梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

私の学校自慢(その4)

こんにちは!絵麻(高1)です。

今週のおしゃべりカフェは「学校自慢」・女子編第4弾です。

今日は3人のメンバーたちと一緒におしゃべりしたいと思います。

メンバーはウチ・絵麻、智恵子さん(30歳・栄養士)、香奈恵さん(40歳・管理栄養士)です。

 

絵麻「今日の「梅の実弁当」です。献立はご飯(梅干し付き)、焼き魚(鮭。キャベツのせん切りつき)、さつまいものレモン煮、ごぼうのサラダ、漬物(しば漬け)、果物(りんご)です。では、いただきます。」

3人「いただきます。」

智恵子「おいしいです!栄養のバランスもあり、家族に食べさせたいですね。」

香奈恵「あっさりとした味付けでおいしいです。」

絵麻「ありがとうございます!ウチもこの弁当の企画を担当していたので、うれしいですね~(*^。^*)」

 

~お弁当を食べ終わったところで、本題です~

絵麻「今日はハーブティーを飲みながらおしゃべりしたいと思います。今回は香奈恵さんが自宅から持ってきたレモンバームとミントのハーブティーです。早速…ん!おいしい!」

智恵子「レモンとミントの香りで飲みやすいですね。」

香奈恵「ありがとうございます。」

絵麻「今日のテーマは「学校自慢」で、今回は栄養士・管理栄養士です。ウチは料理が好きなので、大学では栄養士か管理栄養士の学科を目指しています。お2人が卒業した学校と仕事について教えてください。」

智恵子「私は栄養士です。都内にある「日新女子短大」を卒業し、栄養士の資格を取得しています。現在は西町にある「桜桃小学校」で栄養士兼栄養教諭をしており、栄養教諭は現在は栄養士の資格と同時に取得をしなければなりませんが、私の時代ではすぐに栄養士としての仕事をしていたので、在職中に大学で講習を受け、取得しました。仕事は栄養士としては小学校の学校給食の献立作成や調理の指導、栄養教諭としては家庭科などで児童たちに食育の授業を担当しています。」

香奈恵「私は管理栄養士です。都内にある「松陽女子学院大学」の管理栄養士の養成コースを卒業し、現在は「慶明大学附属病院」で管理栄養士をしています。仕事は入院患者の給食の献立作成や外来や病棟の患者に対する栄養指導、レシピ本の作成が中心ですが、スポーツチームからの依頼を受け、スポーツ選手に対する栄養指導なども担当しています。」

絵麻「ありがとうございます。智恵子さんは栄養士、香奈恵さんは管理栄養士ですね。ところで、栄養士と管理栄養士の違いは何ですか?」

香奈恵「栄養士は短大と大学、専門学校卒業と同時に取得ができますが、管理栄養士は大学の管理栄養士養成コースか専門学校の管理栄養士養成コースを卒業し、国家試験に合格をしなければなりません。栄養士を取得しても管理栄養士の国家試験を受けることはできますが、管理栄養士養成コースに比べて試験科目の一部免除がないことと、2年以上の実務経験が必要になってきます。栄養士としての実務経験が必要であることを考えれば、はじめから大学の管理栄養士養成コースに進学し、管理栄養士を目指すべきだと思います。智恵子さんは管理栄養士になる予定とかはありますか?」

智恵子「私は全くありません。管理栄養士を悪く言うわけではないですが、やっぱり早く社会人になりたかったので、短大で栄養士免許を取得し、栄養士として活躍したかったです。管理栄養士は知り合いで、ある学校の栄養教諭の方が管理栄養士を持っていますが、私は家庭のこともありますし、国家試験を受けなければならないんだったら、管理栄養士はなる必要がないです。」

絵麻「そうなんですか。大学で栄養士を目指すか管理栄養士を目指すかはどちらでもいいのですか?」

香奈恵「どちらを目指すかは自由だと思います。さっきも言った通り、栄養士と管理栄養士は実務経験の有無と試験科目の一部免除の有無の差なので、自分が一番いい道を選んだ方がいいと思いますね。」

