梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

コロナ死

こんにちは。八十吉(43歳・青果店経営)です。

このコロナ禍、うちの店はいつも通り営業。八百屋は毎日の生活には必要なので、コロナ不況はほとんど関係ありません。店内の接客のほか、近くの家や店に配達をしたりします。

 

デルタ株がまん延しているコロナで、大切な身内を亡くしました。

同じ東京に住む兄です。

兄は普通の会社員で、毎日満員電車に揺れながら会社に行っていました。

管理職で仕事も優秀。わしの自慢の兄でした。

 

その兄一家がコロナで一瞬の生活が奪われました。

事件は兄の小学生の次男がコロナに感染しました。原因は学校でのクラスター感染です。

先に同級生が感染し、次男が体調不良を訴え、地元のクリニックに受診し、PCR検査をしたところ、陽性が判明されました。

その後、兄と兄の嫁、中学生の長男が次々とコロナに感染。デルタ株でした。

感染から4日後に兄の容体が急変し、長男も容体が急変しました。

嫁が何度も救急車を呼びましたが、なかなかつながらず、保健所はガン無視されました。

感染から8日後にやっと連絡が取れて、2人を都内の病院へ搬送。

兄は重度の肺炎で重症化となり、長男も肺炎があり、中等症と診断。

親子で別々の病室で入院されました。

嫁の話では、兄は運ばれた後は意識がありましたが、徐々に容体が急変。心肺停止状態となり、エクモを装着されました。

 

入院から6日後に兄は息を引き取りました。まだ40代後半だった。

亡くなった兄は納体袋にくるまれて消毒され、完全に袋で閉ざされて、病室から火葬場へ移動。すぐに火葬されました。遺骨は兄の家に戻ってきました。

嫁と次男は変わり果てた兄の姿に泣き崩れました。長男は自分の担当医から父親が亡くなったことを知ると、病室のベッドで泣き崩れました。

兄が亡くなってからしばらくして、嫁と次男はすでに回復。長男は中等症から回復し、現在は退院に向けて調整中。

その後は稼ぎ頭が一瞬でいなくなったため、嫁は生活のために働かなければならない。嫁は働いてはいるが、パート従業員のため、生活が一瞬で苦しくなった。

 

ちなみに兄はワクチンは受けていなかった。一応嫁とともに接種券が届いたが、8月の中旬に夫婦でワクチンを受ける予定だったが、皮肉にもワクチンを受ける前に感染してしまった。もっと早くにワクチンを受けていれば…と思うと、本当に後悔でしかない。

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兄の死を受け、わしとわしの嫁(ゆき子・42歳・家業手伝い)はワクチンを受けることにした。夫婦そろって当初はワクチンを受けないつもりだった。副反応が怖いことと、反ワクチン派の過激な発信の影響で、ワクチンは受けたくなかった。しかし、兄がコロナで亡くなったことで、考え方が変わった。

わしら夫婦がワクチンを受けることで、わしら夫婦と子どもたち(高志・小6&也恵・小3)がコロナから守られ、生活が途絶えることがなくなる。わしら夫婦は八百屋という、生活用品を販売している仕事をしているため、感染から身を守るためでもある。

 

兄の冥福を祈りつつ、コロナがなくなることを願うばかりだ。

 

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