梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

みんなの受験対策(その13)

こんにちは!風弥(かずや・高2)です。

今週のおしゃべりカフェは先週に引き続き、「受験」・第13弾です。

大学受験は今真っ只中。それぞれの進路に向かって自分の希望する大学を受験する生徒や浪人生もいると思います。

今日は3人のメンバーたちと一緒におしゃべりしたいと思います。

メンバーはぼく・風弥、卓磨さん、清さん(以上、大学1年)です。

 

風弥「今日の「梅の実弁当」です。献立はご飯(梅干し付き)、野菜と豚肉のロールかつ(ソース、キャベツのせん切りつき)、ほうれん草のごまあえ、にんじんとコーンのグラッセ、漬物(たくわん)、果物(りんご)です。では、いただきます。」

3人「いただきます。」

風弥「今日は野菜を巻いたロールかつです。家でもよく食べるので、大好き。おいし~(*^。^*)」

清「ぼくは2度目ですが、一人暮らしにはこの弁当はありがたいです。」

卓磨「初めて食べましたが、おいしいです。一応自炊はしていますが、なかなかうまくいかないです。」

 

~お弁当を食べ終わったところで、本題です~

風弥「今日は緑茶を飲みながらおしゃべりしたいと思います。今日のテーマは「受験」で、ぼく自身も来年は受験を控えています。お2人はどの大学に進学したんですか?」

卓磨「ぼくは国立で、「東西大学」に通っています。専攻は教育学部・小学校教員養成課程で、算数分野を専攻しています。」

清「ぼくは私立です。地元にある「同志館大学」に通っています。専攻は経済学部です。」

風弥「ありがとうございます。「同志館」はうちの姉(夏生・大学2年)が通っています。」

清「そうなの?今度会ったら弟に会ったよって言うね。」

風弥「ありがとうございます。ちなみに中学受験と高校受験は経験していますか?」

卓磨「ぼくは中学受験で、北海道にある「札幌セガール」に進学し、高校まで無事に卒業しました。今は大学進学のために親元を離れていますが、中学から「開布」に通う弟(風磨・高1)がいるので、兄弟2人で弟が通う学校近くのマンションで共同生活をしています。」

風弥「「セガール」なんですか。あそこは寮生活とか厳しくないですか?」

卓磨「ぼくは実家で生活をしていたので、寮生活はないですが、同級生の中には寮で生活をしている子が多かったので、1日の管理が厳しいと聞きました。寮は中学生用の寮と高校生用の寮があり、それぞれ寮の先生がいるので、起床から就寝まで事細かに管理しています。朝と晩は寮の食事がありますが、昼は学食で、寮生専用メニューがあります。寮では勉強の補習があるので、自由時間が少ないです。実家に帰る日は年末年始かゴールデンウィーク、お盆休みしかないです。」

清「マジで?めちゃくちゃ厳しいじゃん。」

卓磨「そうなんです。中学生が一番厳しくて、高校生は学年が上がるにつれて厳しくなくなります。中学生と高1、高2はグループごとの部屋ですが、高3は受験が近づくので、ひとりひとりに個室の部屋が用意されており、寮での勉強も自分一人でやる時間が増えてきます。」

風弥「うちの学校は寮がないから、その分親と一緒が多いですけど。」

卓磨「風弥くんはどこの学校に通っているの?」

風弥「ぼくは「龍馬」に通っています。「開布」に次いで2番目にレベルが高い学校なんですが。うちの家族はみんな中学から私立に通っていて、妹(唯純・中2)が父親(功路・51歳・中学高校教師)が校長を務める私立に通っています。ちなみに姉と母親(珠樹・43歳・主婦)も父親の学校の卒業生なんですよ!」

卓磨「マジですか?じゃあ、お父さんの学校には行かなかったの?」

風弥「父親の学校は女子校なので、さすがに男のぼくは通うことができないので、父親の教育方針で、勉強の厳しい上位の学校を目指せって言われて、それで第1希望で「龍馬」を受験して合格しました。ちなみに父親は「同志館」の中学・高校の卒業生で、「同志館大学」への内部進学はせずに、受験で「学習学院大学」の理学部に進学し、そのまま卒業しました。卒業後は今の学校で数学の教師を経て、今の校長の仕事をしています。」

卓磨「さすがに男が女子校へ行くのは厳しいよね。清は中学受験だったの?」

清「ぼくは高校受験です。実家は秋田なので、地元の公立高校に進学して、そのまま卒業しました。小学校と中学校は地元の公立ですね。秋田は私立の学校があまりないので、受験勉強は厳しかったです。公立の中高一貫校はありますが。」

