梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

グアムへ到着!

こんにちは!雪子(28歳・銀行員)です。

もうすぐ学園祭。

今年の学園祭は日本開催ではなく、「グアム」での開催です。

 

「梅の実」の日本メンバーたちは全員がグアムに行くことができないため、各地の選抜メンバーが集まって、グアムに行くことになりました。

 

私が所属する関西支部でも各地の選抜メンバーと支部の代表メンバーたちが集まって、大阪の空港へ。

海外へ行くのが初めての人もいれば、何度も行ったことがある人もいます。

飛行機はエコノミークラスで。席は全員で固まって指定の席に座ります。

同じチームで同じ会社の同僚である千聖(24歳・銀行員)も一緒。千聖は同じチームを含めて、私以外の「梅の実」メンバーと会うのは初めて。

千聖は私と一緒なら行くと言っていたが、他のメンバーとは関わりたくない様子。

同じチームの子どもメンバー代表の修斗くん(高2)と奈亜乃ちゃん(ダックス・♀3歳)を紹介して、2人ともあいさつをしてくれましたが…。

千聖「…(軽くおじぎをする)。」

と、私以外の人たちとは一切口を聞かない。

 

シナモン(くま・♀2歳)「みなさ~ん!いよいよ出発どすえ~!!」

全員「は~い!」

と、それぞれの席へ座り、いざ、出発!

 

飛行機に乗っている間、隣同士でしゃべったり、席にあるヘッドフォンで音楽を聴いたり、テレビを見たり…。

私は千聖が隣なので、2人でしゃべった。

雪子「グアム、楽しみだね。」

千聖「うん。そうだね。」

機内食を食べながら、おしゃべり。グアムまでもうすぐ。

 

数時間後に無事にグアムに到着!

涼凪(22歳・タレント)「やっと着いた~!」

領子(高2)「すごーーい!!」

和生(中2)「オレ、英語できへんけど、大丈夫やろか?」

ガトー(うさぎ・♂2歳)「大丈夫だよ。通訳ができる人もいるし。」

マリエ(小6)「おーーい!!みんなーー!!」

と、そこにいるのは、東京のメンバーたち。

シナモン「お久しぶりどす~!!」

マリエ「シナモン、久しぶり!!元気?」

シナモン「元気。マリエも相変わらずセレブリティどすな~。」

マリエ「いやっだ~!そんなことないわよ(#^.^#)!!」

クミン(くま・♂3歳)「あ、関西のみんな!」

ランラン(パンダ・♀3歳)「こんにちは!ウチらもさっき到着したばっかり。」

美帆(中3)「ホテルはどこなの?」

クミン「これから行くところ。」

美帆「じゃあ、一緒に行こうよ。」

千聖「ねえ、みんな何でフレンドリーなの?」

雪子「遠く離れて住んでいても、心は一つにつながっている、それが「梅の実学園」なの。」

 

そして、東京のメンバーとともに現地のホテルへ。

そこには他の地域から来た日本メンバーとグアム以外の海外メンバーの姿が。

それぞれの部屋に着いた後、ホテルの宴会場にて「ウェルカムパーティー」が開催。ここでグアムのメンバーたちと合流。

ホテルの料理を食べながら、みんなでおしゃべり。日頃話すことがないメンバーたちとの会話がすごく新鮮。

 

しかし、千聖は私以外のメンバーとは誰とも話さない。他のメンバーたちが話かけられても無視している。

美絵子(25歳・高校教師)「ねえ、あの人、うんともすんとも言わないけど、どうしたの?」

雪子「千聖は私とは同じ会社の同僚なんだけど、私以外のメンバーたちとは関わりたくないんだよね。だから私しか話しないし。」

稜太(25歳・看護師)「オレとは初めて会ったけど、話しかけても無視するし、オレって、何か悪いことしたんですかね?」

雪子「そんなことないよ。千聖はあーいう子だから、ちょっとシャイなだけだよ。」

アイル(白くま・♀6歳)「でも、ちゃんと受け答えしないとこっちも話しづらい。あの子も無理しているんじゃない?」

雪子「そうかも。同じチームのメンバーたちが仕事などの理由でキャンセルが相次いで、それで千聖に白羽の矢が立ったってわけ。でも、私も千聖が他の人に心を開いてほしいし、ここで成長してもらいたいし。」

何人かのメンバーたちが千聖に対するやり取りを訴えていたが、私も正直困っている。千聖が他のメンバーたちを無視しないでほしいと。千聖がここまで人と関わりたくない子だったとは思いもしなかった。

 

その後、千聖は勝手に宴会場に出て、自分の部屋に引きこもった。

私は千聖と同じ部屋だったので、部屋に入ったが、千聖が泣いていた。

雪子「どうしたの?」

千聖「私…やっぱり、他のメンバーたちと関わるのは無理です!すぐに日本に帰りたい!!」

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雪子「大丈夫だよ!私がついているから。今日は疲れているから休もう。」

と、千聖をなだめて休ませた。

 

千聖が寝ている間に、私は関西支部の一部のメンバーだけに千聖のことについて打ち明けた。

アイル「そうだったの。せっかくグアムに着いたんだし、ここで逃げるとなるとホテルのキャンセル料もかかるから、最後までいた方がいいと思う。」

悦子(43歳・メーカー勤務)「そうね。一人のためにみんなが迷惑するし。」

月姫(ひつじ・♀6歳)「学生時代とか社会人とか、あまりいい思い出がなかったから、ここで最高の思い出を作ろうよ!今でしかできないし。」

稜太「そうだね。せっかく来たんだしね。メンタル面ではオレはナースをやっているから、他の支部の医療スタッフと連携して、何とかサポートしてみる。」

雪子「ありがとう。お願いね。」

真里子(24歳・タレント)「一人だけ何も楽しめないんじゃさみしいですよ。」

汰希(大学2年)「そうですよね。」

伸男(26歳・料理人)「他のメンバーたちも協力して、グアムでの思い出を作ろう!日本食が恋しくなったらぼくが作るし。」

アイル「その時は私も作って♪」

全員「アハハ…。」

千聖にグアムでの思い出を作ってもらおうと、みんなが協力をしてくれることになった。

 

次の日。

雪子「千聖、ちょっと来て。」

千聖「何ですか?」

待っていたのは関西支部の大人メンバーたち。

千聖「え!?」

月姫「話は雪子から聞いた。ここでいじけても仕方がないから、一緒に行動しよう!」

真里子「私たちと一緒にご飯食べませんか?2人だけより、大勢の方が楽しいし。」

千聖「あの…私は…。」

アイル「行こう!」

他のメンバーは千聖を連れてホテルのレストランへ。もちろん、私も一緒です。

千聖はおどおどしていたが、何とか一緒に食事をすることができた。

このあとは学園祭のスケジュールの確認と当日の準備で大忙し。

学園祭まであと数日。私にとっても、千聖にとっても、みんなにとっても、グアムでの最高の思い出にしたいな。

 

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