絵麻「お2人は栄養士・管理栄養士を目指すきっかけは何ですか?」

智恵子「小学生の時に学校給食で偏食が多かったので、よく先生に叱られましたが、当時学校の栄養士の方が私が給食を食べられなくて、給食を残したまま給食室に持って行きましたが、その時の栄養士の方が「食べれなくて残念だったね。また食べれるようになるよ。」って言われて、それで自分で食べれるよう努力をしました。ある日、全部食べられて、その栄養士の方のところへ行ったら、「よく食べれたね。えらいね。」ってほめられました。その時の栄養士の優しさがきっかけで学校の栄養士を目指すようになりました。」

香奈恵「私は手に職をつけたかったので、大学で管理栄養士を目指しました。もともとはメーカーの商品開発を希望していましたが、たまたま就職活動で今の病院への就職が決まり、病院の管理栄養士になって現在に至っています。ちなみに主人(惣介・39歳・コンビニ関連会社勤務)が都内のコンビニの会社で商品開発を担当しており、在職中に栄養士の専門学校を卒業して、栄養士免許を取得しています。」

絵麻「ありがとうございます。学校の栄養士と病院の管理栄養士の仕事をしててよかったことはありますか?」

智恵子「子どものために学校給食を作っているので、子どもたちがおいしそうに学校給食を食べているの見て、すごくよかったなって思います。私には娘(祐実・6歳)がおり、現在保育園に通っていますが、娘が通う保育園では給食があり、娘はすごく楽しみにしています。小学校は地元の公立小学校に進学する予定ですが、そこでもちゃんと給食を食べてほしいですね。」

香奈恵「学校給食のことを悪くいうわけではありませんが、学校給食に対する問題点が多いように思います。私のところも小学生である2人の息子たち(羽空・小5&青空・小3)がいますが、我が家ではお弁当を持って行かせています。アレルギーとかではないですが、我が家の教育方針として、自分の家庭の味を覚えてもらうために実践しています。ただし、子どもたちが献立表を見て、この日に給食が食べたいって言ったときは給食を食べています。」

智恵子「でもそれって、あまりよくないと思います。学校給食は全員が同じ食事をすることに意義がありますから。給食費を払っているのに何で弁当を持って行くのかって言われますよ。」

香奈恵「それは言われました。しかし、家族の教育方針には学校が口出すべきではないと思います。法律では学校給食が対象の学校を明記されていますが、設置義務はありませんし、子ども自身が給食を食べるのか弁当を食べるのかは自由です。食物アレルギーに対する子どもにも給食を食べさせるのですか?」

智恵子「はい。それは当たり前だと思います。しかし、食物アレルギーに対する子どもに対しては除去食を作っており、それぞれの症状に応じた除去食を作って食べさせています。教師の方には除去食以外の給食は食べさせないようにと指導をしています。」

香奈恵「では、宗教上の理由で特定の食べ物や調味料がダメな子どもはどうなんですか?」

智恵子「それは…うちの学校ではそんな子どもはいないので、それに対応した給食は作っていないです。それはどんな子どもなんでしょうか?」

香奈恵「宗教のうち、イスラム教の信者は豚肉と酒がNGとなっています。子どもでも同じです。宗教じゃなくてもアメリカとかはベジタリアンの家庭も多くいます。全部が全部同じ食事をするのは困難でありますし、アレルギーなど病気を持つ子どもは食事制限があります。私自身は病院の管理栄養士をしていますが、病院の給食は患者の症状によって献立も違ってくるので、一般患者と重症患者に分け、さらに食物アレルギーの患者や高血圧や腎臓病などの食事制限をしないといけない患者、妊産婦、宗教上の理由で豚肉や酒がダメな患者、ベジタリアンで野菜や豆類しか食べない患者など事細かく分けています。病院で入院する患者は給食に対する安全性も必要なので、患者の症状や食生活もきちんと明確に分けなければなりません。飲み物は学校給食では牛乳は必ず出ますが、うちの病院では牛乳や豆乳、お茶、水を患者自身が選択をします。こういった一人一人に合わせた給食を作るのは病院だけのメリットだと思います。」

