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人気の小説・エッセイ(その19)

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こんにちは。中庸子(45歳・主婦)です。

今日は「人気の小説・エッセイ」をお送りします。

 

今月は「有吉佐和子」さんをピックアップ!

 

有吉さんは日本を代表する小説家で、多くの作品を残しました。

今日はすべてではありませんが、有吉さんの作品を紹介します。

紀ノ川 (新潮文庫)

紀ノ川 (新潮文庫)

 

まずは「紀ノ川」です。1959年に刊行された小説です。1964年にNHKでドラマ化、1966年に映画化され、ドラマ版は南田洋子さん(故人)ら、映画版は司 葉子さんらが出演しました。有吉さんは1904年に和歌山で生まれ、小学生の時はオランダ領東インド(現:インドネシア)で過ごし、1941年に帰国後は第2次世界大戦があり、東京市立第四高等女学校(現:東京都立竹台高校)に進学後から4校の高等女学校を転校し、東京府立第五高等女学校(現:東京都立富士高校)を卒業しました。その後は「東京女子大学」に進学しましたが休学し、1952年に「東京女子大学短大部(現在は廃止)」を卒業後に大蔵省の外郭団体の職員を経て、舞踊家吾妻徳穂さん(初代。故人)の秘書となりました。1956年に「地唄」が「文學界新人賞」候補、芥川賞候補となりました。「紀ノ川」は有吉さんの作品の代表作の一つです。

恍惚の人 (新潮文庫)

恍惚の人 (新潮文庫)

 

次は「恍惚の人(こうこつのひと)」です。1972年に刊行された小説で、1973年に映画化され、森重久彌さん(故人)らが出演しました。ドラマ化は1990年に日本テレビ系で、1999年にテレビ東京系で、2006年に日本テレビ系でそれぞれ放送され、1990年版が大滝秀治さん(故人)らが、1999年版が小林亜星さんらが、2006年版が三國連太郎さん(故人)らが出演しました。1962年に興行師の男性と結婚しましたが、1964年に離婚しました。「恍惚の人」は認知症をいち早く扱った文学作品で、194万部のベストセラーとなりました。また、当時の流行語にもなりました。

複合汚染(新潮文庫)

複合汚染(新潮文庫)

 

次は「複合汚染」です。1974年に刊行された小説で、「恍惚の人」と同様、ベストセラーとなった作品です。これら2つの小説が大きな反響を呼び、「社会派」的イメージが定着しました。その流れの中で第10期「中央教育審議会」委員に任命され、市川房枝さん(故人)が参議院選挙に出馬した時の応援にかけつけるなど、社会的活動も行いました。作品を作るため、しばしば国内外へ取材旅行に出かけ、1959年~1960年にアメリカに留学し、ハワイや中国などで講演活動などを行いました。

和宮様御留 (講談社文庫)

和宮様御留 (講談社文庫)

 

最後は「和宮様御留」です。1977年に刊行された小説です。この作品もベストセラーとなり、第20回「毎日芸術賞」を受賞しました。1981年にフジテレビ系で、1991年にテレビ朝日系でドラマ化され、フジテレビ版では大竹しのぶさんらが、テレビ朝日版では斉藤由貴さんらが出演しました。1980年ごろから長く不眠症に苦しみ、長編を書き終わるごとに体力を消耗して入院し、心身ともに安定していない状態が続きました。その中で唯一のテレビ出演となった「笑っていいとも!」の「テレフォンショッキング」にゲスト出演し、番組のエンディングまで出演したことで、「笑っていいとも!テレビジャック事件」という問題に発展しました。しかし、この番組出演が公での最初で最後の出演となりました。

有吉佐和子さんは1984年に急性心不全のために東京都内の自宅で亡くなりました。53歳でした。1984年に刊行された「有吉佐和子と七人のスポーツマン」が生涯での最期の作品となり、没後30年に単行本未収録作を刊行した「花ならば赤く」が2014年に刊行されました。有吉さんの死後に「有吉佐和子の碑」が東京都内のお寺に建立され、命日の8月30日に追善法要が執り行われています。離婚した元夫との間に唯一の長女がおり、現在は随筆家・小説家で、「大阪芸術大学」教授の有吉玉青さんです。主な受賞歴は1963年に「小説新潮賞」など。有吉さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

 

次はどの作家が登場するのでしょうか?次回は7月にお送りします。

 

というわけで、中庸子でした。

 

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