梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

職場いじめ

こんにちは。恵利加(28歳・人材派遣会社勤務)です。

私は都内の派遣会社「キャリアサービス」に勤務しています。職種はコーディネーター。コーディネーターは正式には派遣(人材)コーディネーターと言いますが、人材派遣に登録する求職者を対象に派遣の流れを説明したり、お仕事状況を確認したり、パソコンなどのスキルチェックなどを担当します。ま…事務と営業を足して2で割ったような仕事ですね(^_^;)

今の会社は当時派遣社員として、派遣先企業で仕事をしていましたが、派遣元である今の会社にスカウトされて、今の仕事に就きました。

 

その前の会社では普通の会社で働いていました。しかし、職場いじめが原因で会社を解雇されました。

だいぶ前の記事で「いじめ」の件でお伝えしましたが、今日はそのことについて詳しくお話ししたいと思います。

 

~6年前~

私は大学卒業後にあるメーカーに就職しました。会社は大手っていうよりは中堅ですかね。非上場企業の会社でしたね。

入社した会社では一般事務を担当。どこにでもある職種なんですが。

配属先は営業部。職場では上司がいて、営業マンがいて、事務の女性がいるというごく普通の部署。

営業部では同期社員は私を含めて3名。1人は営業の男性、もう1人は事務の女性です。

仕事でわからないことがあったら、先輩たちもいるし、同期がいるのはすごく大きいです。同期の女性社員とはすぐに仲良くなって、一緒にお弁当を食べる仲になりました。

 

しかしそんな関係は長くは続きませんでした。

ある日、私は別の営業マンから仕事のミスを指摘され、やり直しをすることになりました。

同時に先輩の事務員から急な来客の接客を依頼されました。でも、私はその仕事の方を優先しなければならなかったので、先輩の依頼を断りました。

そんな私を先輩は気に食わなかったのでしょう。この頃から先輩から目をつけられました。

 

そして、私に対する職場いじめがはじまりました。

上司から頼みごとをしようとして、上司の元へ行こうとしたところ、別の先輩の足に当たり、自分がつまづいて転んでしまいました。

恵利加「痛ぁ…。」

先輩A「あら、失礼。」

その先輩は謝ったものの、態度は冷ややか。

いじめはこれだけではありません。

先輩たちからの執拗な仕事の依頼、誰かが私のデスクに物を投げられ、私が使用した事務用品がめちゃくちゃにされていました。

そして先輩だけでなく、仲の良かった同期からのいじめもありました。お弁当を一緒に食べようとしたところ、みんな無視して、誰も食べようとしませんでした。一人でお弁当を食べる日が続きました。

それでも私は毎日出社しましたが、みんな白い目で見ている…。

気が付けば、簡単な作業でもミスをする日が続きました。

 

次の日、体調が悪くて会社を休みました。小さな会社なので、大手のようにすぐに有給がとれる会社ではありません。欠勤です。一応上司には電話をしましたが。

会社へ行くたびに胃がキリキリする。吐き気がするし、過呼吸まである。職場でのいじめが原因で、精神状態が不安定になっていました。

 

その1週間後、会社から電話がありました。

恵利加「もしもし。」

上司「体調はどうだね。」

恵利加「はい…。」

上司「そうか…あなたは明日からもう来なくていいよ。」

恵利加「え…?何で…?試用期間は過ぎているのに、どうしてですか!?」

上司「言いたくはないが、君は社内での評判が悪いんだよ!ある男性社員と不倫をしているし、それに…。」

え?男性社員と不倫!?私、そんなことしていない!!

他にも私のことを誹謗中傷されました。みんな事実無根…。

その日付けで会社を解雇されました。

 

私は納得いかず、母親と一緒に地元の労働局に訴えましたが、全く相手にしてもらえません。

そこで、母親の知り合いの弁護士に依頼して、裁判で訴えることに!!

会社を相手取り、慰謝料請求をしました。

しかし、会社側は真っ向から反論。私に対して不利なことを訴えました。

結果は会社側の勝利です。会社側から慰謝料を支払うことはなく、逆に最後に勤めた日までの給料を払っているから、必要ないと主張していました。

弁護士からも「これ以上は訴えることができない。」と宣告されて、和解を要求されました。

母親はこれを受理しました。しかし、私はくやしい気持ちでいっぱいでした。

 

精神的に落ち込み、リストカットをしました。

病院に運ばれて、しばらくは入院しましたが、診療に当たった医師からは精神科の治療が必要と宣告されました。

身も心もボロボロになり、大粒の涙が出ました。

 

そんな私の心に手を差し伸べたのは、病院に勤務するケースワーカーでした。

私の思いに耳を傾けてくれて、「そうだったの。くやしかったね。」と声をかけてくれて、涙が止まりませんでした。

そのケースワーカーは「いつでも相談してらっしゃい。」と、名刺をもらいました。今後のことや社会復帰など、いろいろと相談にのってくれました。

 

そして母親から、しばらくは息抜きしたら、と言われ、一人で旅に出ました。

おいしいものを食べたり、パワースポットにでかけたり…日頃の疲れを癒しました。

 

会社を辞めてから1年がたち、今の派遣会社で派遣登録をしました。

正社員としての就職をするのは人間関係がしんどい。派遣ならその煩わしさが少なくて済むとの思いで登録しました。

しばらくして、派遣先からの仕事の依頼がありました。大手自動車メーカーの受付でした。

その仕事を約2年間勤め、派遣先の契約期間満了で辞めました。

 

仕事を辞めてからしばらくして、派遣会社から電話がありました。

電話の相手はのちに同僚となる営業の赤坂さん(36歳・人材派遣会社勤務)でした。

赤坂「お仕事の依頼なんだけど、今は働ける状態ですか?」

恵利加「はい。」

赤坂「うちの会社のコーディネーターの子が寿で辞めてしまって、代わりの子を探しているんだけど、誰も来ないんだ。よかったら来ないか?」

恵利加「派遣での仕事でしょうか?」

赤坂「いや。派遣社員としての仕事ではなくて、正社員としての仕事なんだけど。契約内容については来てから説明するんで。」

突然の仕事の依頼でびっくりした。派遣社員としての仕事ではなく、ちゃんとした正社員としての仕事だった。

両親にもこの話をした。両親は自分がしたいようにすればいいと後押ししてくれました。

すぐに返事をだし、後日会社に来たところ、やはり正社員としての仕事でした。待遇も派遣社員よりもずっといい。研修制度もあるとのことで、早速採用が決まりました。

 

そして、今の会社で仕事をしています。先ほどお話した仕事のほかに、派遣社員に対して、仕事に関するアドバイスをしたりしています。職場いじめを経験していたので、同じようにいじめを受けている派遣社員たちの相談にのったりしています。

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いじめは学校ではよくあるが、会社・職場でのいじめはマスコミはあまり報道しない。

会社・職場でのいじめが原因で、自殺を図った社員・従業員たちがいる。

いじめを受けた社員たちの傷は大きく残る。派遣をはじめとした非正規社員ブラック企業の社員たちはもっとひどいいじめを受けている。

 

もっと国や企業は会社・職場のいじめについてなくすようにしてもらいたい!いじめは子どもだけのものではありません!!

これ以上、犠牲者を増やさないために…。

 

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