梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

薬の分類

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こんにちは。奈々瀬(28歳・薬剤師)です。

今日のお題は「薬の分類」について。

私自身、都内の薬局で薬剤師をしています。主に病院やクリニックの処方箋を元に、患者さまのお薬を処方しています。

 

薬はドラッグストアにある一般家庭薬と病院などから処方される医療薬の2種類あります。いずれも錠剤やカプセル、粉薬、水薬、タブレット、外用薬などがあります。

一般家庭薬はかぜや頭痛、腹痛などの軽い症状向けに作られた薬です。反対に医療薬はかぜなどの症状に加えて、がんや心疾患、高血圧、精神疾患など、病院で治療しなければならない症状向けに作られた薬です。

 

ここでは一般家庭薬の分類について紹介したいと思います。

医療薬は病院で診察を受けて、医師(または歯科医師)からの処方箋でなければ薬をもらうことはできません。一般家庭薬はドラッグストアで気軽に買えることができます。ただし、症状や成分によって以下のように分類されます。

 

第1類医薬品:副作用が最もハイリスクの医薬品。

指定第2類医薬品:第1類医薬品に続いて副作用のリスクが高い医薬品。

第2類医薬品:第1類・指定第2類医薬品よりはリスクは低いものの、大量または長期に服用すると副作用のリスクがある医薬品。

第3類医薬品:副作用が最もリスクの低い医薬品。

 

第1類医薬品は医療用成分が含まれているため、薬剤師の説明がなければ買うことができません。薬局やドラッグストアでも薬剤師が不在の場合は販売することができません。テレビCMでも「薬剤師から説明を受け、使用上の注意をよく読んで正しくお使いください。」という表示が義務付けられています。主な商品では発毛剤、H2ブロッカー胃腸薬、頭痛薬、湿布薬、肝斑治療薬などです。

指定第2類医薬品は一部商品に医療用成分が含まれます。こちらは薬剤師または薬局やドラッグストアの「登録販売者」のいずれかの資格を持っている人でないと販売することができません。テレビCMでも「薬剤師・登録販売者に相談の上、使用上の注意をよく読んで正しくお使いください。」という表示が義務付けられています。主な商品ではかぜ薬、頭痛薬、アレルギー専用薬、咳止め、かゆみ止めなどです。

第2類医薬品・第3類医薬品は薬剤師がいなくても、登録販売者だけで販売することができます。第2類医薬品の主な商品は胃腸薬、目薬、湿布薬、漢方薬など。第3類医薬品の主な商品は栄養剤などです。

他には指定医薬部外品医薬部外品があって、指定医薬部外品の主な商品はドリンク剤など。医薬部外品は薬用化粧品などです。

 

薬剤師は大学の薬学部に進学して、薬剤師の国家試験に合格しなければなりませんが、登録販売者の場合は薬剤師の資格がない人が、都道府県の資格試験に合格をして、初めて取得することになります。

 

一般家庭医薬品は病院へ行かずに軽く治したい方はおすすめだと思います。ただし、子どもや高齢者、持病を抱えている方、妊娠中・授乳中の女性の方はおすすめできません。一般薬の処方で副作用を引き起こす恐れがあるからです。子ども、特に小さい子どもの場合は一般薬の服用の対象年齢から外れてしまっているものが多く、病院やクリニックで処方せざるを得なくなります。高血圧などの病気を持っている人の場合は薬の飲み合わせにも注意が必要です。

一般薬も用法・用量を守って服用しなければなりません。医療薬も同じです。薬のことでわからないことがあれば薬剤師・医師などに相談ください。

 

というわけで、奈々瀬でした。

お大事に。

 

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