***出演***
奈々瀬(28歳・薬剤師)
後町(37歳・精神科医)
(一言)
私は都内の薬局で薬剤師をしています。仕事は薬の販売や病院の薬の説明や相談、薬の調合を担当しています。
薬剤師は「薬の専門家」で、薬剤師の資格がなければ薬の販売はできません。
薬剤師になるには大学の薬学部に進学し、卒業時に国家試験に合格しなければなりません。大学の薬学部はかつては4年制でしたが、現在は医師や歯科医師、獣医師と同じ6年制となり、6年間薬剤師の勉強をしなければなりません。
薬剤師免許取得後は調剤薬局やドラッグストアに就職して、薬の販売等をしますが、薬剤師の資格を活かして、製薬会社に就職をして、薬の研究開発をしたり、MR(医薬情報提供者)として、医師や歯科医師に対して、新薬の提供や提案をしたりします。
薬剤師の問題点としては、他の国に比べて医薬分業が進んでいないことです。
今の日本の医療は「医師絶対主義」で、医師または歯科医師が処方箋を発行し、それに従って薬剤師が薬の調合を行います。
しかし、海外では医師や歯科医師と薬剤師がそれぞれ別々に仕事をする「医薬分業」が当たり前で、診察や治療は医師や歯科医師が行い、薬剤師は患者の状態に応じて薬の調合と販売をします。患者に何か問題があれば、薬剤師が医師に対して忠告をすることができます。日本では医薬分業ができず、薬剤師は医師に従わなければ、薬を調合することができません。薬剤師は薬の専門家なのに、医師の指示に従うのはあまりにも矛盾すぎます!何のために大学の薬学部が6年制になったのかが意味がありません。
もう一つは薬剤師の雇用形態の問題です。多くが正社員ですが、中にはパートや派遣の方もいます。薬剤師の給料は正社員では月給20万円以上しますが、パートの場合は時給1,000円~1,200円以上で、他のパートに比べて時給は高いですが、正社員よりも安いため、待遇改善をする必要があります。薬局やドラッグストアの薬剤師の場合は薬の知識だけでなく、コミュニケーション能力も必要なスキルです。
現在はネットでも薬の販売ができますが、リスクが高い第1類医薬品以上の薬はネット販売はできないですし、薬剤師の資格のない一般人が「メルカリ」等で薬の転売をすることは法律で禁止されています。対面の販売でも登録販売者が薬の販売ができるようになっても、第1類医薬品以上の薬の販売は登録販売者ではできません。薬の販売は薬剤師の専売特許なので、薬の専門知識が必要なのです。
薬に興味がある方にはたまらない仕事です。薬剤師を目指している方は男女関係なく挑戦してみてください。(奈々瀬)
(他のみんなから一言)
>私は都内の薬局で薬剤師をしています。医師の処方箋に従って、薬を調合し、販売をしています。結婚しても続けられる仕事なので、毎日がんばっています。(美智代・41歳・薬剤師)
>私は今の高校で理系を専攻しているため、大学では手に職をつける学科を希望しています。一番目をつけているのが薬剤師で、結婚して出産しても長く続けられるし、薬の知識を活かせる仕事だと思います。(香代子・高2)
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