

巴実「息子も勉強の方ではないですが、スポーツの特待生で、毎月奨学金をもらっています。やはりスポーツの方で成績を上げないと特待生から外れるので、毎日練習をしていますね。」

あずみ「私のところは特待生も何もないので、毎月の授業料は払っていますよ。同級生の子で成績が優秀な子は特待生として、授業料も無料にしてもらっているみたいですが。私立の支援は高校では一定以下の年収でも最大30万円まで補助されますが、私立中学は最大15万円までの補助だけなので、高校に比べると支援が薄いですね。私のところは夫(靖彦・39歳・メーカー勤務)の年収と私の年収を合わせるとけっこう高いので、対象にはなりませんが。」

巴実「中学は義務教育なので、支援は公立中学の子を優先されます。私立中学に行く子は基本的にお金持ちの世帯なので、あまり支援はされないと思います。」

あずみ「うちの学校でも芸能人の家族とか、会社の経営者の家族とかのお金持ちの子はいますが、私のように共働きの家庭もいますし、普通のサラリーマンの家庭もいます。中には一人親の家庭の子もいるので、私立中学を選んだ理由を聞くと、やっぱり公立中学の教育方針に不満を持っている人が圧倒的に多いです。いじめや学力低下で不安を抱く公立よりも、安定した環境で勉強ができる私立の方に行かせた親が多いです。私自身は息子には普通の公立でもいいやって思うけど、夫の方が公立の教育に不満を持っているみたいで、夫も中学受験で東京の「龍馬中学・高校」を卒業しており、ちゃんとした環境がある私立中学の受験を息子に勧めていました。」

巴実「ご主人は私立受験を勧めたのに、あずみさんは賛成していたのですか?」

あずみ「私の方は反対しました。最初は。勉強が非常に厳しい私立に行かせるのはかわいそうですし、小4まで心臓の病気の治療でブランクがあったので、今から受験勉強って言うのはすごく酷だし、家から遠い学校に行くのはすごく負担がかかるから、夫にも反対って言いました。しかし、夫は地元の公立中学にはどうしても行かせたくなくて、ちゃんとした環境が整った私立中学に行かせたいという気持ちは固かったです。結局は息子がいろいろ考えた末に受験を決断して、私も賛成せざるを得なかったです。夫が息子を経由して後から聞いた話ですが、1つは進学する予定の公立中学で学級崩壊があって、友達の尚音くん(中1)と相談して、私立に絶対に合格しようねって約束をしたことと、もう1つは息子自身もいじめに遭って一時期学校に行くのを嫌がっていた時がありました。部屋の中に引きこもって隠れて泣いているのを夫がたまたま目撃して、それで夫は私立受験を勧めたんです。仲良しの尚音くんとは小5からの付き合いで、今でも仲はいいのですが、尚音くん自身もいじめに遭って、お互いに友達がいなかったことで、一緒に友達になったそうです。あと、通院をしている東京の大学病院から近い学校を希望していることもあって、それで家族と相談して、さっき言った東京の学校2校と地元の学校2校を志望校にしました。」

巴実「やっぱりいじめですか。公立中学のいじめは陰湿だから、私立に逃げる方法があるんですね。」

淳子「病院での通院は東京じゃなくても、地元の病院でもいいと思いますが、何で東京でないとダメなんですか?」

あずみ「うちの息子の病気は先天性心疾患ですが、先天性心疾患でも特に重い「ファロー四徴症」だったんです。幸い軽度だったのですが、小4の時に症状が悪くなって、ちょうど手術に耐えられる年齢に達したため、小4の時に手術をしました。治っても感染症の問題もあり、定期的な通院が必要ってことで、あえて東京の病院で通院を受けています。「ファロー四徴症」は小さいうちから症状の重い子は1~2歳の時に手術をしますが、症状によっては小さいうちに手術はせずに薬で様子を見て、ある程度手術に耐えられる年齢になったら手術をする場合もあります。中には大人になってから手術をする人もいます。患者の症状によって治療方法も違ってくるので、先生たちがいろいろと考えてくれているみたいです。」

淳子「そうなんですか。あと、受験の際に体調管理もされていましたか?」

あずみ「うちはしました。私自身、中学受験の経験がないので、勉強の方は時々夫が見ますが、私はちゃんとした食事を作ったり、その日の体調を見たりするしかないんですよね。かぜ予防は徹底していましたし、インフルエンザの予防接種は必ず受けさせていました。冬場は必ずマスクをつけるよう、息子には徹底させています。今では息子は自分からマスクをつけるようになりましたが。」

巴実「私も体調管理は徹底しました。あずみさんと同じようにインフルエンザの予防接種を受けさせたり、夜食もあたたかいものや勉強に集中できるものを作っています。やっぱり受験当日に体調を崩してしまうと、今までの努力が水の泡になってしまうと困るので。」

淳子「私は特にしてなかったですね。高校受験のときは学校から言われたので、かぜはひかないようにって息子たちに言ったくらい。大学受験のときはしてなかったですね。それでも息子たちは何の病気もせずに無事に受験を終えました。夜食は息子たちが勝手に作っていました。冷蔵庫や食材庫のなかからあり合わせのもので。何もしていないので、ホントに悪い母親ですね。仕事ばかりで。」

あずみ「でも、仕事をしなかったら、生活ができないわけですから。大学のお金だってかかるわけだし、自分のできる範囲でいいと思います。母子家庭だと、仕事や家事を両方できるのは困難ですし、家事はできなくても、子どものそばにいるだけでもいいと思います。」

