こんにちは。友和(38歳・広告代理店勤務)です。
今日はCMの歴史についてお送りします。
私自身、都内の大手広告代理店でCMのプランナーをしています。商品の宣伝をCMとしておもしろいもの、センスのあるものを企画しています。
CMはテレビとラジオがあり、テレビは映像とナレーション、音楽で作ります。ラジオは顔が見えない分、音楽とナレーションのみで作ります。
特にテレビでは、80年代は見ている視聴者に笑えるCM、感動するCM、楽しいCM作りが基本となっています。
例を挙げてみますと。
江崎グリコでは有名アイドルを起用し、お菓子やアイスを食べるシーンが中心となっています。有名アイドルが江崎グリコのCMに出ることは一流芸能人の登竜門となっています。主な出演アイドルでは山口百恵さん、松田聖子さん、田原俊彦さん、モーニング娘。(現:モーニング娘。’18)などが出演していました。
金鳥では「かとりせんこう」を除く商品では有名タレントを起用し、コミカルなコント調の内容となっています。例えば郷 ひろみさんが出演する「キンチョール」では「ハエハエカカカキンチョール」「ムシムシコロコロキンチョール」「オス!メス!オスキンチョール1本!!」など、桂 文珍さんが出演する「どんと」では「ちゃっぷい、ちゃっぷい、どんとぽっちい」「相撲取りすっぽんぽんでかぜひかん」など、当時流行語にもなったCMを多数輩出しています。反対に「かとりせんこう」では女性タレントを起用し、夏の情緒を取り入れた笑いのないCMが中心です。これは広告代理店によって違いがあり、「かとりせんこう」では博報堂が、それ以外の商品では電通が手掛けています。
日本船舶振興会(現:日本財団)では当時の会長だった笹川良一さん(故人)が出演し、社会のマナーやアフリカの飢餓の問題などを訴えるCMが中心となっています。
地方CMでは地元の会社やお店のCMのほか、水商売のお店やラブホテルのCMもありました。
たばこのCMでは男性タレントがたばこを吸うシーンが中心となっています。
しかし、2000年以降になり、アダルトのものや暴力的なもの、体に毒なものなどは完全に規制され、おもしろみのあるCMがなくなっています。
例えば、食べ物のCMではタレントが食べた後に意味のない感動を呼び込む内容だったり、スマホのCMでは言葉遣いが悪い内容が目立っています。たばこのCMでは「健康増進法」の影響により、たばこの商品のCMが廃止になり、たばこを吸うマナーが中心となりました。水商売のお店やラブホテルのCMが廃止になり、代わりにサプリメントなどの健康食品のCMが増えてきました。
ラジオCMでは車売却比較サイトでは親子のやり取りが非常に悪い内容だったり、司法書士事務所では過払い金請求日本一を訴える内容などが増えています。
視聴者・聴衆者に気分を害する内容のCMは規制をしなければなりませんが、あまりにも規制をしてしまうと何のおもしろみのないCMになってしまいます。視聴者・聴衆者の意見を取り入れながら、おもしろいCMにしないといけません。
おもしろいCMを作るため、今日もがんばっていきます。
というわけで、友和でした。
また明日。
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