こんにちは。理（高2）です。
先日、香奈（中2）が、
香奈「南町会場のハロウィンパーティーの集合写真に見知らぬ女の人が写っていた！」
との情報があり、参加したみんなで集まることになった。
集合場所は南町にあるファミレス。
オレと明（高2）は早速集合場所へ。
テーブルには香奈と、同じく女の人を目撃した典香（中2）、ハロウィンパーティーの関係者から、コウコウ（パンダ・♂3歳）、智典、りょう（以上、高1）、チャーモ（ねこ・♂2歳）、明と同じ学校の後輩の陽子（高1）がいた。
みんな何も注文するものがないので、とりあえずドリンクバーを。
みんな各自でドリンクを入れた。
早速本題。
典香「これが問題の写真。」
明「おーつ！みんなよく写っているね。」
香奈「みんな、一番後ろの列を見て。」
りょう「何々？」
全員「えーつ！！！」
智典「これ、雪女？」
コウコウ「雪女がここに来るわけないじゃん。」
智典「なんだよー。」
陽子「ぜんぜん知らない人だね。」
香奈「こないだ、パーティーの前日の準備のときにこの人、ウチらがコスプレをして楽しんでいるのをのぞいてたんだよ。そのときは典香も一緒にいたから。」
典香「うん、ウチもいたよ。」
理「どうやって？」
香奈「部屋の窓から、しかもウチの部屋は2階だよ。これって、不法侵入だよ！」
陽子「それ、怖いね～。」
香奈「他のみんなに聞いてもみんな知らないし、チャーリーさん（くま・♂7歳）がその女の人のこと、知っているみたいなんだ。」
理「チャーリーさんの連絡先知ってる？」
チャーモ「ぼく知らないや～(>_<)」
りょう「ぼくも…。」
理「…みんな知らないの？」
全員「…。」
理「じゃ、クミン（くま・♂3歳）に電話しようよ！あいつなら知っているかも。」
ということで、オレはクミンに電話した。
クミン「もしもし。」
理「あ、オレ、理。」
クミン「どうしたの？」
理「あのさ、ちょっと教えてほしいことがあるんだけど。」
クミン「何？」
理「こないだ、ハロウィンパーティーがあったでしょ？その中で南町会場のパーティで、香奈が集合写真の中に見知らぬ女の人を発見したんだ。ちょっと雪女風の格好をした。」
クミン「ちょっと待って。ん…と、あった！どれどれ…あー、あの人ね。ハロウィンなどの仮装系のパーティーがあると必ずやってくるんだ。みんなの知らないところでね。」
理「この人って、「梅の実」の関係のある方なの？」
クミン「一応は生徒として登録しているんだけど、名前や連絡先は教えてくれなかったんだ。元女優さんなんだけど、ずっと日本にいるわけではないんだ。海外のあちこちを転々としているから住所不定。ここには年に1回こういう仮装系のパーティーには現れるわけ。」
理「…知らなかった。…で、香奈から聞いたんだけど、香奈の部屋をあの女の人が窓からのぞいていたんだ。しかも香奈の部屋、2階だから、どうやってのぞいたのか…。」
クミン「その人、運動神経がめちゃくちゃ良くて、甲賀の忍者屋敷で修行したとか、元体操選手などのいろいろなうわさがあって、ぼくも正直言ってよくわからない人だよ。」
理「そうか…。」
クミン「理以外のみんなもいるの？」
理「うん、香奈と明と…その他もろもろ、全員で9人。」
クミン「その人のおかげでみんなを困惑させちゃったね。今度見かけたら言っとくね。何かあったら連絡してよ。」
理「うん、ありがとう。」
その女の人の正体は若干わかったけど、まだまだ謎ばかりだよ。謎探しは当面お預け…。
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