こんにちは。國明(57歳・新聞社勤務)です。
今日は「人気の小説・エッセイ」をお送りします。
今月は「松本清張(せいちょう)」さんをピックアップ!
松本さんは日本を代表する小説家で、サスペンスを主とした作品を執筆していました。
今日はすべてではありませんが、松本さんの作品を紹介します。
まずは「点と線」です。1958年に刊行された小説で、1957年~1958年まで雑誌「旅」で連載されました。福岡県内の海岸で発見された男女の遺体に疑問を持った2人の刑事の事件捜査を活写し、アリバイ崩しのスタイルを継承したミステリー。「松本清張ブーム」を巻き起こした作品です。1958年に映画化、2007年にドラマ化され、映画では南 廣さん(故人)ら、ドラマではビートたけし(北野 武)さんらがそれぞれ出演しました。
次は「砂の器」です。1961年に刊行された小説で、1960年~1961年まで「読売新聞」の夕刊で連載されました。都会の駅の操車場で起きたとある殺人事件を発端に、刑事の捜査と犯罪者の動静を描く長編小説で、ハンセン病を物語の背景としました。1974年に映画化され、加藤 剛さんらが出演しました。ドラマ化はTBS、フジテレビ、テレビ朝日の各テレビ局系列で5度放送されました。
次は「かげろう絵図」です。1959年に刊行された小説で、1958年~1959年まで「東京新聞」の夕刊で連載されました。徳川家斉の治世晩年を舞台とした時代小説で、推理小説以外の作品も手掛けています。1959年に映画化され、市川雷蔵さん(8代目。故人)らが出演しました。ドラマ化は1960年、1983年、2016年に放送され、1960年版は坂東吉弥さん(2代目。故人)ら、1983年版は古谷一行さんら、2016年版は米倉涼子さんらがそれぞれ出演しました。
最後は「黒革の手帖」です。1980年に刊行された小説で、1978年~1980年まで「週刊新潮」で連載されました。巨額の金を横領し、銀座のクラブのママに転身した女性銀行員を描いたサスペンス。ドラマ化は過去に5回されていました。
松本清張さんは1992年に病気のために亡くなりました。連載中だった「神々の乱心」など2作品が絶筆となりました。若い時は印刷工をしたり、第2次世界大戦で軍隊として召集された時期がありました。1953年に第28回「芥川賞」を受賞した以降は作家活動に専念しました。受賞歴は1953年の「芥川龍之介賞」など。松本さんの死後から6年後の1998年に、福岡県に「北九州市立松本清張記念館」がオープンし、松本さんの業績や歴史などを展示しています。松本さんのご冥福を心よりお祈りいたします。
次はどの作家さんの作品を紹介するのでしょうか?次回は11月にお送りします。
というわけで、國明でした。
また明日。
ランキングに参加しています。ぽちっと押してください!