*前回の記事はこちら!→https://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2023/02/09/160000
こんにちは。沙由美(中2)です。
コロナに感染した舞奈(中2)がなかなか連絡が取れないため、舞奈と同じ中学の同級生である唯純(中2)に連絡をした。
~ここからはオンラインチャットによる会話です~
唯純「久しぶり!」
沙由美「久しぶり!元気?」
唯純「元気。コロナは大丈夫だった?」
沙由美「ウチは一度も感染していない。一応ワクチンは2回打ったけど。ノババックスで。」
唯純「そうなんだ。ウチもワクチンは打っているよ。すでに4回。やっぱり対面授業があるんだったらワクチンは必須だし。」
沙由美「…そうだよね…それで、舞奈は元気?」
唯純「それが…コロナ感染後に重い後遺症に遭っている。」
沙由美「え…!?」
唯純「ウチが舞奈の担任から渡してほしいものがあるからと言って、代わりにウチが舞奈の家に行ったんだけど、その時、舞奈のお母さんが悲しそうな顔をしていたんだ。」
沙由美「どういうこと?」
唯純「舞奈、コロナ後遺症で寝たきりになって、頭に大きな石がくっついた感じで重くて動けないんだ。それで、起き上がっても学校で習っていた授業が覚えられず、勉強さえもできない状態になったんだ。」
沙由美「うそ…。」
唯純「実はね、舞奈、体質の理由でワクチンを打っていないって言ったんだけど、本当は全くのウソだったんだ。」
沙由美「え…!?」
唯純「お母さんの話では、舞奈は花粉症がある以外は体には全く異常がなくて、ワクチンは打てるんだ。しかし、お母さんが娘のコロナワクチン接種に反対していて、お母さんが舞奈には「体質の理由でワクチンは打てないの」ってウソをついて、ワクチンは受けさせなかったんだ。舞奈もお母さんの言うことを信じて、それでワクチンを打っていないままコロナに感染して…娘のコロナ感染、重い後遺症が起こったことを目の当たりにして、お母さんが「こんなことになるんだったら、娘にワクチンを受けさせとけばよかった…。」って泣いて後悔したんだ。」
沙由美「親にだまされたってことなの…?」
唯純「そう。そもそも親は子どもの味方ではないからね。あ、舞奈のお母さんに許可をいただいて、舞奈の様子を動画に撮ったんだ。見て見て。」
沙由美「…え…!?」
唯純が舞奈のお母さんの許可を経て、今の舞奈の様子の動画を見た。後遺症で寝たきりになって、全く動けない状態になっていた。
信じられなかった…コロナに感染したら、こんなひどいことになるとは…。
コロナはウチが想像していた以上の重い感染症だった。
親を中心とした大人たちのせいで、子どもたちが大きな被害に巻き込まれるのは本当に信じられなかった。
~アンダークラブでは…~
英渡(中2)「ほら、見たことか!」
聖蝶(高1)「やっぱり反ワクの大人に騙されたんだ。」
瑞喜(中1)「他のやつらもコロナで後遺症になっているよ。死んだやつもいるし。」
宙晃(高1)「どうする?」
涼斗(高1)「「梅の実学園」は不幸だよね~。相次いでコロナの被害に遭うの…できた…。」
瑞喜「できた?」
英渡「…涼ちゃん(涼斗のあだ名)はやることが怖いね~。」
涼斗「これをメンバーたちにばらしたら大変なことになるかもよ…これ以上不幸になるように…オレらがぶっ壊してやるわ!!」
(つづく)
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