梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

チャットジャッジ~地震の備えは必要?不要?~

こんにちは。一幸(36歳・鉄鋼会社勤務)です。

新年最初のチャットジャッジはこのお題です。

 

地震の備えは必要?不要?」

 

今日で「阪神・淡路大震災」から22年を迎えました。

阪神・淡路大震災」は建物の倒壊や火災などで約6000人以上の方が亡くなり、町は完全に復興した今でも当時の被災者の心のケアなど、大きな課題が残っています。

阪神・淡路大震災」発生以後でも「新潟県中越(沖)地震」「東日本大震災」「熊本地震」など、日本各地で地震の被害が発生しています。海外でもインドネシアスマトラ島を筆頭に、アメリカ、ニュージーランド、ネパール、パキスタン、台湾、エクアドル、イタリアなどでも地震が発生しています。

日本では今後起こるかもしれない「東南海トラフ南海トラフ)」に備えなければなりません。しかし、自分の町では地震は起こらないと思っている方も少なくありません。

 

今日は地震の備えは必要だと思うメンバー4人と、不要だと思うメンバー4人をパネリストに迎えて議論したいと思います。

ファシリテーターは私・一幸です。私自身も「阪神・淡路大震災」に被災され、母親を亡くしました。今は地元のマンションに住んでいますが、今後の地震の備えを考えて、グッズなどを購入しました。

必要派メンバーからは誓子さん(大学1年)、妹子さん(42歳・家業手伝い)、鉄郎さん(76歳・農業)、メナンさん(22歳)です。不要派メンバーからは昇夫さん(36歳・メーカー勤務)、高村さん(54歳・メーカー勤務)、塩十郎さん(63歳・清掃パート)、トゥビッグさん(42歳)です。

メンバーは20、30代のメンバー、40、50代のメンバー、60代以上のメンバー、海外メンバーを選出しました。メナンさんはインドネシアの在住、トゥビッグさんは台湾に住むフィリピン人です。

 

まずは必要派メンバーからのプレゼンです。

>私は「東日本大震災」に被災されました。私は当時地元の中等教育学校に通う中学生で、発生当時は学校にいました。学校自体は建物の被害はありませんでしたが、津波などで交通網が寸断されました。しばらくは学校で避難生活を送りましたが、交通網がつながったところで、自力で歩き、途中で父親と会うことができ、父親の車で帰りました。父親と母親、小学生だった妹もけががなく無事であったことはとてもうれしかったです。尚、家も無事でした。この震災の教訓から、タンスなどの家具には金具で固定し、地震のグッズも家族4人分を購入しました。私は今は大学生になりましたが、大学では災害関連の学科で学んでおり、将来は災害関連の仕事に就きたいです。(誓子)

>私は新潟の地震にあいましたが、家屋や主人(信吉・45歳・鉄工所経営)の会社には被害はなく、家族もみんな無事でした。我が家では今後の地震に備えて、食料や寝袋などを購入し、家や主人の会社では地震で家具が倒れないように金具で固定しました。東南海トラフでは新潟に地震が来ることはないかもしれませんが、万が一に備えて準備しています。(妹子)

>わしは「熊本地震」で被災しました。被害に遭ったのは作業場にあるトラクター付近の屋根が壊れ、トラクターの一部がへこみました。家は屋根が落ちたり、家具が倒壊しましたが、家族みんな無事でした。建物とトラクターは修理に出し、修繕費用は掛かりました。半壊以上では県が負担してくれますが、一部損壊でしたので、完全に実費です。地震への備えですが、食料は家で育てている米や野菜があるので、それらがありますが、調理はガスや電気が必要ですので、もしもの場合は着火道具はいります。あと、寝袋や懐中電灯、携帯ラジオなど、地震が起きた際に必要なアイテムも家族全員分用意しています。やっぱり、地震は二度と遭いたくないですからね。(鉄郎)

>ぼくはインドネシアに住んでいます。ぼく自身はインドネシアの本島に住んでいますが、インドネシアにあるスマトラ島では2000年に地震が発生しました。2000年以降も地震が続き、2004年にはマグニチュード9.1の巨大な地震が発生し、多くの方が亡くなりました。2016年に入ってもマグニチュード7.9の地震が発生しました。インドネシアでは建物がとても古く、耐震の家に建て替えるのにも相当なお金がかかります。自分の家の備えは日本から地震用のアイテムを購入しました。建物の建て替えに関しては国が全面的に負担してもらいたいです。地震は世界各国で起こっていますから。(メナン)

 

他のメンバーからの意見があります。

>私は兵庫県内の私立大学で准教授をしています。私が勤務する大学では附属の幼稚園、小学校、中学校、高校、短大部、大学院がある総合学園です。兵庫では「阪神・淡路大震災」を経験しているので、その教訓を活かして、大学、学校では耐震設備が整った施設に建て替えました。地震の教育では幼稚園や小学校では震災関連施設の見学や体験授業をし、中学校・高校では震災の経験者をゲストに招いて、震災の被害状況について話し合ったり、大学では短大部、大学院と協力して、大学祭で震災のパネルの展示や学生たちがガイドしたりしています。現在、「阪神・淡路大震災」を経験した子どもはおらず、若者も大卒社会人以上の世代となりました。この震災を風化させないためにも、私の大学、学校で学んでいる子どもたち、若者たちに知ってもらう活動を続けてまいります。(竜次・43歳・大学准教授)

