梅の実学園の仲間たち

梅の実学園のメンバー(生徒)たちの物語です。現在のメンバーたちは4800人(匹)!!みんなで作る学園です!!

学園祭(5日目・宮城)

こんにちは!紘行(高1)です。

学園祭・5日目。今日は宮城の学園祭の模様をお送りします。

 

学園祭も残すところ、初日から開催している西町と、今日・明日の2日間開催の宮城と広島だけとなりました。

 

場所は宮城県内の特設会場。宮城は「東日本大震災」から5年になり、徐々に復興してきましたが、がれきのごみの問題や原発の問題、そして、住民たちの生活再建や心のケアなど、課題は多く残っています。

 

模擬店は北海道、東北、北陸と、海外メンバーがそれぞれおいしいものを披露しました。北海道時計台チームは「札幌ラーメン」、秋田は「横手焼きそば」、石川は「ハントンライス」などを披露しました。海外ではブラジルの「フェジョアーダ(豚肉と豆の煮込み。白いご飯付き)」、スイスの「ラクレット(じゃがいものチーズかけ)」などを披露しました。

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こちらは青森の屋台。青森は「せんべい汁」を披露しました。ぼくも食べましたが、汁用せんべいのユニークな味でとてもおいしいです。

ぼくが所属する宮城ずんだチームは名前の通り、「ずんだもち」です。ずんだもちは枝豆を甘く炊いて、それをすりつぶして、もちをからめたおやつです。宮城では国民的なおやつとしてよく食べています。

まだ初日なので、完売はまだですが、秋田や青森などの東北勢が完売に近い売り上げを記録しました。

 

展示では手芸部やESSなどが作品を展示。囲碁将棋部では即席の囲碁・将棋盤が登場し、子どもから大人まで将棋や囲碁を楽しんでいます。

宮城・岩手・福島の有志たちが「東日本大震災」を後世に伝えようと、震災の様子の写真パネルの展示をしました。

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今は「熊本地震」の支援をしなければなりませんが、大規模災害を風化してはいけないと思い、地震の被害の状況や災害の備えについてを訴えました。

 

会場では多くのお客さんと南日本以外の「梅の実」メンバーたちが訪れました。

 

ここで、北日本支部の「イチオシメンバー」たちを紹介します。

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まずは北海道グループ・東北グループから、山形メンバーの彩花(中2)一家です。

前列右から彩花、弟の羽(小5)、おばあちゃんの斉子さん(74歳・農業)、後列左からおじいちゃんの和郎さん(76歳・農業)、お母さんの寄子さん(45歳・農業)、お父さんの和歳さん(48歳・農業)です。

お父さんは地元でりんご農園を営む農業をしています。山形産のりんご3種類を栽培。多くが市場やスーパーに出荷されますが、少し残して、家族の分のおやつとして食べています。お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんもりんご農園の作業を手伝っています。

彩花は県内の公立中学に通っていますが、小学生まで前に住んでいた家にいたため、今の中学の学区内の小学校から離れた学校を卒業しました。理由は農園内に自宅兼作業場を建設したためです。新しく建てた現在の家に引っ越しをし、小学校時代の友達とは離れ離れになりました。今は学校にも慣れて、友達もできました。部活では卓球部に入っています。羽は県内の公立小学校に通っています。

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次は東北フェニックスグループから、宮城ずんだチーム所属のけん(柴犬・♂3歳)一家です。

前列左からお母さんのミネさん(柴犬・♀9歳)、妹のさよ(柴犬・♀1歳)、おばあちゃんのよのさん(柴犬・♀15歳)、後列左からお父さんのしゅんさん(柴犬・♂9歳)、けん、おじいちゃんのげんごろうさん(柴犬・♂16歳)です。

お父さんは宮城県内の市役所の職員をしています。主に障害者福祉が専門。お母さんはお父さんの勤務先の市役所にある保健所で保健師をしています。主に乳幼児健診や住民の健康相談が中心です。おじいちゃんとおばあちゃんは年金をもらいながら、息子のしゅんさん一家と同居。おばあちゃんは生活費のためにフリーで和裁士をしています。

