梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

一汁三菜の食事

こんにちは。あずみ(38歳・公務員)です。

今週のおしゃべりカフェは「一汁三菜」です。

一汁三菜とは、ご飯と汁物、主菜、副菜2品が基本の献立の形で、食材の色や味付けにより栄養のバランスの整った献立が完成できます。

しかし、多くの家庭では一汁三菜の献立を実践しているところは少なく、つい、手抜きになりがち。給食や社食に頼って作らない家庭もあります。

今日は3人の「主婦」たちといっしょにおしゃべりしたいと思います。

メンバーは私・あずみ、人実さん(29歳・主婦)、瀬津子さん(59歳・主婦)です。

 

あずみ「今日は全員が関東メンバーなので、関東のご当地グルメを紹介します。私が住む千葉ではそんなにご当地グルメはないのですが、今回は「太巻き寿司」を紹介します。太巻きは全国の家庭でも作りますが、千葉ではその昔は「江戸の台所」と言われていて、冠婚葬祭やおもてなしの席で太巻き寿司が作られます。巻き方も実に華やかで、子どもにも人気です。今回は切り口が花の形と太陽の形の太巻きを作りましたので、みなさんどうぞ。」

3人「いただきます。」

人実「おいしいです。見た目もきれいで、子どもにも喜ばれそうですね。」

瀬津子「うちの家でもたまに太巻きを作りますが、こんなきれいな切り口は初めてですね。おいしいです。」

あずみ「ありがとうございます。やっぱり、おいしいですね~。」

 

~太巻きを食べ終わったところで、本題です~

あずみ「今日は家で飲んでいる紅茶を持ってきました。夏なのでマンゴーの紅茶です。入れま~す。」

人実「うわ~いい香り(*^。^*)」

あずみ「どうぞ。」

人実&瀬津子「いただきます。」

瀬津子「マンゴーの甘味が紅茶と合いますね。砂糖なしでも全然大丈夫です。」

人実「優しい甘味でおいしいです。どこで売っているのですか?」

あずみ「今回は地元の紅茶専門店で売っている市販のフレーバーティーを入れました。アールグレイにカットしたマンゴーで作ることもできますよ。」

人実「そうなんですか?今度チェックしてみます。」

あずみ「ありがとうございます。今日のテーマは「一汁三菜」です。一汁三菜の献立は毎日の食事の基本です。まずはそれぞれの家族構成を紹介したいと思います。まずは私ですが、会社員の夫(靖彦・39歳・メーカー勤務)と中学生の息子(優太・中1)、保育園児の娘(花音・4歳)の4人家族です。ちなみに私ですが、フルタイムで働いています。」

人実「私の家族ですが、公務員の夫(真伍・29歳・公務員)と子ども2人(稜介・6歳&真菜・3歳)の4人家族で、上の子(稜介)は幼稚園児です。今は専業主婦をしていますが、子どもが大きくなったら働く予定にしています。」

瀬津子「今は会社員の夫(一雄・61歳・メーカー勤務)の2人暮らしですが、子どもは2人います。上の娘(和代・32歳・主婦)は結婚して群馬に住んでいて、下の息子(輝行・30歳・メーカー勤務)は仕事で愛知に住んでいます。」

あずみ「ありがとうございます。それぞれ違う家族構成ですね。毎日のご飯って当然ながら作ると思いますが、朝から晩まで手抜きせずに作りますか?まずは人実さん。」

人実「私は手抜きしますね~。子どもに手がかかるので、簡単なものですますことが多いです。朝はパンと卵料理で、私と夫がコーヒー、子どもたちが牛乳です。昼は私と下の子(真菜)の分を作るだけ。簡単にめん類だけですね。上の子のお弁当は作りますが、夫のお弁当は作ってないですね~(^_^;) 夫は外食かテイクアウトで済ませています。きちんと作るのは夜だけです。それも一汁三菜ではなく、一汁二菜、一汁一菜、汁なしのおかずだけっていうパターンが多いです。」

あずみ「私も子どもに手がかかるので、その気持ちはわかります。特に下の娘はまだ手がかかりますね。私ですが、朝は家族それぞれに好みがありますので、夫と息子はご飯食、私と娘はパン食です。食材自体は同じにしながらも、ご飯食とパン食に合わせたおかずを作ります。昨日の晩の残りを活用したりしますね。それと同時に私と息子のお弁当を作ります。夫は社食で、娘は保育園の給食があるので、お弁当は2人分です。」

