梅の実学園の仲間たち

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けいれんとてんかん

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こんにちは。円(32歳・看護師)です。

今日は「けいれんとてんかん」についてお送りしたいと思います。

 

けいれんとは、不随意に筋肉が激しく収縮することによって起こる発作で、病気ではありませんが、全身に起こったり、体の一部分のみに起こったりします。

全身に起こるけいれんは「熱性けいれん」で、生後6ヶ月から5歳くらいの小児に多いです。別名でひきつけとも言います。熱性けいれんはすぐにかかりつけの小児科・内科にて診察を受けなければなりません。

体の一部分のみに起こるけいれんはいろいろありますが、一番多いのが足のけいれんで、スポーツの最中に起こることがあります。スポーツ以外の日常生活でも起こります。基本的に病院への受診の必要はありませんが、血流の改善やストレッチなど、足のけいれんにならない予防をしておくことが必要です。似たような症状で「こむら返り」がありますが、こちらは腓腹筋(ひふくきん)の異常な緊張によるけいれんです。

他にも脳や代謝異常の病気やけがなどでけいれんを引き起こす場合があります。これらのけいれんは軽い症状の場合はかかりつけの病院へ、重い症状の場合や脳の病気やけがの場合は救急搬送をしなければなりません。

 

これに対して、てんかんてんかん発作を引き起こす神経疾患で、こちらは正式な病気です。てんかんは脳内の細胞に発生する異常な神経活動によって起こり、子どもから高齢者まで誰でも起こります。一度てんかんになった場合は予防や完治はできません。しかし、対処療法として抗てんかん薬を処方されます。てんかんにかかった場合はかかりつけの神経内科、精神科にて受診をすることになります。

てんかんは運動徴候を伴うものと、自律神経症状を伴うもの、体性感覚症状あるいは特殊感覚症状を伴うもの、精神症状を伴うものがあり、これらの病気があった場合は診察する診療科も異なってきます。

てんかんの患者は精神保健福祉法精神障害者保健福祉手帳の取得ができ、自立支援医療(精神)で医療費が安くなったり、障害年金の受給も可能です。障害者手帳自立支援医療障害年金についてはお住まいの市役所・区役所、町村役場にて相談してください。

てんかん患者はかつては車等の運転ができませんでしたが、2002年の法改正で条件付きでてんかん患者の車等の免許取得が可能になりました。しかし、解禁以後はてんかん患者が運転する車等の交通事故が相次いでおり、中には亡くなった方もいます。てんかん患者が自分がてんかんの症状があることを隠して免許取得や更新をする者もおり、てんかん患者に対する車等の免許取得の見直しが求められます。

また、てんかん患者に対する学校や職場、地域によるいじめや差別が相次いでおり、学校や職場、地域でてんかんに対する正しい認識と理解をし、啓発をしていかなければなりません。

 

けいれんとてんかんは似ているようで、実は違った病気や症状です。けいれんやてんかんの兆候がある場合はかかりつけの病院へ受診をしましょう。

 

というわけで、円でした。

また明日。

 

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