けんは地元の公立高校に、さよは地元の公立小学校に通っています。

東日本大震災」のときにはもともと住んでいた家が津波で流されましたが、家族は全員無事でした。家族総出でタンスなどの家財を整理し、避難所から仮設住宅を経て、現在は地元の公営住宅に引っ越しをしました。おじいちゃん、おばあちゃんにとっては住み慣れた家を離れるのはさみしいですが、家族と一緒が一番ですからね。ちなみにぼくのところは家の一部が損壊しましたが、家族ともに全員無事でした。

ちなみに動物のメンバーではこれまで13歳(人間では60代前半)が最年長でしたが、げんごろうさんが16歳(人間では70代後半)のため、動物のメンバーでは最年長を更新しました。げんごろうさんの次が奥さんであるよのさんの15歳(人間では70代前半)、14歳(人間では60代後半)では東町支部と同じ北日本支部の石川で合わせて3人います。

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最後は北陸グループから、富山メンバーの匡江さん(41歳・製造販売パート)一家です。

前列左から息子の凱人(小6)、娘の実紗子(中3)、後列左から匡江さん、ご主人の勢二さん(43歳・メーカー勤務)です。尚、勢二さんは福島メンバーです。その理由ですが…。

匡江さん一家は福島に住んでいました。「東日本大震災」の後の「福島原発事故」で子ども2人が当時通っていた小学校で避難生活を送りました。匡江さんは家族そろって福島以外の県に避難しようとしましたが、ご主人の勢二さんは仕事があるために残ることになり、匡江さんと子ども2人で県外避難し、福島から離れた富山へ。家を探すためにホテルで宿泊しながら、物件探し。のちに現在のアパートに移住しました。子どもの学校のことや生活のことなど、つらいことがありましたが、地元市役所の生活保護ケースワーカーの紹介で、県外避難をしている福島のお母さんのための就労施設で働くことになりました。仕事はパン作りとその販売。パート雇用のため時給は安いですが、生活のためにがんばっています。現在は施設のパート収入とご主人の仕送りで生計を立てています。

ご主人は当時住んでいた家から離れた市街地に引っ越しをし、家族を戻そうとしましたが、匡江さんは原発放射能が怖いため、ご主人のところには帰りませんでした。ご主人は事実上の単身赴任。ご主人とはふだんは電話やメールでのやり取りが中心。ご主人が長期の休みの日には奥さんの匡江さん親子のところへ行くそうです。

福島原発事故」が原因で福島以外の県外へ避難されている方は約4万人。そのうち18歳未満の子どもの避難者は約9000人。事故から5年が過ぎても、未だに県外へ避難されている方が多く、深刻な問題を抱えています。

 

北日本支部では、北海道と宮城の2つの道県で初めてチーム制になり、北海道は「北海道時計台チーム」「北海道ラベンダーチーム」、宮城は「宮城ずんだチーム」「宮城三陸チーム」の各2チームが誕生しました。

初代キャプテンは時計台チームは拓也(中2)、ラベンダーチームはメアリー(ひつじ・♀2歳)、三陸チームは公助(小4)、ずんだチームはぼく・紘行がそれぞれ就任しました。北海道の2人は北海道副グループリーダーとの兼務、三陸チームの公助はここには来ていないですが、大阪ビリケンチームの明信(小4)と並ぶ、最年少キャプテンとなりました。

 

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最後はみんなで記念撮影。アメリカメンバーのボニー(16歳)、マダガスカルメンバーのゾーラ(18歳)と一緒に。後ろは新メンバーで、左から夏乃葉(中2)、ビルゴ(ダックス・♂3歳)、康紀、杏里(以上、中2)、燦くん(高2)です。さっき紹介した匡江さん一家なども新メンバーで、他にも新メンバーたちがたくさんいます。ちなみにビルゴは妹が、燦くんはお兄さんと妹がそれぞれ新メンバーです。また、アメリカのボニーも新メンバーで、ここには来ていないですが、お母さんは同じアメリカメンバーのアイヴィーさん(42歳)です。ボニーのお父さんも新メンバーです。

 

あっという間に宮城の学園祭・1日目が終了しました。

 

明日のミニライブでは猫介さん(57歳・民謡歌手)、海外からクリスティーナさん(24歳)のライブのほか、各地域の選抜メンバーたちの出し物など、盛りだくさんです。

 

あすは広島の学園祭の模様をお送りします。「熊本地震」のためのチャリティ学園祭です。

 

(つづく)

 

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