絵麻「こんなにも事細かに配慮をするなんてすごいと思います!ウチは病気とかで入院をしたことはないですが、一人一人に合った献立はすごくいいなって思います。学校給食だとみんな同じなので、嫌でした。特に中学の給食はすごくまずいし、中2からは自分で弁当を作って持って行きましたから。」

香奈恵「中学ってどこの学校?」

絵麻「南町の「浜風中学」です。」

香奈恵「ああ、あそこは学校給食の評判がよくないと職場の同僚から聞きました。同僚の子どもが「浜風中学」に通っており、その子どもが給食が嫌で、同僚が毎日弁当を作っていますから。」

絵麻「逆に悪いことはありますか?」

香奈恵「病院ではいろいろな患者が入院してくるので、安全性は最重要視しています。先ほど紹介した患者の症状や食生活によっての細分化もそうですが、やはり食中毒の問題は避けては通れないです。食中毒は病院にとっては命取りにもなりますので、調理道具やキッチンの洗浄や消毒、食材の安全性、職員の手指の消毒やきちんとした服装と、事細かに注意をしないといけないです。食中毒は病院のみならず、食品メーカーや企業等の給食業者、福祉施設でも避けては通れないです。智恵子さんも学校の食中毒には気を使わないといけないと思いますが、それはどうしていますか?」

智恵子「私も同じです。食中毒は各地の学校でも毎年起こっており、集団で発生すると厄介です。特に食べる相手が抵抗力の弱い子どもなので、必要以上に気を使わなければなりません。数年前に「O-157」による集団食中毒の発生が原因で、生野菜のサラダなどの生食の料理は献立から外されています。あと、学校給食では文科省の通達通りに献立を作らなければなりません。献立についても文科省が決められたガイドラインに従って、バランスの良い献立を作らなければなりません。限られた食材、設備、安全性など、事細かに配慮しなければならないです。私自身も香奈恵さんのように、一人一人にあった学校給食を作りたいですが、国が決められたことには従わなければならないので、それがすごくつらいですね。」

香奈恵「病院でも入院患者の半数が65歳以上の高齢者なので、高齢者も子どもと同じように抵抗力が弱いです。食中毒は子どもから高齢者まで誰でも起こりうるので、特に細心の配慮が必要です。私生活では2人の子どもの学校の弁当を作っていますが、やはり安全は第一なので、年中関わらず弁当袋には必ず保冷剤を入れて、傷みにくい工夫をしています。」

絵麻「ありがとうございます。話は変わって、大学ではどんな勉強をしていましたか?」

智恵子「講義と実習が中心でしたね。実習は学校内での実習や実際に学校や病院、福祉施設に行って、そこでの現場実習もありました。」

香奈恵「私も同じです。大学では実験があり、カロリー計算の仕方や食品の実験などもありました。」

絵麻「ありがとうございます。最後に大学受験ではどんな勉強をしましたか?」

智恵子「私は一般入試です。短大ですが、国語・英語の2教科の学力試験だけでした。基本的に難しい問題は出さないので、学校での予習・復習と塾での勉強が中心でした。受験した学校は「日新女子短大」と「聖ポリネシア女学院短大」を受験し、両方とも合格しましたが、家での交通の便を考えて、「日新女子短大」に決めました。」

香奈恵「私は推薦入試です。公募制推薦で「松陽女子学院大学」と「武蔵女子大学」「埼玉共栄大学」を受験し、「埼玉共栄」は不合格となりましたが、他の2校は合格しました。「松陽」の試験は国語と英語に、生物・化学の中から1科目選択の3教科の試験です。他の2校も同じです。ちなみに私は化学を選択しました。勉強自体は学校での予習・復習と塾での勉強が中心でした。高校は公立高校でしたが、個別に学校の先生が補習をしてくれました。その甲斐あって合格にたどり着きましたね。栄養士・管理栄養士の学科は意外にも理系なので、国語・英語だけでなく、理科の勉強もしないといけないです。まだ高校1年生だし、時間はまだありますので、いろいろな学校を吟味をして、2年後の受験に臨んでくださいね。」

絵麻「ありがとうございます。これから行きたい学校を選びたいと思います。お2人とも、今日はありがとうございましたm(__)m」

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(左から智恵子、絵麻、香奈恵)

 

次は誰が学校について語るのでしょうか?

 

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