卓磨「大半が地元の学校で、高校受験を経験する子が多いですよね。ぼくの故郷の北海道でも地元の学校の子が多いです。」

風弥「今の大学に入って一番よかったことは何ですか?」

卓磨「勉強のレベルが違いますね。研究施設も充実してて、勉強ができる環境が整っているのが大きいです。ぼくは教育学部を専攻していますが、近くに「東西大学附属小学校」があり、そこで教育実習を受けたりします。」

清「やっぱり部活です。部活ではアメリカンフットボール部に入っていますが、全国大会で活躍している実績があります。」

風弥「部活は高校から入ったのですか?」

清「いえ。高校ではラグビーをやっていました。もともとアメフトにあこがれて、アメフトの強い大学を目指していたので、その中から今の大学にしました。ラグビーもアメフトと似たようなものですので、ラグビーも好きでした。中学のときは野球部でキャッチャーをしていました。」

風弥「すごいですね。卓磨さんは部活は何を入っていますか?」

卓磨「ぼくは入っていないですね。中学・高校では数学部に入っていましたが。」

清「数学か。ぼくは苦手ですね。」

風弥「ぼくも数学は苦手です。父親が数学の教師なので、わからないときは父親にいつも教えてもらっています。」

卓磨「ぼくは得意な方です。確かに数学が苦手な人は多いですね。逆にぼくはスポーツが苦手なんですよ。体育祭もそうですが、中学生のときは北海道の海を3kmも遠泳をしなければならない行事があって、それがすごく嫌でした。ぼくが高校生になった時は遠泳の行事で1人の生徒がおぼれて死ぬ寸前になってしまったことが原因で、遠泳がなくなり、代わりに函館の山の登山になりましたが。」

風弥「遠泳ではないですが、学校で2時間目と3時間目の休み時間の間に「龍馬体操」という体操をしなければならない儀式があって、生徒全員が体操服の半ズボンのみの上半身裸で体操をしないといけないんですよ!!それも6年間ずっとですよ!!マジで嫌です!!」

清「マジで~。女性教師はいるんですか?」

風弥「いますよ。大半がおばさんの教師ですが、中には若い女性の先生もいるので、ちょっと恥ずかしいです(-_-;)」

卓磨「上半身裸で体操するのは嫌だね~。しかも思春期真っ只中なのに。」

風弥「本当に。話は変わって学食とかはありますか?」

卓磨「あります。カフェテリアを中心に、カフェやファストフードなどがあります。大学生協もあり、食料品や日用品、文具が通常よりも安く変えるので、一人暮らしにはありがたいです。マンション暮らしで自炊をすることがあるので、モノが安いと本当に助かります。」

清「うちもあります。通常のカフェテリアに、カフェなどがあります。大学生協もありますね。ぼくは一人暮らしですが、大学の寮で生活しているので、食事は寮が用意してくれますが、掃除や洗濯は自分でやらないといけないです。」

風弥「寮はグループでの部屋ですか?」

清「1年~4年まですべて個室です。4年間住むことができますが、途中からマンションに引越しして、一人暮らしをする学生もいます。」

風弥「今の大学に入って失敗したと思うことはありますか?」

卓磨「そんなに失敗したって思うことはないですね。教育環境は整っているので、満足していますが、日本最高峰の大学なので、学生は私立中高一貫校のトップ校や公立進学校の出身者が圧倒的に多いです。学生の雰囲気としては勉強癖が残ったまじめな人が多いですね。」

清「やっぱり私立なので、学費が高いです。学費は親(忠茂・47歳・メーカー勤務&那遠子・45歳・製造パート)が出してもらっており、学費以外に寮の費用も出してもらっているので、絶対に卒業しないといけないですね。あと、今度は妹(佳保里・高2)の大学進学の費用もかかってしまうので、親は余計大変だと思います。」

卓磨「国立でも学費はかかりますね。私立みたいに高くはありませんが、年々学費は高くなっているので、本当に大変です。ぼくのところもぼくの大学の学費と弟の高校の学費も親が出しているので、親の期待に応えないといけないですね。海外ではフィンランドアイスランドなどは大学の学費が無料で、他の国でも給付型奨学金が充実しており、実質的には無料で大学に行くことができます。日本は貸与型奨学金が主流で、給付型奨学金はごく一部の人しか受けることができません。ぼくのところは奨学金は受けていませんが、清は奨学金は受けていますか?」

清「ぼくも貸与の奨学金を受けています。今はお金がもらえるので助かっていますが、卒業後は返済をしないといけないので、あとが地獄ですね。うちの大学の卒業生の中には奨学金の返済ができなくて、自己破産をした人がいます。」