瀬津子「息子さんは中学生と言ってましたが、公立では学校給食がありますよね?お弁当があるのは何でですか?」

あずみ「息子は私立に通っています。地元ではなく、東京の学校ですが。うちの地域では通う予定だった公立中学は学校給食があります。私立の場合は学校給食のところは全国的に少なくて、お弁当がほとんどです。ただし、学食があるので、一応利用できますが、あえてお弁当を作りますね。私自身も働いているので、自分の分のお弁当を作るついでに作っています。ただし、私が体調不良でダウンした時は学食で食べるよう、息子にお願いしますが。」

人実「私立中学ですか。私の子どもたちはまだ小さいのであれなんですが、小学校は地元の学校に通わせる予定にしています。ただ、中学進学となると、いじめや荒れ、受験の問題になってくるので、中学受験をしようかどうか、夫と一緒に悩んでいますね~。」

あずみ「私も最初は中学受験なんて考えていませんでしたよ。逆に中学受験に意欲的なのが、夫の方でした。夫は息子とは違う学校なんですが、東京の私立中学を受験し、そのまま合格して、高校とあわせて6年間有意義に過ごしたそうです。あともう一つが、地元の公立中学が荒れていて、いじめもひどかったみたいで、夫が息子を地元の公立には通わせられないことも理由だったんです。」

人実「私の地域の公立中学ですが、あまりいいうわさはないですね。知り合いのママ友の話では、いじめや不登校が多くて、学級崩壊もあります。私が住む神奈川では高校受験がすごく厳しくて、内申書による支配も未だにあります。ママ友の中には高校受験を避けるために、子どもを私立に通わせるところが多いです。」

瀬津子「私の子どもたちは小学校も中学校も地元の公立でしたよ。中学受験なんて一切考えてなかったですよ。高校は2人とも地元の公立を受験して、乗り越えましたから。内申書も2人が思っている以上に気を使う必要はないですよ。ちゃんとした学校生活をしていれば大丈夫ですから。ちなみに娘は高校を卒業して就職をしましたが、息子は大学受験も経験しました。私立中学はお金持ちが行く人のための学校ですから。」

あずみ「でも近年は普通のサラリーマン家庭でも、子どもを私立中学に通わせるところは増えていますよ。息子のクラスメイトの友達の親御さんも普通のサラリーマン家庭で、同じように学費のやりくりはしていますね。まれに一人親家庭のところも私立中学に進学させたケースもあります。私立中学や高校に進学する子どもは中流家庭以上では普通ですね。逆に私立の小学校の方がお金持ちの子が多いです。」

人実「確かに私立の小学校の子の方が「いいとこの子」が多いですね。私の近所の子で、地元の私立小学校に通っている子を見かけますが、やはりその子の家は超お金持ちの財閥の家庭だそうです。」

瀬津子「ま~私の時代では考えられないですが、時代が大きく変わってしまいましたね。私が住む埼玉では私立受験が少ないのもありますが。」

あずみ「私の地域では公立の中高一貫校もありますので、そこの選択はありだと思います。息子も公立の中高一貫校を受験して、適性検査では合格しましたが、そのあとに抽選があるんですよ。抽選の前に今の私立中学に合格したので、抽選当日は辞退しました。他には東京の別の私立中学と地元の私立中学をあわせて4校受験し、東京の別の私立中学は落ちましたが、地元の私立中学は今の私立に合格した後の日に受験予定でしたので、受験料を払っただけで返還はありませんでした~(ワラ)。」

瀬津子「あらま、もったいない(ワラ)。」

人実「でもうちの地域では私立しか受験できないです。公立の中高一貫は私の地域とは別の公立中学と近隣の公立高校との「連携型」だけで、「併設型」のものはありません。いずれはできるかもしれませんが。」

あずみ「でも、お子さんの中学進学まではまだ先が長いので、気長に考えていきましょう。中学受験をする予定であれば、いつでも相談してくださいね。」

人実「ありがとうございます!さっそく夫と相談して、また連絡します。」

あずみ「話は脱線しましたが、夜は自分の仕事が遅くなる日もありますが、基本的には定時で帰るようにしています。娘の送り迎えは基本的には私が行きますが、たまに息子が娘の送り迎えに行くことがありますね。夫が仕事で遅くなったり、息子が学校帰りに地元の塾へ行って遅くなることがありますが、なるべくは家族そろってご飯を食べるようにしています。夫と息子の帰宅が遅くなったときはメールを入れるようにしてもらっています。でないと、娘を早く寝かさないといけないし、息子の塾の送り迎えにも行かないといけないですし。晩ごはんは一汁三菜が基本ですが、たまに一汁二菜の時もあります。主菜はカロリーを減らし、副菜は野菜や豆、海藻を使ったものを多めに作るようにしています。夜は活動する量が少ないので、ちょうどいい量です。多めの副菜は夫の酒の肴にもなります(ワラ)。」

