梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

感謝をしたい人、したくない人

こんにちは。愛梨咲(中2)です。

今週のおしゃべりカフェは「感謝」です。

感謝は家族や学校、職場、地域などあらゆる人に出会ったら感謝をしなければなりません。

しかし、感謝をしたい人もいれば、感謝をしたくない人っていますよね。

今日は3人のメンバーたちと一緒におしゃべりしたいと思います。

メンバーはウチ・愛梨咲、由莉さん(20歳・飲食店アルバイト)、輝枝さん(49歳・看護師)です。

 

愛梨咲「今日は神奈川のご当地グルメを紹介します。今回は「ヨコスカネイビーバーガー」です。ヨコスカネイビーバーガーアメリカの海軍の伝統的なハンバーガーのレシピが横須賀市へ提供され、地元の店舗に広められました。牛肉100%を使ったハンバーグとパン、野菜などをはさんだハンバーガーです。今日は由莉さんが地元のお店で買ってきてくれました。では、いただきます。」

3人「いただきます。」

愛梨咲「ん!おいしいです!ハンバーグの肉汁がジューシーでパンや他の具とも合います!」

輝枝「私も初めて食べましたが、おいしいですね。」

由莉「高校時代の友達がその店で働いているので、たまに足を運んでいます。味もおいしいですよ。」

愛梨咲「やっぱり、おいし~(*^。^*)…って言いたいところですが、ウチは少食なので、半分くらいでおなかいっぱいです…。もう食べられないです。」

輝枝「あら、残念ね。」

由莉「いいよ。あとでウチが食べるから。」

愛梨咲「すみません…(-_-;)」

 

ハンバーガーを食べ終わったところで、本題です~

愛梨咲「今日は緑茶を飲みながらおしゃべりしたいと思います。今日のテーマは「感謝」で、ここでは人の感謝についてお送りします。まずは感謝をしたくない人はいますか?まずは由莉さん。」

由莉「ウチは今のバイト先の元上司ですね。今のバイト先は高校生の頃から始めているので、約5年になります。高校生のときは夕方から夜の時間帯しか働くことができませんでしたが、高校を卒業してからは昼間が中心となります。高校生の時にいた当時の店長が嫌なやつで、バイトを軽く扱っているというか、ねちねち文句を言うんですよ。これはウチだけではなくて、他のバイトの同僚も同じようなことをされたので、みんなそろって店長の悪口を陰で言っていました。高校卒業間近になって、その店長が別の店に異動になり、当時マネージャーをしていた方が現在の店長になり、働きやすくなりましたね。もし前の店長が異動しなかったら、ウチはバイトを辞めていたと思います。」

愛梨咲「前の店長がいた当時は辞めた方はいましたか?」

由莉「いました。だいたい3ヶ月で辞める人が多くて、ひどい人は3日で辞めた人がいます。」

愛梨咲「輝枝さんは感謝をしたくない人はいますか?」

輝枝「今はいないですね。若い時は人にムカついたことはありましたが、もうこの歳になると考えが丸くなりましたね。愛梨咲ちゃんは感謝したくない人っているの?」

愛梨咲「います!それは小学校時代の担任です。さっきハンバーガーを残しましたが、ウチは小さい頃から少食で、幼稚園児のお弁当箱くらいの量でおなかいっぱいなんです。今の中学でもお弁当を持ってきますが、小さめのお弁当箱でお弁当を食べるので、最初友達からは「大丈夫?」って言われたことがありました。」

由莉「小学校の担任が嫌なのは学校給食?」

愛梨咲「そうです!学校給食が本当に嫌なんです!!中身よりも量が多くて、食べ切れないんですよ。1、2年のときは量がまだ少なかったので、大丈夫だったのですが、3年生になってから量がものすごく多くなって、食べ切れなかったです。3年生の時の担任は残しても目をつぶってくれましたが、4年生の時の担任が給食を残すことを嫌っていて、「何が何でも残すな!!」って言う人です。この4年生の時の担任が本当に嫌で、給食の時間はずっとあの担任に監視されていました。給食は当然ながら食べ切れなくて、掃除の時間になっても食べなければならなくて、残したら、キレるように怒られました。同級生からも「早く給食を食べろや!!」って何度もせかされて、それが数ヶ月も続いて、とうとう何も食べられなくなってしまいました。家でもご飯が食べられなくなって、夜中になってお菓子やアイスをせっせと食べる日が続き、それで家で倒れました。そのあとウチが倒れているのをパパ(英哲・43歳・看護師)が気づき、病院に救急搬送されました。あとでママ(理美・44歳・看護師)もかけつけ、両親の話では医者から「摂食障害」と診断されました。病室にいたウチは両親に「学校給食のせいで担任にいじめられた!」って、泣きながら訴えました。」