風弥「自己破産…それだったら嫌ですね。何で給付型の奨学金が少ないのですか?」

卓磨「日本政府が幼稚園から高校までを含めて、教育にお金を投資しないのが大きな問題です。他の国では教育に莫大なお金をかけているのに、日本は公共工事のお金や軍事費のお金には莫大なお金をかけて、学校教育や年金などの社会保障にはお金を年々削っているんですよ!教育の予算は国公立の義務教育だけにお金をかけており、他の学校ではお金を一切かけておらず、学費を払わなければいけませんでした。何年か前に旧民主党政権が高校の授業料の無償化が決定した以降は国公立の高校では一部世帯を除き、無料となりました。幼稚園や保育園の無償化は今年実施することになり、幼稚園と保育園、高校ではやっとお金をかけてくれましたが、大学ではまだまだです。大学や専門学校に対して、給付型奨学金を新設する予定ですが、希望者は1つの高校で学年でトップの成績の子でしか受けることができないそうです。」

風弥「学年でトップの子しかできないなんて、ほとんどの子は貸与の奨学金しかないですよね。」

清「それが日本の現実なんだよね。今の安倍政権では戦争に向けた軍事費を莫大に使って、学校教育や年金、生活保護、医療費などは対象者を減らしたり、予算を削ったりしているんだよね。」

卓磨「それらの問題の解決を、ぼくたち若者が声を上げて言わないといけないし、政治を監視しないといけない。しかし、ほとんどの若者は選挙には行かないし、どうせ選挙に行っても何も変わらないとあきらめている人が多いんですよ。それでは今の政権の思う壺になってしまう。」

清「そうだよね…って言っているぼくも選挙に行っていないし…。」

卓磨「政権与党も最悪だけど、野党もまともな党がないしね。本当に国民のために必死で働く政治家がいないのも大きな問題ですよね。」

風弥「ちょっと政治の話になってしまいましたが、ここで大学の受験対策はしていましたか?清さん。」

清「ぼくは一般入試で受験しました。今の大学と「早勢大学」、兵庫の「阪神学院大学」を受験し、今の大学だけ合格し、他の大学は不合格になりました。受験対策は予備校での勉強が中心で、過去の大学受験の問題を解いたり、予習・復習をしました。入試は普通の私立大学の入試だけで、センター試験は受けていません。」

卓磨「ぼくも一般入試です。受験対策は清と同じです。あと、高校が私立の中高一貫校で、大学受験勉強に力を入れている学校なので、高3のときは大学受験対策の特別講習を受けていました。1月にセンター試験を受験し、「東西大学」の合格ラインの成績となり、2次試験で「東西大学」を受験しました。私立では「東京教育大学」と「早勢大学」を受験しました。結果は全て合格し、両親と相談し、「東西大学」に行くことに決めました。ちなみに卒業した高校で「東西大学」に合格した生徒はぼくを含めて20人以上いました。兄弟校である大分の「セガール高校」では「東西大学」合格者は80人以上でした。」

風弥「ありがとうございます。最後に将来の夢を教えてください。」

清「大学を卒業したら、地元・秋田に帰って、地元の会社に就職をするか公務員を目指しています。今は地方公務員試験の勉強をしています。将来は社会人として仕事をし、親に恩返しをしたいです。」

卓磨「ぼくは小学校の先生を目指しています。小学校は地元の公立小学校を卒業しましたが、卒業した小学校ではいじめがあり、同級生の一人がいじめられ、それを苦にその子が近隣の小学校に転校しました。ぼくはいじめを止めようとしましたが、勇気がなくて見て見ぬふりをしていました。あの時、何で止めに入らなかったのだろうって、すごく後悔をしました。もし教師になったら、いじめを止めさせたり、自分も子どもたちのいじめをしない、子どもたちの目線に合わせた接し方をしたいです。いじめにあったら、大人になってもその傷は消えることはありません。楽しいと思える学校が、いじめや管理教育、受験で苦痛を感じるのは本当に嫌なんです。あと、先の話ですが、政治家になって、幼稚園から大学までの学校教育の改革をしたいです。やっぱり、教育にお金を使うのが、子どもや若者の未来を決めるのですから。風弥くんは受験までまだ時間はありますが、自分の将来の夢に向かってがんばってください。」

風弥「ありがとうございます!ぼくも一般入試を受ける予定ですが、自分の将来に向かってがんばりたいと思います。お2人とも、今日はありがとうございましたm(__)m」

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(左から卓磨、風弥、清)

 

「受験」シリーズはいったんお休みしますが、次は誰が受験について語るのでしょうか?

 

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