梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

学校クラスター

*前回の記事はこちら!→https://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2021/07/05/140000

こんにちは。可夏子(37歳・保育士)です。

新型コロナの自粛のストレスで子どもの機嫌がよくなかったため、子どもたち(礼紋・小3&來夢・小1)の希望で、家族そろって近くのキャンプ場で旅行。

久々の息抜きで、子どもたちも喜び、私たち夫婦もストレスから解放された。

 

しかし、その旅行があだになり、子どもたちの通う学校では大事件が起きた。

 

下の子(來夢)のクラスの生徒の1人が新型コロナに感染し、学校を休んだ。

それだけではない。同じクラスの生徒数人と担任教師が感染し、上の子(礼紋)のクラスの生徒数人もコロナに感染した。

また、生徒の保護者もコロナに感染し、近隣の中学校の生徒もコロナに感染した。

うちの小学校でクラスターに認定された。しかも、感染力の強いイギリスの変異株だ!

 

もしかしたら…!と、保健所に電話し、子どもたちのPCR検査を依頼したが、かかりつけ医に行ってくれって言われた。

それで、子ども2人を連れてかかりつけの小児科に行ったが、PCR検査は受けさせてもらえなかった。

子どもたち2人は何の症状もなく、全く元気なため、PCR検査は認められないとのこと。

学校に全校生徒と教師全員にPCR検査をしてほしいと依頼したが、学校側は教師にはPCR検査はしたものの、生徒は一切行わないとのこと。他の生徒が混乱することや、子どものコロナは「ただのかぜ」であるために、PCR検査はやらずに、隠蔽しようとしているのだ。

 

それで保健所に「うちの小学校で生徒のPCR検査をしてほしい!」と訴えた。しかし、保健所は濃厚接触者に該当しないため、一切断られた。

公費でPCR検査を受けさせてもらえず、自費負担でPCR検査を受けた。

 

結果…子どもたち2人は陽性だった。

 

特に下の子は新型コロナウイルスが大量に検出された「スーパースプレッダー」であることがわかった。

保健所に子ども2人が感染したことを言ったら、後日保健所から連絡が入り、自宅療養となり、私たち夫婦も自宅待機となった。

その後の保健所の調査で、私たち夫婦が濃厚接触者と認定され、公費でのPCR検査の結果、私たち夫婦も陽性と診断された。

 

私たち家族はまだ無症状だったため、自宅療養ですんだ。

しかし、私の勤務先の保育園では同僚の保育士がコロナに感染し、保育園の園児数人も感染した。

夫(典明・38歳・スーパー勤務)の勤務先のスーパーでは夫以外の従業員の感染はなかったものの、客の数人がコロナに感染し、営業停止となった。

 

そして、うちの家族は何の症状もなかったが、数日後に夫が発熱と味覚異常を訴え、保健所に連絡をしたが、どこの病院も入院ができず、ホテルも満杯状態だ。

日に日に夫の様子がおかしくなり、呼吸状態もひどくなった。

私はすぐに救急車を呼び、すぐに救急隊が駆け付けたが、今から搬送しても、入院先の病院はすぐには見つからない。

夫の苦しそうな様子に、子どもたちは泣いていた。

救急車にいること約6時間後、搬送先が見つかった。

場所は東京や神奈川、埼玉ではなく、山梨の病院だった!!

 

救急車で山梨の病院に到着し、酸素吸入しなければならないほどの重症だった。

搬送先が首都圏ではなく、山梨なのは驚いたが、しかし、首都圏ではコロナの感染者が非常に多く、搬送先の病院はほとんどない。ホテルもコロナ患者で満杯になり、ほとんどのコロナ患者は入院もホテル療養もできず、自宅療養しか選択肢がない。それで入院もできないまま亡くなった方が多数いる。

イギリスの変異株はものすごいスピードで感染し、1人が感染したらほとんどの人に感染する。すでに関西圏ではイギリスの変異株が猛威を振るっており、特に大阪、兵庫、奈良では医療崩壊が起こっている。関西圏以外でも沖縄や福岡、北海道でもイギリス変異株の感染が深刻である。

また、イギリス変異株はこれまで感染者が少なかった20代以下の感染者が急増しており、20代で重症化になった人もいる。10代以下も強い症状が出始め、重症化になった子もいる。日本では10代以下の子どものコロナ死者は出ていないが、すでに海外では10代以下の子どもの死者は出ている。

 

小学校のクラスター感染は私の子どもたちのクラスに感染者が集中し、同級生の家族とその同僚にも感染者が出た。

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そして、このクラスター感染で上の子の生徒の保護者である母親がコロナの変異株で亡くなった。まだ40代の若さだった。母親は基礎疾患がなく、自宅療養でホテルの滞在先を探していたが、その矢先に自宅で急変して亡くなった。この母親には上の子の同級生を含む幼い子どもたちがおり、これから育てなければいけない時だった。しかもシングルマザーだったため、幼い子どもたちはどう生活したらいいかわからない。

このほか、小学校の別の教師と保護者、生徒が容体が急変して入院となり、しかも10歳未満である生徒1人は重症となっている。

私たちの子ども2人が元で感染者が増加し、夫を含めた多くの方が入院となった。夫が入院している病院では家族の面会もできず、リモートによる面会しかできない。

 

私のせいだ…。子どもたちのわがままを制止しなければこんなことにはならなかった。

 

そして、私と子どもたちは2週間たっても症状がなかったため、保健所が学校や職場に行ってもいいと言われた。PCR検査は一切なかった。

翌日、学校と職場に復帰した私たち親子が待っていたのは、周りからの差別とバッシング、そして、コロナの後遺症だった。

 

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