こんばんは。山中(31歳・広告代理店勤務)です。
いつものように行きつけのバーで飲みに行った。
場所は「Bar KENYA」。「梅の実」メンバーでもあるオーナーの賢也(32歳・バー経営)が経営するバーだ。
賢也「いらっしゃい!」
山中「やあ!けんちゃん(賢也のあだ名)、いつもの。」
賢也「かしこまり~。」
と、いつものようにビールをオーダーし、一杯飲む。
山中「く~っ!!うまい!!」
賢也「今日も仕事?」
山中「いつもと一緒。午前中に打ち合わせで、午後から作業。」
賢也「大変だね~。」
山中「いつもと同じじゃ飽きちゃうよ~。彼女もいないし。」
”ガチャ”
賢也「いらっしゃい!」
やってきたのは、同じく「梅の実」メンバーで、別の広告代理店に勤務する春田(32歳・広告代理店勤務)だ。
春田もオレと同じ30代で独身。
春田「よぉ!来てたのか。」
山中「仕事の帰り?」
春田「取引先との商談が終わってそのまま直帰。あ、ビールね。」
賢也「かしこまり~。」
”ガチャ”
賢也「いらっしゃい!」
次にやってきたのは、またまた同じく「梅の実」メンバーで、商社に勤務する美藤(34歳・商社勤務)と、美藤が勤務する会社のグループ会社である食品卸売会社に勤務する桧山さん(40歳・食品卸売会社勤務)だ。
美藤「賢也さん、オレビールね。桧山さんは?」
桧山「オレは…ウイスキーのハイボール。」
賢也「かしこまり~。」
美藤「あら!いつもの人たちが。」
山中「悪かったな。いつもの人で。」
賢也「2人は仕事はどう?」
美藤「いつもと一緒。いつものように外回り。」
桧山「オレは美藤のところへ遊びに行っているけどね。仕事の合間に。」
美藤「グループ会社だから、時々ね。桧山さんはオレと同じ会社にいたんだけど、4年前に今の会社に異動になったんだ。」
山中「へえ~、そうなんだ。」
”ガチャ”
賢也「いらっしゃい!」
「こんばんは!!」
初めての客。なんか見かけない客だな~って思ったら、「梅の実」の新メンバーになった4人が集団でやってきた。
秀吉(ぞう・♂7歳)、憲男(35歳・弁護士)、孝幸(32歳・麻酔科医)、稔(30歳・広告代理店勤務)の4人だ。
秀吉は中央町にある「早勢大学病院」に勤務する内科医で、弟は同じメンバーの家康(ぞう・♂4歳)。孝幸はこのバーにやや近い「慶明大学病院」に勤務する麻酔科医、憲男は同じメンバーの文子さん(41歳・弁護士)が代表を務める法律事務所の所属弁護士、そして稔はオレのライバル会社である、大手広告代理店の「電信」に勤務するコピーライターだ。
いずれも独身。でも稔は同じメンバーの梨沙(27歳・デザイン会社勤務)と付き合っている。あ、そういえば、桧山さんも新メンバーになったんだっけ。余談だけど(^_^;)、美藤も桧山さんも独身。
稔「テーブルに座りましょうか。」
孝幸「そうだね。」
秀吉「ここはいろいろなお酒がそろっているよ。冴島先生(37歳・外科医)が教えてくれたんだ。」
憲男「そ~なんだ。」
賢也「何します?」
稔「え…と、ビールもいいけど、カクテルもいろいろありますね。」
孝幸「どれどれ…あ、ホントだ。」
秀吉「一番おすすめはハイボールだよ。あとは、フルーツ系のカクテルもあるから、スイーツ代わりに飲んでもいいし。」
稔「へえ~。あまり甘くないのがいいんですけど。オーナーはどれがおすすめですか?」
賢也「そうだね~。あっさりとしたディタスプモーニとかはどう?グレープフルーツの味がほのかにするけど。」
稔「じゃあ…それで。みんなは?」
孝幸「ぼくはカンパリソーダで。」
秀吉「ぼくはモスコミュール。」
憲男「ぼくは…やっぱビールで。あと、すみません。他の飲食物の持ち込みは大丈夫ですか?」
賢也「うちはOKですよ。」
