梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

みんなの受験対策(その9)

こんにちは。柿衛門(小4)です。

今週のおしゃべりカフェは「受験」・第9弾です。

受験は中学・高校・大学等のイメージが強いですが、小学校でも受験があります。公立小学校ではご存じのように受験はありませんが、私立や国立の小学校に入るためには受験があります。しかし、中学や高校などのように学力試験はなく、実技などが中心となります。

今日は3人のメンバーたちと一緒におしゃべりしたいと思います。

メンバーはぼく・柿衛門、景太くん(中2)、参平さん(38歳・狂言師)です。

 

柿衛門「今日の「梅の実弁当」です。献立はご飯(梅干し付き)、白身魚のフライ(タルタルソース・キャベツのせん切りつき)、里いもの煮物、ほうれん草のサラダ、漬物(たくわん)、果物(オレンジ)です。では、いただきます。」

3人「いただきます。」

柿衛門「おいしいです!揚げたてのフライがご飯に合いますね。」

景太「いろいろ入っていて、食べるのが迷ってしまいそう。」

参平「野菜が入っているので、体にもいいですね。」

 

~お弁当を食べ終わったところで、本題です~

柿衛門「今日は緑茶を飲みながらおしゃべりしたいと思います。今日のテーマは「受験」ですが、今回は小学校受験についてお送りします。この3人は小学校受験を経験しています。ぼくですが、都内にある「武蔵女子大学附属小学校」に通っています。お2人はどの小学校を卒業したのでしょうか?」

景太「ぼくは都内にある「慶明大学附属小学校」を卒業しました。今は系列の「慶明大学附属中学校」に通っています。兄(正太・高1)も小学校から「慶明」に通っており、今は「慶明大学附属高校」に通っています。」

参平「私は都内にある国立の「東西大学附属小学校」を卒業しました。中学は内部進学はせず、中学受験で「早勢中学校・高校」に進学。大学は「早勢大学」の人間科学部に進学し、いずれの学校も卒業しました。今は茂村一門の狂言師として、国内外で活躍しています。兄(守尊・40歳・狂言師)は小学校から「東都大学附属」に通い、大学は受験して「黄桃芸術大学」に進学しました。妹(良栄・36歳・主婦)は小学校・中学校は「聖泉女子学院」を卒業し、高校も同じ学校に進学しましたが、妹はその当時女優として芸能活動をしていた関係で、高校は中退し、「聖ソーレ学園」に転校して、そのまま卒業しました。大学はぼくと同じ「早勢大学」を卒業しています。」

柿衛門「ありがとうございます。景太くんは私立、参平さんは国立ですね。小学校受験は自分で決めたのですか?」

参平「うちは狂言師の一族なので、学校は名門の学校へ行くのがお約束となっています。自分が決めたって言うよりは親(守道・71歳・狂言師&佐栄子・72歳)が決められたレールにはめた感じですね。」

柿衛門「ぼくも同じです。親(俊行・38歳・公務員&十和子・37歳・主婦)が私立の小学校を希望しており、強制的に小学校受験のための塾に通っていました。景太くんもそうですか?」

景太「ぼくは逆で、自分から受験を決めました。理由は兄が小学校から今の学校に通っていたので、兄が学校生活がすごく楽しいことを話してくれるので、その影響を受けて、ぼくも兄と同じ学校に行きたいと決めていました。兄の場合は柿衛門や参平さんと同じように、親に言われて受験をしました。受験については兄が受験勉強をしているところを見ていたので、自分も同じように受験勉強をしていました。中学受験や高校受験とは違って、学力試験はなくて、数字や形を当てはめるパズルのようでしたので、夢中になってやっていました。」

参平「小学校の受験勉強ってパズルのような文字や数字、形の筆記試験が中心で、あとは工作や体育の実技、親子面接がありましたね。中学受験や高校受験は一部を除き、一人の闘いですが、小学校受験は子ども一人では無理なので、親も受験に加わるのが特徴ですね。受験勉強は一人ではなく、親が必ずいました。」

景太「やっぱり小学校受験は親も一緒でした。親子面接だけは父親も一緒に参加しますが、基本的には母親と一緒に受験勉強をしましたね。」

柿衛門「ぼくも一緒です。親子面接はお父さん(俊行)も一緒に面接の練習をしていましたが、受験勉強全体ではお母さん(十和子)と一緒です。お父さんは仕事で忙しいので、お母さんしか相手にする人がいないんですよね。」

