こんにちは。沙由美(中2)です。
拓矢さん(40歳・IT関連会社勤務)の主導で「梅の実」インターナショナルが「海外支部」として出戻りになり、アンダークラブが正規メンバーに昇格となった。
それと同時にワクチン接種を受けてない子たちは研究生に降格となり、その中には香奈(中2)なども含まれる。
ウチは香奈と理くん、明くん(以上、高2)とともに近くのファミレスで話し合いをすることに。
明「お前さ、ワクチンを受けるのかよ?」
香奈「どうしようかなって思う。」
理「どうしようかって?」
香奈「だってさ、注射嫌だからワクチンを受けたくないし、でも、みんなと一緒にいたい。ちょっと迷ってるかな。比呂ちゃん(中3)もワクチン受けてないから、比呂ちゃんと離れ離れになるのは嫌だし。」
沙由美「比呂先輩はワクチンを受けるの?」
香奈「受けないみたい。ウチと同じように注射が苦手だし。」
明「あとさ、サオリと美穂(以上、高2)もワクチン受けてないしな。」
理「確かに。」
沙由美「ウチ、思うんだけど、何のための「梅の実」なの?って疑問になる。」
明「オレも思った。「梅の実」は拓矢にのっとられて、海外支部とアンダークラブが合流になって、オレらの居場所がないような気がする。」
理「何か問題があったら拓矢に怒鳴られるしな。」
香奈「「梅の実」って今、ヤバいの?」
理「海外支部とアンダークラブは個々で自由に活動しているけど、「梅の実」は全然自由がない。何か集まりをやろうとしても拓矢の許可を出さないといけないし。」
香奈「あと、会費を2倍払わされているんだけど、高すぎて親が辞めろって言われたんだけど、どうしたらいい?」
理「確かワクチン接種をする予定だったら、申請すれば2倍払わされるの免除できるらしいよ。」
沙由美「そうなの!?」
香奈「じゃあ、ワクチンを受けないといけないんだ。」
沙由美「受けるんだったら、ウチらがついていくし。」
香奈「ホント?みんながいるんだったら、ウチ、ワクチン受けるわ。あと、比呂ちゃんやサオリちゃん、美穂ちゃんも一緒に。」
理「あ、中学生は親の許可がいるらしいから、許可が出たら連絡しろよ。」
香奈「うん。」
後日、香奈から連絡があって、ワクチンを受けることを親に話して、親も承諾してくれた。
比呂先輩とサオリさん、美穂さんも香奈と一緒なら受けることが決まって、それぞれ親も承諾した。
ウチらは香奈たちのワクチン接種に付き添った。比呂先輩のおばあちゃんのきみ子さん(70歳・銭湯経営)も一緒に付き添った。
4人のワクチン接種も無事に終わり、副反応も大きなものはなかった。
終了ぎりぎりだったので、ギリギリセーフで何とかなった。
そして、香奈たちが正式に研究生から正規メンバーに昇格となった。
中学生以上のメンバーたちはぎりぎりでワクチンを受けて正規メンバーに昇格となったが、小学生以下のメンバーたちの接種の予約が難航しており、正規メンバー昇格が難しくなった。
1日でも早く研究生のメンバーたちが正規メンバーに昇格できることを望む。
ランキングに参加しています。ぽちっと押してください!