こんにちは。江子(47歳・事務パート)です。
今日は「人気の小説・エッセイ」をお送りします。
今月は「夏樹静子」さんをピックアップ!
夏樹さんは日本を代表する小説家で、多くの作品を残しました。
今日はすべてではありませんが、夏樹さんの作品を紹介します。
まずは「天使が消えていく」です。1975年に刊行された小説です。夏樹さんは「慶應義塾大学」在学中に「五十嵐静子」名義で「すれ違った死」を執筆し、「江戸川乱歩賞」候補となり、それがきっかけで、クイズ番組のライターに抜擢され、3年間で約30本の脚本を執筆しました。1962年に「夏樹しのぶ」名義で数々の作品を発表し、1961年に仁木悦子さん(故人)らとともに女流推理小説作家の会「霧の会」を結成しましたが、大学卒業後にすぐに結婚をして、主婦業に専念することになりますが、1969年に現在のペンネームで「天使が…」を執筆し、第15回「江戸川乱歩賞」に応募し、最終候補に残りました。1973年に「蒸発」で第26回「日本推理作家協会賞」を受賞しました。
次は「Wの悲劇」です。1982年に刊行された小説で、1984年に映画化され、薬師丸ひろ子さんらが出演しました。テレビドラマでも数回にわたってドラマ化されています。
次は「弁護士 朝吹里矢子」です。1977年に刊行された小説で「星の証言」「花の証言」「霧の証言」「贈る証言」の4シリーズでシリーズ化された夏樹さんの代名詞的作品です。ドラマ化はテレビ朝日、TBS、フジテレビの各系列でドラマ化され、テレビ朝日では1978年~1992年までが十朱幸代さんら、1994年~2000年までが財前直見さんら、TBS版が南 果歩さんら、フジテレビ版が真矢みきさんらが出演しました。
最後は「妻たちの反乱」です。1984年に刊行されたノンフィクションで、この作品がベストセラーになり、続編も書かれています。この頃から社会問題を扱う作品を執筆し、1992年に「白愁のとき」では老いの問題を、1997年に「椅子がこわい」では精神的原因からくる体の不調について広く知らしめ、日本で心療内科が広まるきっかけを作った作品です。1999年に「茉莉子」では試験管ベビーの問題をミステリーの形式で扱いました。その反対に囲碁が趣味で、「夏樹静子杯グリーン碁石囲碁大会」を開催したり、自身のドライアイがきっかけで、グリーン碁石を開発をしました。2003年に福岡地方裁判所委員会や最高裁判所の下級裁判所裁判官指名諮問委員会のそれぞれの委員を、2008年には日本司法支援センターの顧問に就任しました。2013年に刊行された「孤独な放火魔」が最後の作品となりました。
夏樹静子さんは2016年に心不全のために亡くなりました。77歳でした。1980年代までは推理小説を中心に、1990年代以降は数々の社会問題のノンフィクションと並行して執筆しました。2007年にミステリー文学の発展に貢献したとして、「日本ミステリー文学大賞」を受賞しました。夏樹さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
次はどの作家さんを紹介するのでしょうか?次回もお楽しみに。
というわけで、江子でした。
また明日。
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