こんばんは。雪子(28歳・銀行員)です。
「梅の実学園」の学園祭が今年に限り、グアムでの開催が決まり、代表メンバーを決めるのに凡走中。
他のチーム・地域ではすでにメンバーが決まり、準備も始まっている。
私が所属する大阪ニュータウンチームではメンバー決めに難航している。
子どもメンバー2名は何とか決まったが、大人メンバー1名は一向に決まらない。
ちなみに私は金銭の交渉人として、支部代表として参加することが決まった。決めなければならないのは私以外の大人メンバーたちのチーム代表としてのグアム行きだ。
キャプテンの均くん(高1)から電話がかかってきた。
雪子「もしもし。」
均「あ、均ですけど、大人メンバーたちの参加者は決まったのですか?」
雪子「まだ…みんな仕事や用事などで忙しくて、グアムには行けないって。」
均「困ったな…引率する大人がいなかったら困るんだけどな。」
雪子「どうしよう。」
均「他に連絡をしていないメンバーはいないですか?」
雪子「…あ、千聖(24歳・銀行員)がいた。」
均「千聖さんか…あの人、チーム会合にもイベントにも一切来ない人でしょ?」
雪子「私とは同じ会社の同僚で、2人でご飯を食べるくらい。チームの集まりは苦手だから行きたくないって。」
均「他に行ける人がいないんだったら、千聖さんに参加させてもらう以外ないよ。雪子さん、千聖さんにグアムに行ってもらうようにお願いしてもいいですか?」
雪子「…わかった。」
と、千聖にグアム行ってもらうよう、交渉することになった。
千聖に電話してみた。
千聖「もしもし。」
雪子「もしもし、雪子だけど、今いいかな?」
千聖「はい。」
雪子「今年の学園祭、グアムで開催することが決まったんだけど、グアム行き、大人メンバーを代表して、千聖に行ってもらうことになったんだけど、大丈夫?」
千聖「え!?嫌です。私のこと知っていますよね?会合やイベントには一切参加したくないって。他に参加できる人いるじゃないですか?他の人に頼んでもらえないですか?」
雪子「他のメンバーには全員連絡したんだけど、みんな用事があってダメなの。あとは千聖だけ。」
千聖「そんな!私無理です!!もう一度他の人と交渉してもらえないですかね!?」
雪子「それはダメ。千聖以外いないの。それに私も支部代表として行くことが決まったから、チーム代表として千聖も一緒にグアムに行こうよ!」
千聖「…。」
千聖は何も言わなかった。
後日、私宛にメールが来た。千聖からだ。
>いろいろと考えましたが、雪子さんと一緒であることと、他のメンバーとのかかわりを持たないことが条件だったら、行きます!(千聖)
よかった…千聖がやっと参加してくれた…。
私と千聖は数日間旅行のためという理由で、会社に有給を申請し、受理された。
グアム行きまで半週間あるので、それまで2人で準備しないと。
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