参平「国立の場合は公立と同じように学費がいらないですが、私立はお金がいりますからね。家族の誰か一人が稼ぎ頭がいないと、私立の受験は不可能ですし。」

柿衛門「小学校受験のための塾には行っていましたか?」

景太「ぼくは行っていました。西町は小学校受験を希望する親子が多いので、家の近くの幼児教室で小学校受験のコースがあったので、そこで通っていました。塾の先生の話では「小学校受験なら「慶明大学附属幼稚園」に行った方がいい」って言われて、その幼稚園進学も考えていましたが、「慶明」の幼稚園は中央町にあって、スクールバスがなかったので、行くのをあきらめて、地元の私立幼稚園に進学しました。」

参平「「慶明」の幼稚園は小学校受験のための「受験幼稚園」なので、そこに行くと有利ですが、西町から通うのは車でないとダメなので、うちも地元の私立幼稚園でしたよ。おいっ子(一平・小6)は妹夫婦の教育方針で、「慶明」の幼稚園を受験しましたが、落ちてしまい、同じ中央町にある「早勢大学附属幼稚園」に進学しました。「早勢」の幼稚園は受験幼稚園ではありませんが、当時通っていた小学校受験の進学塾が近かったこともあって、「早勢」の幼稚園に通っていました。おいっ子は小学校受験で神奈川にある「学習学院小学校」に通っています。」

柿衛門「「慶明」の幼稚園は確かに遠いですよね。西町に住んでいる人にとっては。ぼくも地元の私立幼稚園でした。小学校の学校生活は楽しかったですか?」

景太「6年間の小学校生活は楽しかったですよ。公立と同じように週休2日制ですが、公立にはない英語教育もあり、理科もちゃんと実験もあるし、外に出て、植物や昆虫の探検などをやっていました。公立でも導入予定のプログラミングも通っていた小学校では早い段階からやっており、教え方もすごくうまい先生が多かったですね。給食は地元ホテルの料理人が作るものなので、味もすごくおいしいです!行事は運動会や学芸会、遠足、修学旅行など、とても思い出に残る6年間でした。中学・高校の文化祭にも参加することができて、中学・高校の学校生活にも触れる機会もありました。中学・高校も学校は楽しいですが、その代わりに小学校では土曜日休みだったのが、中学・高校では土曜日に学校へ行かないといけないですが(ワラ)。」

参平「国立は国立大学の附属校というカラーがあるので、生徒は実験台ですよ(ワラ)。卒業した小学校は「東西大学」の教育学部の附属校なので、教育学部の先生や学生の方が毎回来られます。先生が授業をするのがほとんどですが、学生が教育実習として、教壇に立つことが多いのが特徴ですね。それ以外は普通の公立小学校と同じです。ちなみに「東西大学附属小学校」は系列の附属中学校がありますが、附属高校がないんですよね。国立は学校によっては小中一貫教育や中高一貫教育を行っているところもありますが、「東西大学附属」は小中一貫の制度がないので、仮に内部進学でも受験をしないといけないんですよ。附属中学に進学しても附属高校がないので、高校受験で公立進学校や私立高校を受験しないといけないんですよ。親はそれが嫌だったので、中学受験で私立の一貫校を受験しろって言われて、中学受験で「早勢」に進学しました。」

柿衛門「国立はこういった不利な制度があるんですよね。ぼくは今の学校は私立ですが、中学・高校は系列の「武蔵女子大学附属中学校・高校」がありますが、そこは女子校で、女子しか進学できないんですよ。男子は全員中学受験をしないといけないんですよね。それで今は中学受験のための塾に通っています。」

景太「「慶明」や「東都」、「学習学院」とかは受験しなかったんですか?」

柿衛門「ぼくは今の学校が第1志望で入ったのですが、まさか今の学校が男子のみ受験学校とは思わなかったですね。」

参平「兄と同じ「東都」を第1志望として受験をしたのですが、落ちてしまって、滑り止めで受けた「東西大学附属」に泣く泣く進学したわけです。地元公立の「西小学校」への選択肢もあったのですが、親は公立進学は断固反対していたので。」

柿衛門「ぼくの親も公立進学を嫌がっていました。「西小学校」は西町に住む普通の親たちにとっては評判のいい学校ですが、いじめや不登校が多くて、他の私立小学校に転校した生徒もいるそうです。」

景太「「西小学校」よりも「西中学校」の方が評判が悪いみたいですよ。校則も厳しくて、いじめや不登校も多いので、生徒は「西中」を敬遠する子もいるみたいです。「西小学校」も「西中学校」と似たような風土なので、あえて私立や国立を受験する親子がいるのも事実ですね。うちの親も「西中学校」の校区は行かせたくなかったので、ぼくたち兄弟にあえて私立の小学校を受験させたんだと思います。」