由莉「マジで…?」

輝枝「そのあとどうしたの?」

愛梨咲「あのあと、両親が学校を訪れ、4年生の担任と当時の教頭にクレームを言ったそうです。「何でうちの娘が無理してまで給食を食べさせるんだ!!」とパパが怒鳴って、その担任は「給食を完食させることで、子どもの栄養が摂れることができます。私はその指導をさせただけです。」の一点張り。そのあと担任が「あなた方の娘さんは食が細く、全く食べないので、これでは栄養失調になりますよ。こういう育て方をしたご両親に責任があるんじゃないですか!?」って言ったとき、ママがキレて、「給食を残したっていいじゃないですか!!うちの子はもともと少食であまり食べないですよ。しかし、無理してたくさん食べさせるのは子どもの負担になります!!このまま給食を完食させるより、私が娘のお弁当を作って持って行かして、それを食べさせます!!何か文句でもありますか!?」と言って、教頭は黙っていましたね。あのあと両親は家に戻り、ママが「えりちゃん(愛梨咲のあだ名)は学校給食は食べなくていい!ママがえりちゃんに合ったお弁当を作るから。」って言われて、ウチは涙が出て、ママと一緒に泣きました。その後は摂食障害の治療もありますが、4年生の担任と目を合わすのが嫌だったので、4年生が終わるまで不登校を続けました。5年生になってからその担任が他の小学校に異動になって、違う担任になってからは学校に復帰し、ママは学校の許可を経て、お弁当を持ってくるようになり、無理をせずに学校で食べるようになりました。」

由莉「小学校で弁当って、周りのクラスの子は何か言われたんですか?」

愛梨咲「言われました。同級生の親からも言われました。でもママは「よそはよそ。うちはうち。たくさんの量がある給食を無理して完食するよりも、自分の量に合ったお弁当を食べた方が、えりちゃんのためにもなるから。」って言われ、小学校を卒業するまでお弁当は続きました。中学ではお弁当なので、本当に気楽です。もし中学でも給食があったら、私立に進学するか不登校以外ないです!」

輝枝「摂食障害の治療は今でも続けているの?」

愛梨咲「はい。地元の内科クリニックで診察を受けて、それに基づいて食事の仕方を親子で教わっています。専属の管理栄養士の方がいて、そこで毎日食べたものを日記に書いて、それを見せて、どれくらい食べたらいいかを教えてもらったりしています。中学ではバトン部に入ったので、運動する量に合わせて間食をとるように教えてもらいました。学校ではおにぎりかサンドイッチを持ってきて、保健室の中で食べています。」

輝枝「うちの病院でも摂食障害で来られた方がたくさんいて、理由はさまざまですが、その人に合った治療を行っています。摂食障害は女性の方が多く、ほんの些細なことで拒食になったり、過食になったりします。愛梨咲ちゃんのお父さんとお母さんはうちの病院の本院のナースで、私とは後輩にあたります。ご両親が無理してたくさん食べさせない方針をしたのは、子どもさんのことを理解していることと、長年の看護経験があるからだと思います。お父さんは急性期看護、お母さんはがん看護のそれぞれのスペシャリストで、仕事も優秀な方たちです。摂食障害の治療は家族の理解なしでは絶対に克服はできません。」

由莉「ウチも小学校の時に少食の子がいて、学校給食が食べ切れない子はいましたね。卒業した小学校で給食の完食運動があったニュースを地元の新聞で知って、「え?こんなのあったの?」ってびっくりしました。」

愛梨咲「話は長くなりましたが、次は感謝をしたい人はいますか?まずは輝枝さん。」

輝枝「私は今の主人ですね。結婚してから長いですが、主人は私には仕事を辞めて家庭に入ってほしい人でしたから、私が仕事を続けたいって言っても、なかなか理解してくれませんでしたが、それでも家事や仕事、子育てを両立しながらがんばって、主人はやっと理解してくれました。准看護師から正看護師を目指す時に、夜間の看護学校進学を認めてくれて、勉学と国家試験受験に忙しかったのを覚えています。それで今は看護師長という役職に就任し、精神看護の専門看護師の資格も取得しました。今は子どもも独立し、主人とのセカンドライフが始まりますが、仕事と家庭の両立に理解をしてくれた主人には感謝していますね。」

由莉「ウチは高校時代の友達ですね。学校は商業高校で、大学を受験する生徒は少ないですが、資格取得のための勉強をして、就職試験のときも励まし合いながらがんばってきました。ウチは就職試験に失敗して、今のバイトをしていますが、友達は就職やフリーター、大学や専門学校進学など、それぞれでがんばっています。」

愛梨咲「ウチはやっぱり両親です!ウチが摂食障害になった時に真っ先に心配してくれたのが両親でした。ママはウチのために毎日お弁当を作ってくれるし、パパもママが夜勤でお弁当を作れない時は代わりに作ってくれます。お姉ちゃん(和花菜・大学1年)とお兄ちゃん(佑弦・高2)もウチのことを心配してくれて、お互いに助け合ってくれるので、ウチも助かっています。やっぱり家族は一番の理解者です。」

輝枝「やっぱり家族の理解があるからこそ、精神が保たれている証拠です。摂食障害の治療は時間がかかりますが、家族とともに乗り越えていくことを私も信じています。気長にがんばっていきましょうね。」

愛梨咲「ありがとうございます!早速両親にも伝えておきます。」

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(左から由莉、愛梨咲、輝枝)

 

あのあと両親にも報告し、お互いにがんばっていこうと親子で誓った一日でした。

 

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