梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

私立鳴海学院中学校・高校

こんにちは。信吾(高1)です。

今日の「学校・職場・地域丸かじり!」は「梅の実」エリアの「学校」をお送りします。

第3回目は「私立鳴海学院中学校・高校」をお送りします。

 

「鳴海学院」は南町にある男女共学の中高一貫校。周辺には「慶明大学附属病院」や「慶明大学」医学部などのキャンパスがあって、通学環境もいいです。

今日はあらかじめ学校へアポをして、学校側が校舎へ入る許可を得ることができましたので、早速入りたいと思います。

 

”こんにちは!”(生徒たち)

こんにちは。…全然知らない人でも必ずあいさつをする生徒たちがいますね。

 

学校は緑がいっぱい囲まれていて、中の設備も充実していますね。ぼくも私立に通っていますが、設備自体はぼくの学校とさほど変わりないですね。

目的地のとある教室に着きました。ここにこの学校に通う「梅の実」メンバーたちがいるので、早速入りたいと思います。

 

こんにちは!

>こんにちは!(全員)

「鳴海学院」に通う「梅の実」メンバーたちがいる中で、今回は代表して、真帆さん(高2)、修作(高1)、志央里(中3)、康介(中1)の4人です。

「梅の実」メンバーは全部で何人いますか?

>中1が7人、中2が2人、中3が2人、高1が6人、高2が3人です。高3はいません。ちなみにうちの学校では中1や高1という名前では呼ばず、「J1」「M2」と呼びます。カリキュラムが6年間を2年ごとに区切り、中1、中2は「ジュニアステージ」、中3、高1は「ミドルステージ」、高2、高3は「ハイパーステージ」で、それぞれ「J1」(中1)、「J2」(中2)、「M1」(中3)、「M2」(高1)、「H1」(高2)、「H2」(高3)と呼びます。(真帆)

みんな中学から通っているのですか?

>ほとんどが中学から通う子ですが、高校から入学する子もいます。ただ、進行具合が中学からの内部生と高校からの外部生とでは違いますので、M2の段階では内部生と外部生を別々のクラスにして、H1からは内部生・外部生と合流して授業を行います。(真帆)

この学校の特色は何ですか?

>生徒会っていうのはなくて、各学年に「自治会」という組織があります。自治会は校則や学校生活をすべて各学年の生徒が運営します。自治会のトップはH2(高3)ですが、J1からH1までの5学年でもそれぞれトップがいます。校則や学校生活でのルール決めは各学年の自治会代表たちが学年の垣根を超えて話し合い、ルールを作っていきます。中1だからこれを厳しくしろとか、高3だからもっと自由にしろとかの学年ごとの校則は禁止にしています。それぞれの学年の状況に応じて、それぞれが納得のいく校則や生活でのルールを自分たちで作ります。自治会では先生たちも立ち会いますが、基本的には先生たちの関与は禁止です。先生が間に入ってくると生徒たちの個性や自立を妨げます。ただ、問題行動が起こった場合はこの限りではないですが。(真帆)

校則や学校生活のルールをすべて生徒たちで任せるのですか?

>はい。私が入学した当初は最初は戸惑いがありましたが、6つの学年が一緒になってルールを作るのはとても新鮮で、この学校の一員なんだなっていう意識が持てますね。(志央里)

中1でも自由なルールはあるのですか?

>全部ではないですが、あります。例えばカバンですが、当初はリュックオンリの校則がありましたが、当時の中1自治会と話し合い、上の先輩たちとも話し合って、リュック以外のカバンでもOKになりました。(康介)

自分たちで訴えたことが自治会で通らなかったことはありますか?

>ありますね。ぼくが中1のときでしたが、別の生徒が私服登校を認めてほしいという案があって、それで各学年の自治会と話し合いましたが、見事に却下されました。ただ、修学旅行での自由行動では私服での行動はOKとなっています。(修作)

生徒が主体となったルール作りは全国的にも珍しいのではないですか?

>そうですね。一番下の学年の中1が先輩たちと対等に話し合って、ルール作りに参加するのは全国的にも例がないですね。というのも、その昔、女子校だったうちの学校では校則が非常に厳しくて、先生による管理教育が徹底されていました。それが原因で当時中1の生徒によるいじめ事件や高校バスケットボール部の暴力事件が発覚して、その後の入試では志願者数が大幅に激減しました。当時の先生たちが相次いで辞めていって、当時の校長も辞任しました。一時学校の募集を停止し、現在の校長が赴任してからは大幅な学校改革がはじまりました。自治会もその一つで、自治会のコンセプトは「生徒が主役」であること。生徒の存在がなければ、学校はありえないですから。(真帆)

先生たちの立場はどうなるのですか?あと保護者との関係はどうなのですか?

