*前回の記事はこちら!→https://umenomi-gakuen.hatenablog.com/entry/2022/11/21/160000
こんにちは。和樹(小5)です。
こないだ良男(小4)と再会したとき、良男は「梅の実」に戻りたいと泣きながら訴えた。
良男が「梅の実」を辞めたのはお父さんが会費徴収に反対しているため、「梅の実」を続けることができなかったからだ。
お母さんの佑子さん(34歳・主婦)はお父さんとの結婚後は専業主婦をしているため、自分で働いておらず、良男が通う小学校のPTA活動に参加している。
ぼくらはなんとかならないかと思い、ぼくと耕二(小5)の2人で良男の家にやってきた。
”ピ~ンポ~ン”
佑子「はーい。…え?」
和樹「こんにちは。お母さんに話があります。」
佑子「何、今更…。」
和樹「良男を「梅の実」に戻してほしいです。」
佑子「…それはできない。」
和樹「お父さんに反対しているからですか?」
佑子「あなたたちに話すことがないの。会費が払えないから辞めただけ。もう帰って…。」
と、ぼくら2人は追い返された。
これ以上どうとかはできない。
2人で公園で話していたその時…。
秀子(53歳・飲食店パート)「和樹くんたちじゃない!」
と、秀子さんが偶然ぼくらの前に通りかかった。
秀子「どうしたの?」
耕二「良男を「梅の実」に戻したいんですけど。」
それから秀子さんと合流し、良男のことについて話した。
秀子「良男くんが「梅の実」に戻りたいんだ。」
和樹「良男が泣いて戻りたいって訴えたので、どうしたらいいのかわからなくて。」
秀子「他の元メンバーたちは自分から辞めたんだけど、佑子さん、良男くんのお母さんは逆だった。ご主人、良男くんのお父さんなんだけど、家父長制を重んじる方でね、お父さんは大手企業に勤めてて、経済力があるの。佑子さんはお父さんが稼いでいるから、結婚後はパートであっても働くなって言われて、ずっと家庭を守っているの。家ではお父さんの立場が絶対なので、佑子さんが働きたくても働けないの。」
和樹「そんな…。」
秀子「私も戻してやりたいのはやまやまだけど、向こうの家に口出しする権限は私たちにはないの。お父さんが会費を払うのを認めてもらえない限りは無理よ。あきらめるしかないわ。」
と、打つ手がなかった。
良男と一緒に「梅の実」で楽しくやりたいのに、何で大人の都合でダメなの?
本当にどうしたらいいのかわからないよ!
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