淳子「そうですね。」

あずみ「それぞれの子どもたちの受験についてですが、どういった対策をしましたか?まずは淳子さん。」

淳子「高校受験のときは塾には通わず、通信教育の勉強でしました。主にプリントを提出して先生に添削をして、その結果を見て復習をします。大学受験のときも同じです。予備校には通わずに同じことをしました。母子家庭の子どもはいろいろと勉強のハンデもあるので、塾や予備校に行く子どもよりも倍以上の勉強を彼らはこなしていました。高校受験はともに私立の滑り止めは受験せずに、それぞれの公立高校を受験して無事に合格しました。大学受験は上の息子は「早勢大学」と国立の「横浜大学」を受験しました。残念ながら第1志望だった「横浜大学」は不合格となり、滑り止めで受けた「早勢大学」には合格して、4年間通って無事に卒業しました。下の息子は特待生の大学狙いで、「早勢大学」と「慶明大学」「県立神奈川大学」の特待生受験をして、現在通っている「慶明大学」だけが合格しました。」

巴実「息子ですが、塾には通っていました。塾は高校受験専門の普通の塾で、通常の塾の勉強と予習・復習だけでなく、内申書にも響くので、内申点対策はちゃんとしました。高校受験で「青森学園」を受験し、合格しました。高校受験の合間でも卓球の練習をしていましたし、卓球の練習をすると受験のストレスを解消できるので、受験の際の親子ゲンカはほとんどなかったです(ワラ)。」

あずみ「私ですが、息子は塾には通っていましたが、中学受験専門の塾ではなく、個別指導の塾を息子自身が選びました。それが見事に的中して、担当の先生が中学受験の指導実績があり、何人かの受験生を合格させた先生に巡り合うことができました。それで病気の時のブランクで成績がよくなかったのが、見る見るうちに成績が伸びて、小6のときには中堅クラスの学校への合格ラインまで成績が上がりました。塾以外の勉強でも家で平日は3時間、休みの日には10時間以上勉強をしました。志望校の過去問で勉強をしたり、予習・復習をしました。志望校は夫の希望で大学病院から近い「鳴海学院」と私の希望で地元の「京都国際大学附属千葉」と公立の「県立千葉海岸中学」に決めましたが、息子が「慶明大学附属」に行きたいって言ったので、塾の先生が「「慶明」はかなり厳しい」って言われましたが、それでも息子の意志は固く、「慶明」も受けることに。首都圏私立中学前期試験で「慶明大学附属」、後期試験で「鳴海学院」、第3期試験で「京都国際大学附属千葉」の一貫進学コース、そして、公立中高一貫校受験というスケジュールにしました。結果、第1志望の「慶明大学附属」は予想通り不合格になり、あとから受けた「鳴海学院」は見事に合格しました。公立中高一貫校の「県立千葉海岸中学」は適性検査を受けて合格しましたが、合格者が多数いるため、抽選となったのですが、結局は「鳴海学院」に行くことになって、抽選は辞退しました。「京都国際大学附属千葉」は公立中高一貫校受験が終わってからの受験日だったので、当日は受験はしませんでした。受験料は公立一貫校はそんなに費用はかかりませんでしたが、3校の私立合わせて10万円近い受験料でしたので、1校分の受験料だけが無駄になりました…(T_T) 息子は「慶明」受験に失敗したことでショックは受けましたが、今の学校の「鳴海学院」に入学してからは学校が楽しいって喜んでいて、あれほどショックを受けたのがいつの間にかケロッとしてました。ちなみに仲良しの尚音くんは地元の別の私立中学に合格をして、お互いに合格した時は喜び合って、お互いの家族で合格祝いの食事会もしました。高校受験や大学受験はクラスの生徒全員が受験するので、受験をする友達もいるので心強いと思います。中学受験は東京ではクラスの半分が受験をしますが、私が住む千葉ではクラスでも数人しか受験をしないので、中学受験をする友達がいるのも、息子にとっては大きかったです。もともと公立を希望していた私も、地元の公立の問題もあり、息子が楽しそうに学校に行っているのを見ると、私立中学を受験してよかったって思います。」

淳子「みなさんいろいろなエピソードがありますね。私は上の息子が独立し、下の息子は就職試験だけとなりますが、大学受験は決めていますか?」

巴実「息子は大学進学を希望しています。「青森学園」は併設の大学はないので、受験をすると思います。希望する大学は「早勢大学」の体育学部で、卓球部も一応ありますが、大学に進学しても卓球が続けられる環境がいいと言っていました。」

あずみ「私の息子が通う「鳴海学院」は全員が高校の内部進学が可能な完全一貫制で、高校進学に関してはよほどのことがない限りは安心です。大学ですが、息子は病気がきっかけで医療関係の仕事を希望しており、特別推薦で「早勢大学」の医学部の内部進学を視野に入れていますが、一応大学受験のための勉強はしています。受験では「慶明大学」の医学部か看護学部を希望しており、学校の友達と一緒に進路指導室にのぞきこんで、「慶明大学」の過去問をコピーをして、家で勉強をしているみたいです。受験は1人の戦いですが、それを支えるのが私たち親の役割ですからね。」

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(左から巴実、あずみ、淳子)

 

次回は中学受験について、3人のメンバーたちが語り合います。誰が登場するのでしょうか?

 

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