こんにちは。ボーロ(ひつじ・♂9歳)です。
私は兵庫の鉄鋼会社に勤務していますが、部署は火力発電関連の設計をしています。
「東日本大震災」・「福島原発事故」を契機に、「脱原発」運動が盛んに行っていますが、「脱原発」を推進している人たちは、電気は必要なのでしょうか?
昔をさかのぼってみましょう。
戦後まもない時代の家庭は、電化製品なんて存在しませんでした。
洗濯は石けんを使って手洗いが主流。冷蔵庫はなく、野菜は氷水につけて冷やします。根菜以外の野菜はその日のうちに使い切らなければなりません。
毎日の情報はラジオが主流。それも乾電池式のものです。電話もちょっと糸電話式のようなものがあるくらいでしょうかね。テレビやパソコンはまだ存在していません。
そんな中で苦労されていることもいっぱいありますが、今のような殺伐とした人間関係なんてありません。お互いに助け合って暮らしています。
そして人々の生活が豊かになるように、電気が開発されました。
最初は火力発電と水力発電などが主流でした。
洗濯は洗濯機が誕生し、冷蔵庫もできました。テレビも白黒のものです。
でも、それを手に入れることができるのは、一部のお金持ちの人たちだけです。一般庶民の人たちはなかなか手に入りません。野球や相撲の中継を目当てに、電気店のテレビの前に集まる子どもたちもいましたしね。
やがて電気は原子力発電が誕生し、生活に必要な電化製品はみんな手に入ります。
生活が便利になった反面、核家族化が増え、近所同士の人間関係もなくなりました。人々の人間関係は希薄になり、家族内でも人間関係の悪化が増えてきました。
「脱原発」を訴えている人たちは、原発事故が起こるまでは、普通に原子力発電に頼った生活をしてきました。そうじゃない人も同じです。
原発事故が起こってからは、みんな一斉に「脱原発」運動を起こしていました。原因は「福島の人がかわいそう」ではなく、自分だけの安全を守るためだけです。
福島の人のため、子どものためという名目で、脱原発を訴えているんです。自分の身を守るためだけに。
原発は福島だけではありません。北海道も、新潟も、福井も、九州も、全国どこでもあります。すでに福井の「大飯原発」は再稼働をしています。
太陽光発電の家庭も増えていますが、一軒家のおうちだけしかつけることができません。集合住宅は新たに建築予定のマンション以外ではつけることができません。管理費も相当かかりますし、管理人とマンションの住人で話し合わなければなりません。公営住宅となるともっと難しくなります。
再生エネルギーもまだまだ開発段階。それでも原発を廃止したいんだったら、自分たちで電気を作るべきです。
太陽光やガスの自家発電もできますしね。いずれにしても太陽光設置には相当なコストがかかることを忘れないでください。
「脱原発」と訴えている人たちも、電気は日常的に使っているんです。「脱原発」を訴えている人は「電気ドロボー」ですよ。
今の段階で「脱原発」はありえないこと。原発に代わる新たなエネルギーはまだ時間がかかります。火力発電も相当なコストがかかりますし、燃焼する際にCO2を排出します。水力・風力では発電する力が弱く、原子力並みに発電するんだったら、水力・風力発電を多く設置しなければならない。
「脱原発」はじっくり時間をかけて、新エネルギーを増やし、徐々に原子力発電の稼働を減らしていかなければなりません。相当な時間ですよ。スピードを要求するものではありません。
政治家も企業も、「脱原発」にシフトした、新しいエネルギーづくりを構築しなければなりません。政治とカネのために、原発を依存してはいけませんよ。
私は新たなるエネルギーができるまで、待つことにします。
というわけで、ボーロでした。
また明日。
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