参平「同じ西町でも「南高小学校」や「桜桃小学校」、「西北中学校」とかは比較的評判がいいんだけど、あの地域でも小学校受験や中学受験をする親子が多いんですよね。西町の公立に限らず、東京では公立全体の評判が悪いから、教育環境が整った私立を選ぶ親子が多いです。公立高校は「中央高校」の評判はいいですが、他の学校はあまりよくないしね。」

柿衛門「公立は限られた地域の中で集まる子どもがほとんどなので、人間関係も狭いしね。その点私立はいろいろな子が多いし。」

景太「私立は金持ちの子どもが多いですね。普通のサラリーマンの家庭もいますが、多くが父親が大きな会社の社長や役員、医者や弁護士がほとんどで、中には芸能人の家庭の子もいます。同級生は金銭感覚がルーズな子がいますが、そういう子はごく一部で、親の教育方針で、お金をたくさん使うのはダメですし、学校でもお金をたくさん使う買い食いなどは禁止されています。友達は中学を通じて自分と似たような子が多いですね。」

参平「うちの兄と妹もそういった家庭が多いですよ。私ら一族も芸能人の家庭ですから(ワラ)。あまり小学生の段階からお金を使う遊びとか買い食いなどをするのはよくないですね。国立は公立と似たような友達が多く、落ち着きのない子が多いです。ただ、公立とは違い、頭のいい子が多いので、公立ほど暴れる子がいないですね。附属中学校への内部進学の受験や中学受験が近づく6年生では受験勉強で忙しくて、いじめをする暇はないですね。」

柿衛門「では、受験対策ですが、3人とも塾で勉強していたと思いますが、どんなことをしていますか?」

参平「中学受験や高校受験とは違い、学力試験はないので、文字や数字、図形の筆記テスト、図工や音楽などの実技テスト、体育の実技テストや運動能力テスト、親子面接が中心です。テストの内容は親子面接以外では学校によって異なります。筆記テストはその学校の傾向と対策がわかれば、簡単にできます。パズルのように楽しく解くことを考えると、受験勉強のつらさは考えなくなりますよ。実技テストは重視しますが、実技の場合は得意な子と不得意な子に分かれるので、学校側はある程度は考慮されます。問題は親子面接で、子どもへの質問はこの学校を選んだ理由や趣味や特技などをきちんと答えなければなりません。そういう練習を親子でみっちりとやらなければなりません。面接当日に面接官が質問されたとき、答えられない子どもや練習したことと違うことを話す子どもがいたら、真っ先に不合格になります。親はその練習を子どもとともにやらなければなりませんが、その親が厳しくしたことで、子どもが受験を嫌がってしまうので、厳しく叱りつけるのは絶対にダメです。あとは小さい頃からの日常生活のしつけや教育が合否に左右されるので、親の教育力が問われます。うちの家はしつけにはすごく厳しいので、礼儀作法も学ばせられました。参考ですが、親への質問は家庭での子どもの教育方針や父親(または母親)の仕事や会社、年収などを聞かれます。小学校受験は両親ともに受験をしないといけないので、父親(母親)が仕事で来れなかったらダメですし、一人親の家庭や家庭環境が悪い家庭は受験はできても、学校の方針で不合格になる場合があります。」

景太「ぼくも一緒ですね。うちは父親が国家公務員ですが、官僚ではない普通の一般職員です。ある程度の年収がなければ私立は厳しいですね。」

柿衛門「ぼくも同じです。ぼくだけでなく、親も結構苦労したと思います。最後に進学した小学校以外で受験した学校はありますか?」

景太「「慶明」が第1志望で、第2志望で「東都」を受験しました。結果は両方とも合格しましたが、兄のいる「慶明」に決めました。」

参平「先ほど言った通り、第1志望で「東都」、滑り止めで「東西大学附属」と「学習学院」を受験しました。結果は私立の2校は落ちてしまい、「東西大学附属」だけが合格しました。」

柿衛門「ぼくは今の学校が第1志望だったので、滑り止めは「東西大学附属」を受験しました。結果は両方とも合格しましたが、親と相談して今の学校に決めました。小学校受験は東京ではメジャーになっていますが、全国的にはまだマイナーで、他の道府県は未だに公立に通う子がほとんどです。公立以外の選択肢として、私立や国立小学校の受験もアリだと思います。」

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(左から景太、柿衛門、参平)

 

次回は大学受験・高校受験・中学受験について、受験生だったメンバーの親たちが受験事情について語ります。誰が登場するのでしょうか?

 

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