>私は東京にある大手機械メーカーに勤務しています。会社は東京の本社、支社は東京の工場、埼玉の営業所と工場、宮城の営業所、愛知の営業所と工場、大阪の営業所と工場、山口の営業所と工場、高知の営業所があり、海外でも支社があります。地震があった際の会社の取り組みですが、社員たちの安全を確保し、社員たちの家族の安否確認、避難訓練などを行っています。地震はどの場所でも起こりうることなので、万が一の備えを行うよう、社員たちに徹底しております。(ボタン・ビーグル・♀5歳)

 

不要派メンバーからの反論です。

>うちの地域では地震は起こらないので、関係ないです。(昇夫)

>家族がいる場合はともかく、自分一人なので…。(高村)

>わしは地震の被害は一度もないので、自分には関係ないし、そんな暇はありません。(塩十郎)

>備えって何をしたらいいのかわかりません。(トゥビッグ)

 

引き続き、不要派メンバーからのプレゼンです。

>私は阪神・淡路大震災に遭った兵庫から離れた滋賀に住んでいます。滋賀は今のところ大きな地震に遭っていません。しかもひとり暮らしなので、地震は関係ないと思っています。備えは特に必要ないですね。(昇夫)

>わしは「東日本大震災」で被災した宮城に住んでいます。家は新築のマンションに住んでいるので、大きな被害はありませんでした。会社は中小の食品メーカーに勤務していますが、会社も大きな被害はなく、1カ月くらいで仕事は再開しました。こんな大きな災害に遭ったのにもかかわらず、備えはしていません。家族がいるならともかく、わしは嫁と離婚し、子どもも社会人ですでに独立しているので、家族はほとんどいません。一人身の人間に備えなんているのでしょうか?(高村)

>わしは大阪に住んでいます。大阪は「阪神・淡路大震災」に被災した兵庫のお隣ですが、わしは大阪の下町に住んでいるので、地震の被害はほとんどありません。家では嫁と2人暮らしで、子どもたちはすでに独立しています。地震の備えは必要ないと思います。さっきも言った通り、地震の被害はないですし、地震の備えに対するお金もかけられないです。自分たちの生活だけで精いっぱいです。(塩十郎)

>私は台湾に住んでいます。台湾では2016年に「台湾地震」に遭い、多くの方たちが亡くなりました。地震の備えですが、全くしていません。台湾は古い住宅に住んでいる人もいれば、新しい住宅に住んでいる人もいます。うちの家では比較的新しい住宅ですが、地震の備えはどうしたらいいのかわからないし、経済的余裕もないです。(トゥビッグ)

 

他のメンバーからの意見があります。

>私は神奈川県内の公立中学校で教師をしています。神奈川では「東日本大震災」に遭いましたが、建物の被害自体はそんなに大きなものではありませんでしたし、私は東京に住んでいますが、東京も建物の被害はほとんどありません。被害と言ったら、電車が不通になり、「帰宅難民」になったくらい。学校では火災の避難訓練は毎年ありますが、地震避難訓練はありません。学校では保護者に対し、地震の備えはしてくださいと通達していますが、地震の備えをしている生徒の保護者はばらつきがあります。学校側の地震の備えもそんなにしていないですね。(秀彰・42歳・中学教師)

>わしは鳥取に住んでいます。鳥取でも2016年の秋に地震がありましたが、それほど大きな被害はありませんでした。会社での地震の備えですが、ほとんどしていません。会社を設立してからだいぶ経つので、いまさら耐震設備のある建物に建て替えるお金はないですし、会社の経営で精いっぱいです。(古木・58歳・メーカー経営)

 

必要派メンバーからの反論です。

>やっぱり地震に遭っていない地域でも地震の備えは必要だと思います!お金がないとか、そういう問題ではないと思います。自分たちの命がかかっていますから。(誓子)

>実際に大きな被害がないからそんなことが言えるんだと思います。ひとり暮らしだと誰も助けてはくれないので、地震の備えはひとり暮らしでも必要だと思います!(妹子)

>乾パンや水など、必要最低限の食料や毛布などあるもので十分だと思います。家具の固定金具はホームセンターでも売っているので、今からでもつけた方がいいですよ。(鉄郎)

>海外では最新の住宅のところもあれば、昔の住宅のところもあります。地震は世界各地で起こりうるので、必要最低限の備えは必要だと思います。(メナン)

 

以上で終了です!!ここで私がジャッジします。

結論は…今から地震の備えはしておきましょう!!

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地震は日本各地だけでなく、世界各地で起こっています。大規模な地震だと、取り返しのつかない被害が予想されます。

日本・海外と関係なく、必要最低限の地震の備えはしておきましょう。防災グッズを購入したり、家具を金具で固定したり、地震保険に加入したりと、今からでも万全な備えをしましょう。

地震保険は普通の火災保険の特約にはありませんので、火災保険とセットで地震保険を加入することになります。火災保険加入と同時に地震保険も加入しましょう。

 

今日はチャットジャッジ・第41回目「地震の備えは必要?不要?」をお送りしました。

 

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