梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

紙芝居の思い出

こんにちは!エミリ(小4)です。

今週のおしゃべりカフェは「紙芝居」です。

紙芝居はみんなの子どもの時に必ず見ているもの。かつては紙芝居屋さんが近所に出向き、そこで紙芝居をやっていました。

今日は3人のメンバーたちと一緒におしゃべりしたいと思います。

メンバーは私・エミリ、万由子さん(大学3年)、すま子さん(52歳・飲食店パート)です。

 

エミリ「今日の「梅の実弁当」です。献立はご飯(梅干し付き)、ハンバーグ(デミグラスソース、キャベツのせん切りつき)、ブロッコリーの塩ゆで、肉じゃが、漬物(たくわん)、果物(みかん)です。では、いただきます。」

3人「いただきます。」

エミリ「おいしい!ハンバーグがおいしくて、病みつきになりました。」

万由子「ホントだね。副菜もあってすごくおいしいですね。」

すま子「おいしいです。」

 

~お弁当を食べ終わったところで、本題です~

エミリ「今日は緑茶を飲みながらおしゃべりしたいと思います。今日のテーマは「紙芝居」で、みなさんの小さいときは紙芝居屋さんって来ましたか?」

万由子「私は見たことがないです。」

すま子「私が小さいときはありました。東京ではなく、生まれ故郷の青森で。週に1回に紙芝居屋のおじさんがやってきて、どんな話なのかワクワクしていた思い出がありますね。」

エミリ「紙芝居屋さんってお金がいりますか?」

すま子「紙芝居を見るのは無料でしたが、駄菓子が売っていたので、紙芝居代のかわりに駄菓子を買って食べながら見ていました。」

エミリ「どんな話が印象に残っていますか?」

すま子「昔話だったり、ヒーローものだったり、いろいろで、すごく楽しみにしていました。最近は紙芝居屋さんは見かけなくなって、ちょっとさみしいですね。」

万由子「やっぱり少子化の影響でしょうかね。あと、紙芝居屋だけでは食べていけないですし。」

エミリ「万由子さんは紙芝居を見たことがありますか?」

万由子「私は紙芝居屋ではなく、図書館の「お話の会」で見ました。」

エミリ「私も一緒です。どんなお話が印象に残っていますか?」

万由子「一番好きだったのが「シンデレラ」で、小さいときに絵本で見たものですが、紙芝居だと、また違った感じで楽しかったです。」

かみしばい シンデレラ

かみしばい シンデレラ

 

エミリ「私は「親指姫」で、お姫様がすごくかわいいです。」

すま子「今の子どもたちや若い方は紙芝居屋さんではなく、図書館で紙芝居を見るんですね。」

万由子「週に1回、絵本の読み聞かせや紙芝居をやっていて、よく母と一緒に行っていました。お話会はどこの公共図書館でも無料で実施しているので、子どもや孫と一緒に行ったらいいと思います。」

エミリ「私もママと妹(マリ子・小2)と一緒に行っています。では、紙芝居を持ってきたので、披露したいと思います!」

 

~しばらくして…~

エミリ「今日持ってきたのは「かさこじぞう(かさじぞう)」です。」

エミリ「では、はじまり、はじまり…。」

(拍手)

むかしむかし、あるところに、貧乏(びんぼう)だけど心優しい、おじいさんとおばあさんがいました。

 

ある年の大晦日(おおみそか)の事です。

おじいさんとおばあさんは、二人でかさを作りました。

それを町へ持って行って売り、お正月のおもちを買うつもりです。

「かさは五つもあるから、もちぐらい買えるだろう」

「お願いしますね。それから今夜は雪になりますから、気をつけて下さいよ」

おじいさんは、五つのかさを持って出かけました。

 

家を出てまもなく、雪が降ってきました。

雪はだんだん激しくなったので、おじいさんはせっせと道を急ぎました。

村はずれまで来ると、お地蔵さま(おじぞうさま)が六つならんで立っています。

お地蔵さまの頭にも肩にも、雪が積もっています。

これを見たおじいさんは、そのまま通り過ぎる事が出来ませんでした。

「お地蔵さま。雪が降って寒かろうな。せめて、このかさをかぶってくだされ」

おじいさんはお地蔵さまに、売るつもりのかさをかぶせてやりました。

でも、お地蔵さまは六つなのに、かさは五つしかありません。

そこでおじいさんは自分のかさを脱いで、最後のお地蔵さまにかぶせてやりました。

 

家へ帰ると、おばあさんがびっくりして言いました。

「まあまあ、ずいぶん早かったですねぇ。それに、おじいさんのかさはどうしました?」

おじいさんは、お地蔵さまのことを話してやりました。

「まあまあ、それは良い事をしましたねえ。おもちなんて、なくてもいいですよ」

おばあさんは、ニコニコして言いました。

 

その夜、夜中だと言うのに、ふしぎな歌が聞こえてきました。

♪じいさんの家はどこだ。

♪かさのお礼を、届けに来たぞ。

♪じいさんの家はどこだ。

♪かさのお礼を、届けに来たぞ。

歌声はどんどん近づいて、とうとうおじいさんの家の前まで来ると、

ズシーン!

と、何かを置く音がして、そのまま消えてしまいました。

おじいさんがそっと戸を開けてみると、おじいさんのあげたかさをかぶったお地蔵さまの後ろ姿が見えました。

そして家の前には、お正月用のおもちやごちそうが山のように置いてありました。

エミリ「おしまい!」

(拍手)

万由子「すごくよかったです。」

すま子「久しぶりに子どもに帰った気分でした。ありがとう。」

エミリ「やっぱり紙芝居っていいですね~。」

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(左から万由子、エミリ、すま子)

 

おうちで、図書館で、紙芝居を見てみませんか?

 

*参考リンク*

 かさじぞう(福娘童話集):http://hukumusume.com/douwa/betu/jap/12/31a.htm

 

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