こんにちは。良貴(中2)です。
ぼくの家はお父さんの浩貴(41歳・保険会社勤務)の2人暮らし。
お母さんは?…というと、いません!
お母さんがいなかったら生まれていないって?じゃあ、お答えします。
確かにお父さんとお母さんの間にぼくが生まれましたが、お母さんの顔は覚えていません。
というのも、お母さんはぼくが生まれたのを引き換えに、死んでしまいました。
お父さんの話では、お母さんのおなかの中にぼくの命が宿りましたが、同時にお母さんは重い病気にかかっていました。
母子ともにあるいはいずれかの命にかかわる重大な病気でした。
やがてお母さんのおなかが大きくなり、臨月を迎えました。同時にお母さんの容体が急変しました。
帝王切開でぼくが生まれました。約2800gで、何の病気もなく健康に生まれました。
しかし、お母さんは回復せずに力尽きて死んでしまいました…。
それからしばらくして、ぼくとお父さんの共同生活がスタートしました。
お父さんは仕事があるので、保育園が見つかるまでしばらくは、おじいちゃん、おばあちゃんが面倒を見てくれました。
保育園が見つかり、物心をついたころから、保育園の友達と遊んでいましたね。お父さんの仕事が遅いときがあってさびしい日もありましたが、それでも何も文句を言わずに帰りを待っていました。
それからしばらくして、ぼくも大きくなり、家のお手伝いができるようになりました。
お父さんは、お母さんがいなくなった当初は料理も家事も何もできませんでしたが、今は何でもこなすようになりました。
家事は2人で当番制。その日は料理や掃除はお父さん、ゴミ出しや洗濯はぼく…と、それぞれ交代で役割分担をしています。晩ごはんはお父さんは仕事、ぼくは塾で帰りが遅いので、簡単なもので済ませますが、休日の日には家族2人でご飯を食べたり、リビングでくつろいだりと、時間を共有しています。
父子家庭は、お母さんが病気や事故で死んでしまったり、離婚が原因で増えています。母子家庭よりは多くはありませんが。
父子家庭のお父さんの仕事の多くがサラリーマンなどの正社員ですが、フリーターのお父さんもたくさんいます。母子家庭に比べて国や自治体の支援が手薄く、自分たちで自力で生活しなければならないです。反対に、父子家庭のお父さん同士のコミュニティが増えつつありますが、何も知らずに自分たちで悩みを抱え込んでいるのが現状です。
まだまだ課題が山積みの父子家庭ですが、いろんな支援が受けられて、安心して生活できる日が来てほしいな。
ランキングに参加しています。ぽちっと押してください!