梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

完璧にこなす?

こんにちは。五樹(中3)です。

今週のおしゃべりカフェは「完璧」です。

学校の勉強や会社での仕事、家事・子育てと、完ぺきにこなそうとしていますが、人間はそんなに完璧ではありません。

今日は3人のメンバーたちと一緒におしゃべりしたいと思います。

メンバーはぼく・五樹、島田さん(26歳・メーカー勤務)、拓矢さん(40歳・IT関連会社勤務)です。

 

~ここからはオンラインチャットによる会話です~

五樹「今日は東京からリモートでお送りします。今日のテーマは「完璧」ですが、みなさんは勉強や仕事など、毎日の生活を完璧にこなしますか?」

島田「いつも完璧に仕事をしています。今はテレワークですが、朝の9時に出社して、夕方の6時に終わらせます。残業もせずにまっすぐに帰ります。テレワークの場合は朝の9時から夕方の6時に仕事を終わらせます。仕事は自分がやるべき仕事をきちんとこなします。」

五樹「すごいですね。ぼくも勉強は完璧にしないといけないです。受験生なので、学校の勉強だけでなく、毎日の服装も気にしますし、内申点も気になります。」

島田「ぼくの中学時代もそうだった。ぼくも地元の公立中学を卒業したので、勉強も日常生活もきちんとしていました。内申点も気にしていたので、行きたい高校に進学するのに必死でした。高校は進学校ではなかったですが、トップ校から2番目の高校を卒業し、大学は埼玉の国立大学に現役で合格しました。就職活動も完ぺきにこなし、第1志望で今の会社に内定をもらい、のちに入社しました。」

五樹「何でも完璧にこなせるのはすごいです!」

島田「何でも完璧にしないと気が済まないですからね。ただ、1つだけ完璧にこなせないことがあります。」

五樹「何ですか?」

島田「それは…恋愛ですね。」

五樹「何で恋愛ができないんですか?」

島田「こればかりは完璧というわけにはいかないです。高校や大学時代に彼女はできても、すぐにフラれてしまって、社会人になってからは彼女はいません…(T_T)」

拓矢「そう簡単に完璧にこなすことなんてできないよ。人生なんて。」

五樹「拓矢さんは完璧にこなす人生ってありますか?」

拓矢「ないね。挫折が多かった。学生時代は受験漬けの人生だった。小学校は地元の学校だったが、中学は国立大学の附属中学校、高校は公立進学校、大学は「東西大学」に進学した。」

島田「中学から大学まで受験だったんだ。」

拓矢「中学受験で国立大学の附属中学校に進学したんだ。もともとは私立の中高一貫のトップ共学校を目指していたんだけど、受験で落ちてしまって、滑り止めで国立と別の私立校に合格して、私自身は私立を希望していたが、親が国立に進学しろって言われて、親の希望で国立に進学した。国立の学校は私立とは違って中高一貫ではなく、高校さえないところが多い。卒業した中学も高校がないため、生徒全員が高校受験をしなければならない。私自身は中学受験で受けたトップ共学校の高校の受験を希望していたが、親は公立トップ校に進学しろって言われて、親の言われるままに公立進学校に進学した。」

島田「親は子どもの希望は聞いたのですか?」

拓矢「一切聞いてくれない。親の言うことには逆らえなかった。そして、大学受験で「東西大学」に進学した。中学から大学まで、全て親の希望通りに大学や学校に進学した。しかし、大学に入ったとたんに勉強をせずに遊んでばかりの学生が多くて、授業中も私語が多かった。こんなに苦労して大学に入ったのに、なんで…?って思い、それ以降は大学に行かなくて、バイトばかりしていた。大学に行っていないことを不審に思った親は大学に行けって言われて、それで私はカチンときて、親と衝突した。それで、大学を辞めて、親は私を勘当した。大学を中退後に家を出て、アメリカに単身渡米した。」

五樹「それでどうしましたか?」

拓矢「アメリカの大学に進学して、学費は給付型奨学金とバイトでやりくりした。アメリカの大学は受験はなく、書類審査で進学できるんだ。ただし、卒業するまでの方が大変で、必死で勉強した。語学も独学で学んだ。しかし、そこにはやりがいがあった。と同時に日本の学校教育制度のやり方に不満を持ちはじめた。今は仕事を持ち、家族もできた。自分の子ども(由奈・17歳&脩哉・14歳)には日本の学校ではなく、幼稚園のころからインターナショナルスクールに通わせている。インターナショナルスクールは授業は英語で、海外で通用する学問を学べることができるんだ。」

島田「でも、そういう学校って、義務教育違反じゃないですか?小学校と中学校は日本の学校でないとダメだと思います。」

拓矢「インターナショナルスクールなどの外国人学校は小学校と中学校の間の生徒が通う場合は就学義務違反となるが、多くの親子は国際化に対応する教育を身につけさせるためにインターに通わせているし、日本の学校教育に不満を持っている親子がインターに通わせている。幼稚園と高校は就学義務違反にならないのに、義務教育だけが就学義務違反になるのはあまりにもおかしいし、今の学校教育はあらゆるところで問題になっている。私立はある程度ましな学校もあるが、多くは大学受験のための予備校だ。そんな問題だらけの日本の学校は、自分の子どもには通わせられない。」

五樹「確かに今通っている中学は受験教育と管理教育だし、コロナ禍で感染対策もしっかりしていないし、本当に不満だらけです。でも、行かなければならないから、無理して通っています。」

拓矢「そんなに無理して通う必要があるか?行かなけば行かなくていい。高校は通信制もあるし、お金があればインターや海外留学も可能だし、通うのは自由だ。」

島田「でも、ここは日本ですよ。子どもは学校に通うことは義務ですよ。簡単にやめることができないと思います。」

拓矢「中学は通信制高校の中等部もあるし、一部の国では中学の年齢でも海外留学は可能だ。いろいろな学びがあってもいい。それなのに、日本の一条校以外選択肢がないのはあまりにもおかしい!本来は日本の政府や文科省がそういう選択肢を増やさなければいけないのに、そういうことをしない。明らかに根本から間違っているし、海外から遅れを取るだけだ。オンライン授業でさえ、全く進んでいないのも大きな問題だ。」

五樹「やっぱり選択肢は必要ですよね。ぼくも受験のない世の中になってほしいです!」

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(左から島田、五樹、拓矢)

 

完璧にこなすことは難しいです。

 

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