こんにちは!媛加(はるか・高3)です。
今日は「人気の小説・エッセイ」をお送りします。
今月は「氷室冴子」さんをピックアップ!
氷室さんは日本を代表する少女小説家で、多くの作品を残しました。
今日はすべてではありませんが、氷室さんの作品を紹介します。
まずは「恋する女たち」です。1981年に刊行された小説で、3人の女子高生の恋と友情を描いた物語です。1986年に映画化され、斉藤由貴さんらが出演しました。氷室さんは北海道出身で、「藤女子大学」在学中に第10回「小説ジュニア青春小説新人賞」に応募して、佳作を受賞。のちの1977年に「さようならアルルカン」でデビューしました。
次は「ざ・ちぇんじ!」です。1983年に刊行された小説で、平安時代の宮廷貴族社会を舞台にした物語です。大学卒業後は就職ができず、小説家としてだした作品の印税だけで生活をし、月に1本のペースで小説を書いては出版社に送りつけていました。その後の1982年に「雑居時代」が重版を重ねることで作家としての道が確立しました。
なんて素敵にジャパネスク シリーズ(6) なんて素敵にジャパネスク 4 〈不倫編〉―新装版― (コバルト文庫)
- 作者: 氷室冴子,後藤星
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1999/06/03
- メディア: 文庫
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次は「なんて素敵にジャパネスク」です。1984年に刊行された小説で、1991年までシリーズ化した、氷室さんの代表作です。作品は先ほどの「ざ・ちぇんじ!」と同様、平安時代の宮廷貴族社会を舞台にした物語です。媒体は小説だけでなく、まんがやドラマにもなり、ドラマでは1986年に放送され、富田靖子さんらが出演しました。この頃から1990年代までにかけて、正本ノンさん、久美沙織さん、田中雅美さんとともに「コバルト四天王」と呼ばれていました。
最後は「海がきこえる」です。1993年に刊行された小説です。高知を舞台に、高校生2人の恋愛を描いた物語です。1993年にスタジオ・ジブリ制作でアニメ化。1995年に「海がきこえる~アイがあるから~」でドラマ化され、武田真治さんらが出演しました。1990年代以降は体調を崩しがちになり、目立った執筆活動は行っておらず、2000年代は漫画賞の選考委員などを行っていましたが、2008年に帰らぬ人となりました。
氷室冴子さんは2008年に肺がんのために亡くなりました。51歳でした。氷室さんの死後から約4年後の2012年に文庫未収録の作品を収録した作品集を発表し、「日本橋学館大学」の図書館では氷室さんの生前に愛用したものや作品を公開する展示企画を開催しました。2017年に北海道の岩見沢市では氷室さんの功績をたたえ、「氷室冴子青春文学賞」を創設しました。氷室さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
次はどの作家さんが登場するのでしょうか?次回は11月にお送りします。
というわけで、媛加でした。
また明日。
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