梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

アンダーを見習え!!

こんばんは。理(高2)です。

「梅の実」の元メンバーの尚古(33歳・看護師)が無断で会を開き、それを「梅の実」の現メンバーと元メンバーを呼んで、盛大に開催していたことが分かった。

そのうわさはたちまち「梅の実」メンバーに広がり、大きな問題となった。

 

それでメンバーの拓矢さん(40歳・IT関連会社勤務)が今いる「梅の実」メンバー全員を集めて、オンラインチャットを開いた。

 

~ここからはオンラインチャットによる会話です~

拓矢「「梅の実」を永久追放した尚古の会に参加したのは誰だ?」

「梅の実」メンバーたち「…。」

拓矢「答えろ!!」

秀子(53歳・飲食店パート)「理緒子さん(42歳・学芸員)です。」

「梅の実」メンバーたち「え…?」

理緒子「私行ってません!!何を言っているんですか?」

拓矢「「梅の実」を永久追放した尚古の会に参加したのか?」

理緒子「本当に行っていません。全部ウソです。尚古さんとも会っていません。」

秀子「ある方から、尚古さんの会に参加した「梅の実」メンバーが何人かいて、その中の一人に理緒子さんがいました。」

亜沙美(26歳・看護師)「尚古さんはあの事件でうちの病院を辞めたそうよ。」

香奈(中2)「マジで!?今無職?」

亜沙美「話によれば、知人の紹介である精神科クリニックで看護師として働いているわ。そのクリニックの院長が反ワクチン派で、もともと本業の精神科の診察以外に、コロナワクチンのデトックスのお茶を高額で販売し、そこで金もうけをしているの。病院ではマスク着用はお断りのところで、尚古さん自身も反ワクチン派だったから。」

環奈(22歳・看護師)「そういえば、尚古って、ワクチン打ってなかったよね。」

マドレーヌ(ぶた・♀3歳)「コロナワクチンのデトックスのお茶!?」

理「知ってるのか!?」

マドレーヌ「その先生は知らないけど、お母さん(ダンゴ・ぶた・♀10歳)が私たちきょうだいにそのお茶を飲ませようとしたの。」

チャイナ(くま・♂3歳)「こないだオレが家に帰ろうとした時にチャンポン(ぶた・♂3歳)とマドレーヌとぶつかって、たまたまいたアンダーの綾(高2)と颯輔(小5)のきょうだいと遭遇して、マドレーヌたちに話を聞いたら、綾たちがそのお茶の正体を教えてくれたんだ。」

水蓮(ポニー・♀2歳)「何で綾たちのことを知っているの?」

チャイナ「オレの家の向かいに綾たちの家のマンションがあるんだ。」

明(高2)「チャイナとはご近所かよ!!」

沙由美(中2)「綾さんって、反ワクチン派?」

チャイナ「いや、綾はすでにワクチン3回を打っている。颯輔もこないだワクチン2回接種が終わったばかりだ。」

理「なんであいつらがコロナワクチンのデトックスのお茶のことを知っているんだ?」

チャイナ「話を聞いたら、アンダークラブでコロナの感染対策やワクチンの情報をまめに勉強会をして、反ワクチン派が集めている情報をファクトチェックをしているんだ。そのファクトチェックをしたものの一つに、今回のお茶が含まれていたんだ。」

秀子「勉強会…。」

亜沙美「アンダークラブはコロナの勉強会をやっているんだね。「梅の実」なんて、コロナの勉強会なんて一切ない。」

ピグモ(カバ・♂4歳)「「梅の実」でもコロナの勉強会をしようとしたのに、造反組の元メンバーに反対されて、できずのまま。一部のチームや地域では勉強会をやっているところが少しあるだけ。」

理「てか、チャイナは綾たちの家に行ったことがあるのか?」

チャイナ「実は何回かはある。マドレーヌたちの件も含めて。」

明「お前、裏切り!?」

チャイナ「そんなんじゃねーよ!!アンダーではリモートをフルに使って、東京のメンバーのみならず、他の地域や海外のメンバーたちとも交流を続けているんだ。しかも子どもから大人までいろいろな年齢層が集まってだ。最近では屋外の少人数のイベントや少人数での飲食店の会食が解禁されたけど、それでもコロナ対策はオレらよりもかなり徹底している。毎朝健康チェックがあって、検温やPCR検査、今日の体調についても細かくチェックしているんだ。」

