こんばんは。理(おさむ・高2)です。
オレが住んでいる東京はなんか暗い。
「梅の実」で知り合った同学年の明(高2)と一緒に2ピースバンドを組んで、路上で歌っているけど、ここのところ見に来てくれるお客さんが少なくなってきた。
節電で明かりが暗くなって、みんな夜に出かける人たちが少なくなってきたんだ。
明「理、ここのところお客さんが来なくなってなんかさびしいね。」
理「そうだよね。撤収してご飯食べに行こうか?何がいい?」
明「焼き肉がいいね!」
と、2人で焼き肉屋へ行くことになった。そして…。
「おおーい!」
と、振り返ると、チャイナ(くま・♂3歳)と美穂とサオリ(以上、高2)だ。
オレは進学校の「中央高校」に通っているけど、チャイナは北町の「さくらんぼ高校」に、明と美穂、サオリは同じ北町の「北高校」に通っている。
美穂「どこ行くんだよ。」
明「これから焼き肉食べに行くけど、みんなも行く?」
3人「賛成!!」
場所は東町にある韓国料理店。
メンバーのソナ(17歳)の家族が経営する店です。
ソナのオモニ(お母さん)「いらっしゃい!」
理「こんばんは!」
5人で席について、カルビなどを注文した。会計は5人でワリカン。
チャイナ「うまい!久々に肉食った!」
明「う~ん、カルビがうまい!!」
サオリ「久々だよね。みんなでご飯食べるの。」

理「あのさ、ここのところ、路上ライブのお客さんが少なくなってきてしまって…節電の影響かな?」
美穂「みんなどこも節電、節電で、水もカップラーメンもない。」
チャイナ「オレんちも節電で、毎日たまんね~よ。放射能物質も問題になっているし。」
サオリ「ウチも節電に協力したけど、いい加減に限界だよ。これから暑くなるし。他のメンバーもファミレス行くの少なくなってきたな。」
理「大人メンバーたちも大きな飲み会自粛しているし、少人数で細々とやっているしね。」
サオリ「夜の仕事をしている人たちはどうなるの?かおる姉さん(高3)が仕事がないって嘆いていた。」
明「賢也さん(32歳・バー経営)のところは営業しているけど、あげはさん(23歳・キャバクラ嬢)のところは開店休業中との話を聞いた。下っ端のキャバ嬢たちはもうクビになった。かおるさんもその一人。」
美穂「かおる姉さんもクビ!?節電するとこんなひどいことになっているよね。めちゃくちゃだよ!」
チャイナ「震災のせいだよね。みんな自粛、自粛ばかりで。みんなストレスたまっているよ!学校でも荒れているよ。」
明「チャイナ、うちの学校も。もともと「教育困難校」と呼ばれていた学校だから、みんな授業中好き放題。」
サオリ「いつも美穂としゃべりまくって、授業中お菓子ばかり食べているよね。」
理「オレのところはさすがにそんなことはないけど、でもみんな自粛が原因でストレスがたまっている。真矢(しんや・中1)らが通う中学校では学級崩壊になっているみたい。」
美穂「ウチらだけでなく、みんな自粛によるストレスだよね。ワイワイ騒げないし、自粛なんかやめちゃえばいいのに。」
チャイナ「何でも「右へならえ」の精神だよね。」
明「早く元の生活に戻してほしいよ!!」
全員「そうだよね!!」
みんな愚痴ばかり。パーティとは言えないけど、久々のお肉にストレス発散できた。
ソナ一家の店も少し売り上げ伸びたかな?
震災で節電しなければならないことはわかっているが、もういい加減に自粛はやめてほしい!!
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