>先生はあくまで授業を教えることがメインです。学校生活ではクラス担任はありますし、部活動の顧問や学校行事でも担当の先生がいます。ただ、学校生活では生徒の安全管理や生徒たちではできないことを先生が行うだけです。保護者でも同様で、うちの学校ではPTAはなく、「保護者会」という組織があります。PTAでは学校の運営を保護者が行う学校が普通ですが、うちの学校では保護者の運営は一切ありません。保護者が関与すると生徒の自主性を阻害してしまいますし、他の学校のPTAでは保護者間のいじめなどいろいろ問題が起こっているではないですか。学校に通うのは生徒であって、保護者ではないのです。保護者会では保護者同士の親睦や文化祭などの行事参加での運営、各種講演会の企画・参加が主となります。生徒に任せた学校運営は先生の仕事を軽減したり、保護者が学校運営のために強制的に参加することがなくなるなどのメリットがあります。(真帆)

学校運営を生徒に任せるとなると、収拾がつかなくなって、やはり先生や保護者が必要になってしまうことってありますか?

>それはほとんどないです。あいさつをするなどの上下関係はありますが、基本的には6学年とも対等な立場です。うちの学校では生徒の自主性に任せる校風ですので、仮に勉強はできても、基本的な生活習慣ができない生徒は向いていないです。過保護の生徒もうちの学校では向かないですね。(真帆)

落ち着きがなかったり、中学生や高校生に必要な生活習慣が身についていない子だったら、厳しいですよね。同学年や先輩後輩間のいじめはありますか?

>ないですね。同学年でも先輩後輩間でもみんなフレンドリーですよ。(志央里)

>障がいや病気を持つ子に対しても一定の配慮はありつつも、ふだんの学校生活ではみんな同じです。ぼくですが、メンバーの優太(中1)とは同じクラスですが、優太は小さい頃から心臓の病気があって、小学生の途中で病気を克服しました。 学校ではこの近くの「慶明大学附属病院」での定期的な通院のために遅刻をしてきますし、長距離のランニングなどの激しい運動は制限されていますが、それ以外では普通の生徒と変わらないですね。クラスや部活では自分の病気のことを公表してから、みんなと話し合って、ここは一定の配慮をしよう、ここはみんなと同じにしようというルールを設けました。優太自身も特別扱いするのを嫌うので、彼のプライドを傷つけないことや周りも考慮しながら、お互いが納得のいくルール作りをしましたね。他のクラスでは発達障がいを持つ生徒がいて、学校生活ではコミュニケーションが苦手なところは配慮して、得意な分野をその子に任せることをしていますし、高校のクラスでは病気で腎移植を受けた生徒に対し、一定の配慮を行いつつも、クラスや部活の生徒と一緒に生活ができるルールを作っています。(康介)

>高校からの外部生はメンバーでは正司、春香、紗耶華(以上、高1)がいますが、彼らは地元の公立中学から進学した生徒で、最初はうちの学校のルールに戸惑いがありました。うちの学校と地元公立中学とではルールが全く違いますからね。校則の厳しい公立中学を卒業し、生徒の自主性に任せているうちの学校に入るのはかなりのギャップがあります。今はだいぶ慣れてきましたけどね。あと、芸能活動も認められているので、中学から進学した生徒の一人が小さい頃から子役をやっていて、高校生になった現在でも芸能活動を両立しながら、学校生活を送っていますね。ちなみに芸能活動をする場合は学校の許可が必要です。(修作)

クラスや部活でも一人一人の個性を認め合って、一定のルールを生徒同士で作っていくのはすごくいいことだと思いますね。他の学校ではなかなかない光景だと思います。あと、この学校を卒業した生徒たちは社会では活躍していますか?

>はい。卒業生の中には会社を設立した方やスポーツや芸能の分野で活躍している方もいます。6年間または3年間学んだことは今の社会で生かされていますね。うちの学校の先生はたくさんいますが、その3割がうちの学校の卒業生です!(真帆)

最後にどんな学校にしていきたいですか?

>「鳴海学院」の生徒として恥じない行動や態度を身につけていくことや他の学校にはない新しい学校づくりを目指しています。特にこの学校に入学する予定の小学生が「この学校に入りたい!」って思えるような学校にしていきたいですね。(真帆)

ありがとうございます!

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「生徒が主役」である学校づくりは他の学校も見習わないといけないですね。ぼくの学校でも校則は比較的自由な学校なので、一つ参考にしたいと思います。

 

さて、「学校」シリーズは年明けの1月にお送りします。次回は「梅の実」エリアの「職場」をお送りします。

以上、「学校・職場・地域丸かじり!」をお送りしました。

 

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