瀬津子「お仕事でお忙しいのに、きちんとしたご飯を作るのは立派ですね。私は長年専業主婦をしているので、家族の健康を考えるのは基本中の基本です。朝は和食が基本です。子どもがいたときはパンの時もありましたが、やっぱり日本人は和食です。ご飯とみそ汁、卵や魚の主菜、野菜などの副菜に漬物、これが私の家の朝食です。昼は夫は外食なので、私一人の時間です。一人なので、めん類やどんぶり、チャーハンなど、簡単なものですまします。子どもがいたときはお弁当も作っていました。お弁当は幼稚園と高校の時だけです。小学校と中学校は給食なので、遠足や運動会の時にお弁当を作るくらい。夜は一汁三菜の献立が基本です。子どもがいたときはハンバーグやカレーなどの洋食も作りましたが、今は夫婦2人だけなので、和食が中心です。主人も私も高血圧気味なので、塩分を控えた料理が多くなりました。」

あずみ「ありがとうございます。和食基本の献立は私も同じです。塩分を控えた料理もうちでは定番ですね。」

人実「私もなるべくは和食の献立にしたいのですが、子ども中心の生活なので、つい子どもの好きなものになってしまいます。おやつもたまに自分で作りますが、市販のお菓子を買うことが多いです。」

あずみ「うちもそう。特に娘は洋食が好きですし、おやつも大好きです。でも、娘の好みに合わせるわけにはいきませんので、和食・洋食・中華・エスニックと、いろいろな味を覚えさせるようにします。基本的には薄味にしますし、辛さは娘用には別にしています。野菜を好きになる工夫も欠かせません。息子はもともと好き嫌いはないのですが、娘が一部の野菜が苦手なものが多いです。好きなお肉の料理に野菜をこっそり入れたりしますね。おやつは休みの日には作ることがありますが、平日の忙しい時は市販のお菓子を買いますね。甘いお菓子やスナック菓子は体にもよくないので、ほどほどにしています。お菓子はいつも買うのが小魚のスナックか千葉の名産でもある落花生ですね(ワラ)。あと、季節のフルーツをおやつに食べることが多いです。」

瀬津子「市販のお菓子はカロリーが高いし、添加物も多いので、たくさん食べてはダメですよ。たまに食べるのはいいのですが。子どもの好きなものを作るのはたまにはいいのですが、ご主人の健康のことも考えないといけないですね。今はまだ若いからいいですが、私のように歳をとってくると、いろいろな病気が待っていますから、生活習慣病予防のためにも和食中心の献立にしたほうがいいですよ。」

人実「和食は手間がかかりそうだし、何しろ子どもが食べてくれるかどうかが心配です。2人とも野菜が苦手なので、どう工夫したらいいのかわからないです。」

瀬津子「和食の方が意外と簡単にできますよ。おだしは私は一からとりますが、面倒なら、市販のだしの素でもOKです。基本さえ覚えておけば、誰でもおいしくできます。小さいうちから和食に慣れておくと、お子さんも食べてくれますよ。」

あずみ「小学校に入ると学校給食がありますから、早いうちに和食に慣れておかないと、小学校に入ったら困りますからね。」

人実「そうですね。小学校は給食がありますからね。給食では子どもの好きなものが登場するとは限らないので、今から慣れておかないといけないですね。」

あずみ「あまり神経質になってくると、子どもに好き嫌いが増えてきますし、人実さん自身もしんどくなります。うまく手抜きをしながら、いろいろな味に慣れさせることも大事だと思います。私も休みの日に食材の下処理をしたり、常備菜を作ったりして、時間をやりくりしています。冷凍保存の方法も食材を長持ちするし、調理の時にはすごく楽になります。」

瀬津子「あずみさんのように、働いているお母さんたちはともかく、私ら2人は専業主婦なので、時間はたっぷりあります。下のお子さんを寝かしつけている間に自分にできることをすればいいのです。私も子どもたちが小さい時はなかなか思い通りに行かないことがあって、大変でしたよ。嫌いな食べ物もうまく食べさせる工夫をしましたし、いろいろな手抜きをする技も身につけました。今は亡き母親に料理を教えてもらったことがありますし、近所のお母さん同士で情報交換もしました。家庭の料理は自分の家庭でしかできない味ですし、家庭を守る上では基本です。専業主婦でも働いているお母さんでも、常に勉強です。子育ても同じで、最初から楽して子育てをするなんてありえないです。自分中心に合わせてしまうと、必ず子どもとの歯車がかみ合わなくなります。今の若いお母さんは子育ても家事も自分で楽をすることしか考えない人たちが多いです。学校給食も公立中学では当たり前にありますが、私が子どものときは給食は小学校までで、中学ではお弁当でしたよ。よく母親とお弁当のおかずのことでケンカをしましたが、母親になった今は母親の大変さが改めて分かるようになってきました。子どものときは貧しかったですし、好きなものも満足に食べられなかったですよ。その当時は当たり前なんです。物が豊かな時代ではなかったのですから。今は物が豊かになり、ほしいものが手に入る時代になってしまい、人間関係が希薄になってしまいました。家事も子育ても自分で楽を求めて、学校や会社に任せてもらう考え方は間違っています。自分の家庭のことは自分の家庭でないと分かりませんからね。」

