梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

父親はいないほうがいい?

こんにちは。匡子(41歳・主婦)です。

今週のおしゃべりカフェは「父親」です。

もうすぐ父の日ですが、父親が嫌いな人がいます。父親なんかいなくなってしまえばいいって言う人もいます。

今日は3人のメンバーたちと一緒におしゃべりしたいと思います。

メンバーは私・匡子、光子ちゃん(小6)、二美ちゃん(19歳・雑貨店アルバイト)です。今回は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、それぞれの家でのオンラインチャットでお送りします。山形・東京・沖縄と地域の垣根を超えた初のおしゃべりカフェです。

 

~ここからはオンラインチャットでお送りします~

匡子「まず最初に食事をしますが、今回は事前にしてきました。私は焼きそばを作りました。」

光子「私は居候している一美さん(32歳・不動産会社勤務)のお母さんが作ったチャーハンを食べました。」

二美「ウチはお母さん(秋代・46歳・主婦)が作った沖縄そばを食べました。」

匡子「ありがとう。今日はそれぞれの家で緑茶を飲みながらおしゃべりしたいと思います。今回はおしゃべりカフェで初のオンラインチャットでお送りします。今回は試験的に開催していますが、7月以降は正式にオンラインチャットでお送りする予定です。今日のテーマは「父親」ですが、父親は嫌いですか?」

二美「ウチは嫌いです!!お父さん(春男・48歳・建設会社勤務)は一家の主で、権限が強いんです。きょうだい同士でケンカをしたり、お父さんやお母さんに何か問題があると、お父さんはきょうだいに対して一方的に怒鳴ってきます!!特に上のきょうだいであるウチとお兄ちゃん(一也・20歳・建設会社勤務)は一番怒鳴られ、殴られます!!」

匡子「何も落ち度がなくても?」

二美「そうです!きょうだいに対しては一切謝らないし、お父さんは自分が一番上だと思い込んでいるんですよ。あと、進路についても高校までは行かせてくれましたが、大学や専門学校進学は一切認められていません。私は九州の専門学校進学を希望していましたが、お父さんは「専門学校は金がかかるから行かさん!!行くなら自分の金で行け!!」って言われました。お兄ちゃんは高校卒業後はお父さんの会社に就職させられました。」

匡子「お兄さんは大学進学等は希望していましたか?」

二美「お兄ちゃんは高校卒業後は就職を希望していましたが、お父さんの会社は希望していませんでした。ウチが住む沖縄は高卒の就職率がすごく低くて、多くがフリーターです。お兄ちゃんは就職試験に失敗して、フリーターを希望していましたが、お父さんは「フリーターをやるくらいなら、わしの会社で働け!!」って言われて、無理やり就職させられました。」

光子「ひどいですね…。」

匡子「私も父親から高校卒業後は就職しろって言われました。大学進学は一切ダメでした。兄2人は大学進学を認めてもらえましたが、私の場合は「女は結婚して、家庭を守るのが義務だ」って言われて、大学進学はさせてもらえず、就職をしても、結婚したら退職しろって言われました。」

二美「男女差別ですよね!!今は大学進学者が多いのに、時代が逆行していますね!」

匡子「でも、その昔は女性は大学進学さえも認められなかったの。大学に進学した女性はお金持ちの子かある程度女性の社会進出に前向きな考えを持つ家庭くらい。仮に進学できたとしても看護学校か保育の学校くらい。その当時看護師や保育士が女性が多かった時代だったから、看護学校や保育の学校だけが進学を認められたってわけ。私は高校卒業後は就職をして、今の主人(博忠・52歳・メーカー勤務)と結婚後に職場を退職し、専業主婦となりました。光子ちゃんはお父さんは嫌いですか?」

光子「…私は嫌いです!!小さいときに両親が離婚し、お母さんと今の父親が再婚して、弟が生まれました。再婚以降から父親から殴られ、蹴られ、家の手伝いをさせられました。学校は行かせてもらえましたが、家に帰ると父親から殴る、蹴るの暴力が怖いので、ずっといい子を演じていました。」

二美「ひどい…。」

匡子「今は一美さんの家に居候していると言ってたけど、今の両親とは住んでいないの?」

光子「私が暴力を振るわれているところをメンバーたちが目撃して、メンバーたちが警察に通報して、父親は逮捕されました。そのあと、弁護士の文子先生(41歳・弁護士)がお母さんが私を連れ戻されそうにしたところを「子どもの今の生活が大事だ」とお母さんを引き離し、一美さんの家に居候となりました。本当は近くの児童養護施設を探していますが、定員オーバーで入ることができず、学校から遠い施設は空いていましたが、今の学校を転校するのは嫌だったので、一美さんが一美さんのご両親の承諾を経て、一美さんの家に住むことになりました。メンバーたちがいなかったら、私はこのまま死んでいたと思います。」

匡子「たまたまメンバーたちがいたからよかったけど、誰も助けてくれなかったら、最悪な結果でしたね。」

二美「「梅の実」メンバーはやっぱり温かいですね。お父さんは別として。」

匡子「児童養護施設には住む予定はあるの?」

光子「近くの児童養護施設に空きが出てきたら住むことができますが、今でも定員オーバーで住むことができません。一美さん一家にも迷惑がかかるので、中学卒業後は就職して、通信制高校で勉強しながら働こうと思っています。」

二美「中学卒業時のことは一美さんと話し合ったほうがいいと思う。中卒で働くところってほとんどないし、いろいろと考えてくれると思うよ。」

匡子「そうですよ。先のことはまだ考えないほうがいいですよ。私は父親が本当に嫌いで、どっか行ってほしいって思っていました。男女差別を平気でするし、本当に嫌でした。しかし、数年前に父親が病気で亡くなり、やっと肩の荷が下りました。家庭を持ってて思ったことなんですが、今の主人は家族のために働いているし、主人を見て、父親も家族のために必死で働いているんだなって思いました。2人はまだわからないと思いますが、結婚して家庭に入ってからになると、父親の大変さがわかると思います。父親は世間では影が薄いですが、父親なりに大変なんですよね。」

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(左から光子、匡子、二美)

 

いなくなってほしいのと、陰で必死にがんばっている思いは半々。父親って、大変なんですよ。

 

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