梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

サッカーの練習

こんにちは!ボルガ(チワワ・♂2歳)です。

ぼくは静岡に住んでいます。のんびりとしていて大好きな町です。

 

静岡といえば、「サッカーの町」。

J-リーグの「清水エスパルス」や「ジュピロ磐田」など、多くのサッカーチームがあるし、男女を問わずサッカー人口は多いです。

 

さて、このぼくもサッカーが大好きで、小さい頃からプレーをしています。

地元のサッカー仲間たちと自主練習。

この日は建太(中3)、ナックル(ダックス・♂2歳)、翔飛(小5)の4人でパスやドリブルの練習。

1時間ほど練習したら疲れちゃった~。

ナックル「あ~疲れた~。」

建太「あ、そろそろお昼にしようか。」

 

というわけで、お弁当タイム!

ちょうどいい時間に良平(小5)が遅れてやってきました。

良平「ゴメン!遅くなって。」

ボルガ「いいよ。ちょうどランチタイムなんで。病院?」

良平「うん。今日は定期検診で。結果は異常なし!」

翔飛「よかった~。一緒にお弁当食べよ。」

 

建太だけはコンビニのおにぎりだけど、他はそれぞれのママの手作り。

ナックル「ボルガ、今日の弁当のおかずおいしそう。」

ボルガ「今日は鶏のささみのしそ巻き揚げと卵焼き、わかめの酢の物だよ。」

ナックル「これ食べていい?」

ボルガ「いいよ。」

ナックル「ん!うまい!あ、そうだ。これ食べて。」

ボルガ「ありがと。」

ちなみにぼくの家はお弁当屋なんです。お母さんの料理がおいしくて、それが高じてそのままお店を開いちゃった。お母さんの料理は他のみんなからの評判がいいです~。

 

建太「あ、来た!」

良平「どうしたの?」

建太「イタリアにいる豊(15歳)からのLINE。なんか楽しそう~。」

ボルガ「豊って、イタリアへサッカー留学に行っているんだよね。」

建太「そうそう。親を説得して、自分からサッカー留学したんだよね~。」

翔飛「いいな~。最近ニュースで小学生の子が海外でサッカー留学したって聞いたけど、ぼくも行きたいな~。」

良平「でもそういう子って、特別に才能が認められている子でしょ。ぼくらにはなかなかないよ。」

ナックル「そうだよね~。普通の海外留学でもお金がかかるしね。」

と、お弁当を食べながら5人でおしゃべり。

 

そのあとは午後からも練習。水分補給をしながら、パスなどを練習。

そして2時間練習したところで、2度目のおしゃべりタイム。

建太「みんなは将来、サッカー選手になるの?」

翔飛「うん!絶対に!」

ナックル「同じく。ぼくはサッカーの強豪校に通っているから、将来はプロの選手になれたらいいな。」

建太「2人は?」

良平「ぼくもプロの選手を目指しているけど、ちょっと気持ちが揺らいでいるかな~。」

ナックル「サッカー選手になる気はないの?」

良平「そうじゃなくて、もう一つの夢があるんだ。」

翔飛「何?」

良平「看護師になりたいなって考えてる。」

ボルガ「え?どういうこと?」

翔飛「看護師って女がなる仕事じゃん。何で?」

良平「最初は考えてなかったけど、病気がきっかけかな?幼稚園の頃に病気にかかって、治るまでずっと闘病生活が続いていたからね。それに、男子の看護師も実際にいるよ。今日もそうだったけど、通院先の病院で男子の看護師を見かけるようになって。看護師って、病院で働く方がメインだけど、臨床経験を積んでからスポーツ選手のメディカルスタッフとして活躍することもできるそうだから、仮に選手になれなくても、選手をサポートできるような仕事もいいなって思う。」

建太「サポートスタッフか~。オレもそういうふうに考えてる。看護師ではないけど、スポーツトレーナーとか影で活躍する人たちの方がいいのかな~って。今の学校の部活に入っているんだけど、なかなかレギュラーになれなくて、実力の差を目の当たりに感じていて…。選手になれることって難しいんじゃないかって。」

ボルガ「建太…。」

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ナックル「確かにそうだよね。ぼく自身は学校の部活ではすでにレギュラーになったけど、友達のほとんどはずっと補欠。学校ではレギュラーになっても、本当にプロの選手になれるのって、ほんの一握りなんだよね。」

ボルガ「多くが普通のサラリーマンなどで終わってしまうんだよね。でも、最後まであきらめてはいけないと思う。あきらめたらそこで終わりだから。」

翔飛「ぼくはあきらめていないよ。みんなの将来はどんなふうになるかはわからないけど、夢に向かって進むべき!」

良平「翔飛すごい!お互いがんばろうね!…で、ボルガは?」

ボルガ「ぼくもサッカー選手を目指しているけど、弁当屋を継がないといけないかも。きょうだいもなかなか跡取りになろうとはしないし…(T_T)」

ナックル「跡継ぎも大変だよね…。」

と、自分の将来の夢のことで盛り上がったけど、夢はあきらめずに進んでいくしかないって思った。

 

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