あずみ「私もそう思います。なんでも学校にお任せではダメだと思います。学校の教師たちは当たりはずれが多いので、教師の指導の仕方によっては子どもに悪影響を及ぼします。あと、学校給食は一人一人に合わせた献立ではないので、アレルギーなどの病気を持っている子や少食の子は不向きです。息子が卒業した小学校では「完食指導」をしているらしくて、担任の教師が子どもに完食を強要させられていることを、息子の小学校時代の同級生のお母さんから聞いたときは、「何それ!?」って思いました。そのお母さんは、今は娘さんが通っていて、その同級生の子が少食で偏食が多くて、掃除の時間になるまで食べさせられています!ニュースで重度のアレルギーを持つ子どもが完食に貢献したいことで、アレルギーのある給食を食べて亡くなったケースもあって、給食は大きな問題があるように思います。」

瀬津子「何それ?昔の話じゃあるまいし。時代遅れの指導が今でもあるなんて!」

人実「上の子が通う幼稚園でもお弁当を完食しようとする競争があって、食べられない子どもは一人でお弁当をいつまでも食べているんです。これが小学校に入って、給食でこんなことになってしまうと、ホントに困ります!特に下の子が少食なので、すごく心配ですね。やっぱり家庭の食事は家庭で管理しないといけないですね。」

あずみ「息子が小学生の時は完食指導なんてなかったからまだよかったけど、ありえないですよ~。給食の意味がないように思いますね。話は変わって、息子のことなんですが、普段は反抗期で私と会話しても「別に…。」って返されてしまいますが、夫と相談して、3人とのコミュニケーションのためにメッセージノートを作ったんです。それで息子と一緒にふだんの連絡の時や何か悩みがあった時はこのノートに書き込んだり、閲覧したりすることを私と息子、夫の3人で決めていました。息子はノートは閲覧するみたいなんですが、書き込みはあまりしないんですよ。ちょっと照れくさいところがあるみたいで。ある日、帰宅が遅くなった時に息子が早く帰ってきたときのことです。息子が初めてノートを書き込みしていて、私が帰ってきたときには目が合ってしまい、すぐにノートの書き込みをやめたのですが、息子が「何?」って言われたから、私は「何でもない。」って返しましたが、あとでノートを見ると息子がこんなことを書いたんです。「ママ、いつもお弁当ありがとう。ママの作るお弁当、バランスを考えてくれるし、すごくおいしいよ。お仕事で大変だけど、あまり無理しないでね。これからもよろしく。」って。食器の水切りかごには息子のお弁当箱がきれいに洗ってありました。息子がこっそりとお弁当箱を洗っていたんです。それを見て、なんかうれしくなりましたね。」

人実「すてきな息子さんですね。難しい年頃の子どももふだんはそっけなくても、心の中ではお父さん、お母さんのことを思ってくれているんですね。」

瀬津子「うちの息子も反抗期でしたよ。中学・高校時代は特にそう。ふだんは口にしなくても、心は親のことを見ているんですよ。親のがんばりを子どもはちゃんと見ていますからね。うちでは毎日ぬか漬けを作るんですが、子どもたち2人は小さい頃から食べていました。ともに大人になり、実家へ帰ってきたときには息子が「お母さんの作る漬物はうまいよ。」って言ってくれるようになり、2人の子ども(麗良・4歳&賢都・1歳)の母親となった娘は「お母さんのぬか漬けを家族にも食べさせたい!」と、私がぬか漬けの作り方を娘に教えて、それを娘が実践しています。家庭の味は子どもから孫へと継承しますからね。」

あずみ「やっぱり子どもは親の背中を見て育ちますからね。家庭の味はそれぞれの家庭の味ですし、子どもから孫へと伝えられる味ですからね。私も自分が作った家庭の味をいつか娘に伝えていきたいです。今日はありがとうございましたm(__)m」

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(左から人実、あずみ、瀬津子)

 

家庭の味は自分たちの家族だけの味。娘が大きくなったら教えないとね。

 

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