水蓮「毎朝の健康チェックも!?」

拓矢「これはかなり徹底しているな。」

チャイナ「それに、アンダークラブも入ってからずっと仲がいいわけではなかったんだ。」

沙由美「どういうこと?」

チャイナ「アンダーも最初の時はどこもまとまりが悪くてめちゃくちゃだったんだ。ケンカもあったし、自分勝手なやつらばかりだった。綾は「これではダメだ!」って思い、自分で取扱説明書を作って、みんなにも配って、自分の得意・不得意を把握してもらって、のちに他のメンバーも取扱説明書を作って見せあいっこをして、自分や相手を知る努力をしたんだ。それぞれのチームごとでどう仲良くしたらいいかを話し合って、試行錯誤をしながら、今の形ができあがったんだ。特に三重はアンダークラブの各チームでは一番仲が悪かったらしくて、全員がまとまるまで時間がかかったんだ。」

水蓮「三重って、こないだの決闘に登場したよね。」

香奈「確かに。最初会ったときは仲良しだったのに、結成した当初は仲が悪かったんだ。」

理緒子「それより、会費を何とかならないですか!?今すぐに無料にしてもらいたいです!!」

拓矢「それはできない。」

理緒子「何でですか?」

拓矢「うちの運営のためには必要だ。会費は「梅の実」の経理担当がやりくりしているので、クリーンな運営のためには必要だ。」

理緒子「そんなの理解できません!!」

秀子「確かに「梅の実」の会費は高すぎます!私は7人家族でも高い会費を払わなければならない。みんな給料が低い中、毎月会費を払ってやっていくのは正直しんどいです。」

拓矢「だったら副業や投資をして、たくさんお金が入る工夫をすることが大事じゃないのか!?私自身も家族分の会費を払っているのに、何でお前らだけが嫌々を言うのは筋違いだと思え。」

ピグモ「うちは残念ながら財政難です。しかも尚古さんからお金を奪われたせいで、信用を失っている。子どもたちは安い金額にしていますが、大人は高い金額に設定しているのは、財政が苦しくて高いお金でないとやっていけないことを理解していただきたいです。」

秀子「せめて大人だけでももう少し安くできませんか!?みんな給料がなくて苦しい中続けているんですよ。」

ピグモ「アンダークラブも「梅の実」と同様に高い会費を払ってやっています。彼ら彼女らも同じように給料が少ない中でやりくりしています。アンダークラブができていることを「梅の実」でもできないわけがないのです。」

理「てか、尚古が奪った金っていくら?」

拓矢「経理担当に話を聞いたら、1,000万円だ。」

明「1,000万!?」

沙由美「お金は返しているんですか?」

ピグモ「ご主人の新悟さん(34歳・メーカー勤務)が全部肩代わりになってお金を返しています。当の尚古さん本人は一切お金を返していないです。いや、一切返さないです。」

環奈「ご主人に借金の肩代わりになって、自分は贅沢三昧。本当に呆れますよね!!今すぐに被害届を出して、尚古を逮捕させましょ!!」

拓矢「私もそうしたいが、ご主人が警察に通報しないでくれって言われたんだ。」

沙由美「何でですか?」

拓矢「子どもたち(来々愛・6歳&紗来々・3歳)の将来に傷をつけたくないからだそうだ。尚古が逮捕されると、子どもたちが通っている保育園でいじめに遭う恐れがあるから、警察には一切通報しないでくれって言われたんだ。」

大作(32歳・フリーター)「じゃあ、あの女の借金の肩代わりをオレら大人が負担しなけらばならないってことかよ!!」

秀子「そんな…。」

拓矢「うちはそういう事情だから、高い会費を払わなければならない。すまないと思ってる。でも、生活できないから会費払いたくないって言うのはわがままだ!!今はさまざまな副業があるし、投資も可能だ。」

秀子「副業なんて無理です!!子どもを寝かしつけたり、毎日の家事で忙しいです。それに昼間は仕事がある。とてもじゃないけど、しんどいです。」

拓矢「アンダークラブも限られた時間の中で副業をやっている。アンダークラブにできていることを、「梅の実」でもできないわけがない!!アンダーを見習え!!」

 

大人たちの高い会費の理由が、まさかの尚古が奪った金の肩代わりとは…。

1,000万円…これ、いつまで返すんだ!?

 

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