憲男「ありがとうございます!…あ…。」
と、4人はカウンターにいるオレたち4人に気付いた。
山中&春田&美藤&桧山「ど~も。」
稔「こんばんは。全然気が付かなくて。」
山中「全然。ここで静かに飲んでいますよ。」
秀吉「これも何かの縁ですよね。一緒に飲みましょうよ!大勢でいたほうが楽しいし。」
と、賢也も入れて9人で男子トーク。それ以外の客がいなかったしね。
オレは稔ら4人に最初の話で切り出した。
山中「仕事はどう?」
なんかいつもの定番(?)トーク。
稔「普通ですね。キャッチコピー作りに、クライアントらとの打ち合わせ、いつも同じ仕事をこなしていますけどね。」
秀吉「病院では神経内科を担当しているんです。」
美藤「神経内科?」
秀吉「主に「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」や「筋ジストロフィー」などの神経系の難病の治療や研究をしているんです。」
山中「あはは…ALSね…オレには分かんないや。」
孝幸「ぼくは秀吉とは別の大学病院で麻酔科を担当しています。」
春田「麻酔科って、手術のときのあの麻酔?」
孝幸「それもありますけど、「ペインクリニック」という各種の痛みの症状を取り除く治療も並行して行っていますね。」
山中「あはは…ペインクリニックね…それも分かんないや。」
憲男「ぼくは弁護士をしていますよ。」
山中「弁護士ね~。借金問題をやっているの?」
憲男「いいえ。うちは離婚問題などが中心ですね。借金問題も少しはやっていますが、専門ではないし。」
稔「山中さんは同業者ですよね。会社名は忘れましたが(^_^;) 同じコピーライターをしていると聞いて。」
山中「悪かったな。お前みたいに大きな会社ではなくて。春田も別の広告代理店で営業をしている。」
稔「そーなんですか。」
春田「別にいうこともないし。」
美藤「オレたちは総合商社とそのグループ会社に勤務している。」
山中「お前らには聞いていないし。」
美藤「ぐっう(・_・;)」
しばらくして、話は恋バナに。
稔「好きな人っていますか?」
美藤「いない。同じ会社の総務課にいる柚希(27歳・商社勤務)に片思いだけど、全然振り向いてくれない(T_T)」
桧山「美藤は柚希ちゃんのことばかり考えているんだよね~。オレも40を過ぎているのに、未だに彼女なし。」
春田「ドクターの2人も、安定した収入をもらっているから、彼女はいるんじゃないの?」
孝幸「いないですよ~それが。仕事に没頭していて、気が付いたら同級生たちに先越されちゃって。トシ(春田のあだ名。下の名前は敏顕)は好きな人はいるの?」
全員「トシ!?」
春田「あ、孝幸とは小学校時代の同級生なんだ。中学からは別々になって、それ以来会っていなかったよね。」
孝幸「そうなんですよ。同じ小学校だったんですけど、あまりしゃべったことがなくて。ぼくはとある有名私立中学に進学して、それ以来ですけど。」
秀吉「知らなかった~。そんな関係だったんですね。ぼくは大学時代に付き合っていた子がいたんだけど、別れちゃった(T_T)」
美藤「今は?」
秀吉「いないです。彼女募集中です(T_T)」
憲男「ぼくも彼女はいません。ぼくも仕事中心の生活ですし、大学を卒業してから5年間は司法試験の勉強で明け暮れていましたから。」
賢也「そうだよね~。仕事中心の生活をしていると、恋愛なんて忘れてしまうよね。」
山中「そうだ!今度「梅の実」女子メンバーを集めて合コンしようよ。」
美藤「いいね。いつにするの?」
山中「何人かを誘ってみるけど、日程が決まったら連絡するね。」
全員「OK!」
と、30代独身メンバーを集めて、合コンをすることになった。
女子たちは来てくれるかな?
ランキングに参加しています。ぽちっと押してください!